制汗剤で服にシミができたときの対処法は?黄ばみ・黒ずみ・変色の原因別洗濯法
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温かい季節になってくると、制汗剤を使用する方が増えてきます。制汗剤の中には、汗の分泌を抑えるもの、においをおさえるもの、パウダー入りでサラッとした肌触りになるものなど様々な種類があります。
しかし、制汗剤を毎日使っているうちに衣類にシミができてしまう場合があります。それは、制汗剤の中に含まれる成分が汗と化学反応を起こしてしまうのが原因です。
制汗剤の種類によって、黄ばみができるもの、黒ずんでしまうもの、赤や青などに変色してしまうものなどがあります。それぞれのシミは、適切な対処方法が微妙に違います。
それぞれのシミの対処法についてお伝えします。
目次
黄ばみ・変色によるシミの落とし方
制汗剤が原因のシミで最も多いのが、黄ばんだシミです。汗の成分と制汗剤の成分が反応して黄色く変色してしまうのが原因です。
また、まれにあるのがピンクに色づいた汗ジミができる場合もあります。これは、汗に鉄分などが含まれているのが原因です。ワキガの症状がある方などに多いとされています。ほとんどの場合病気などが原因ではありませんので不安にならなくても大丈夫です。
黄ばんだシミ、ピンクのシミもどちらも汗と制汗剤が反応してできたシミです。汗汚れをしっかりと取り除けば、シミを落とせます。
重曹でシミを落とす
軽い黄ばみやシミであれば、重曹を使って洗濯するのが有効です。重曹を使うと、黄ばみ汚れだけでなく汗のにおいをおさえられます。
重曹を使った洗濯方法には、
- 洗剤と一緒に洗濯機に入れて洗う方法
- 直接揉み込んで汚れを落とす方法
の2種類があります。手軽で簡単にできるのは、洗濯機に入れて洗う方法です。しかし、より高い効果があるのは直接揉み込む方法です。
手順としては、
- 黄ばんだ部分を水で湿らせる
- 重曹をふりかける
- 歯ブラシでポンポンと叩く
- 重曹を洗い流す
- いつもどおり洗濯する
となります。重曹が汗の成分を分解するので、シミを落とせるのです。
歯ブラシをゴシゴシと横に動かすと服の繊維を傷つけてしまいます。上下に動かして、優しく叩くようなイメージで洗ってください。歯ブラシを上下に動かすことで、より奥の汚れに毛先が届きます。
歯ブラシは、シミを落とす時にとても有効なアイテムです。服の繊維は繊細です。こすり洗いをすると傷んで劣化してしまいます。歯ブラシは、もともと口内を洗うために作られた道具です。
口の中は衣類の繊維以上に柔らかく傷つきやすいです。そんなデリケートな口内を磨くのに適している歯ブラシは、衣類の汚れも優しく洗い落とせるのです。
毛先が繊維の奥まで入り込むので細かい汚れもかきだせます。ゴシゴシこすらず、叩き込むように洗ってください。
重曹と食器用洗剤をあわせて洗う
より頑固で落ちにくいシミには、重曹と食器用洗剤を組み合わせたペーストで洗うことも重要です。食器についた汚れを落とすために作られた食器用洗剤は、油汚れにとても有効です。
食器用洗剤が服についた皮脂を浮かし、重曹が黄ばみの原因を分解してくれるのです。それぞれを単品で使うよりも、より効果的です。
洗濯方法は以下の通りです。
- 重曹と食器用洗剤を混ぜる
- 重曹1:食器用洗剤1の割合で混ぜます。しばらく混ぜているとペースト状になります。
- シミの上にペーストをたっぷり乗せる
- 歯ブラシ、スポンジなどでなじませます。そのあと10~15分ほど置いておきます。
- いつもどおり洗濯する
- ペーストは洗い流さずそのまま洗濯機にいれて洗ってください。すすぎ回数はいつもより1回多めにしてください。
ペーストを作る時はきっちり分量をはからなくても、目分量で大体同じ量だとわかれば大丈夫です。しっかりと混ぜたあと、シミのうえにたっぷりとのせてなじませます。
この時、こすると服が傷つくので優しく叩くようにしてください。あとはしばらくつけ置きをしていつもどおり洗濯します。
酸素系漂白剤で殺菌効果も
重曹や、重曹+食器用洗剤でも落ちないような頑固なシミは、酸素系漂白剤をつかったつけ置き洗いが有効です。漂白剤には、汚れを分解する効果だけでなく、殺菌効果もあります。
汗からする嫌なにおいは雑菌が増えた時に発生するガスだとも言われています。着ている間に増えた菌を除去すると、におい対策にも繋がります。
酸素系漂白剤は、色物や柄物に使っても色落ちしません。他の衣類に染料が移ってしまうこともないので安心して使えます。
漂白剤を使った洗濯方法は以下のとおりです。
- ぬるま湯を用意する
- 適量の漂白剤を入れる
- シミがついた服を入れ、1時間ほど置いておく
- 軽く漂白剤をすすぐ
- いつもどおり洗濯する
ぬるま湯は40~50度ほどのものが有効です。いつもお風呂に使っている温度のお湯で大丈夫です。水温が低すぎても高すぎても漂白剤の効果が十分発揮できなくなるので注意してください。
漂白剤を入れる量は各メーカーによって異なります。容器につけ置き用の量が記載されているので、確認してから入れてください。漂白剤が多すぎると、洗濯機ではすすぎきれずに成分が残ってしまいます。
肌荒れの原因になるので、規定量はしっかりと守ってください。多ければ多いほど汚れ落ちが良くなるわけではありません。
あわせて読みたい:
漂白剤の基本の使い方、種類の選び方や汚れ別洗濯方法をまとめて解説
赤い汗ジミは、ほとんどの場合汗に含まれる成分が酸化することが原因です。体に異常があるわけではないので安心してください。
ワキガ体質の方に多い現象です。人には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺があります。ワキガ体質の方は、このアポクリン腺から汗が出やすいのです。
このアポクリン腺から出た汗には酸化しやすい、鉄分やリポフスチンといった成分が含まれているのです。こまめに汗を拭き取る、多汗症・ワキガの方用の制汗剤を使うなどの対策が必要です。
まれに、血友病・血汗症などが原因で赤い汗が出る場合もあります。病気が原因と疑われる場合は、はやめに医療機関に相談してください。
黒ずんだシミの落とし方
黄ばみや赤っぽいシミ意外に、黒ずんだシミができる場合もあります。この黒ずんだシミの原因は、制汗剤の種類にあるとされています。
黒ずんだシミには、家庭で使われるお酢が有効です。黒ずんだシミができる原因、洗濯ほうほうについてお伝えします。
黒ずんだシミは銀イオンが原因
においをおさえる成分として、銀イオンが配合されている制汗剤がたくさん販売されています。Agと表記のある制汗剤には銀イオンが使われています。黒ずんだシミはこの銀イオンが原因です。
黒ずんだシミは、銀と汗が反応してサビてしまうのが原因なのです。重曹や漂白剤も効果はありません。汗に含まれる皮脂やタンパク質が原因ではなく、金属のサビが原因なので他のシミとは対処方法が違います。
衣類にサビがついてしまったときと同じ方法で選択すると、黒ずんだシミを取れます。
あわせて読みたい:
衣類に金属さびがついてしまったときの対処法、汗をかくシーズンは要注意
お酢を使ってサビを取る
サビを取る方法として有効なのが、お酢を使った方法です。シミができた部分にお酢をかけ、1日放置します。あとはしっかりと洗い流すことでシミが取れます。
具体的な方法は、以下のとおりです。
- シミができた部分にお酢をかける
- 1晩放置する
- お酢の成分をしっかりと洗い流す
- いつもどおりの洗濯をする
お酢は匂いがきついので、置いておく場所には十分注意してください。つけ置きしたあとは、お酢が衣類に残らないようにしっかり洗い流します。
洗い流してもシミがまだ残っている場合は、洗濯用石けんをつけて揉み洗いをしてみてください。頑固なシミがきれいに落ちていきます。
お酢がない場合は、代わりにレモン果汁を使うこともおすすめです。お酢の強いにおいよりは、レモンの爽やかな香りの方が気にならないです。
お酢のにおいが苦手な方はレモンを使ってみてください。
クエン酸を水に溶かしたものも有効です。クエン酸は、キッチンの掃除などでも活躍するのでおすすめのアイテムです。
パウダータイプの制汗剤が付着した時
制汗剤の中にはパウダータイプのものもあります。液体タイプやシートタイプでも、使用すると粉になってサラッとした肌触りに変わるものも販売されています。
これらは使用感も良くて人気なのですが、パウダーが衣類に付着したまま固まってしまう場合があります。
洗濯することで大概のものは取れるので大丈夫です。が、厄介なのが洗濯できない衣類に付着した場合です。学生服やスーツなどに付着して時には、自宅で洗えないことが多いです。
そんな時に活用して欲しいのが、洋服ブラシと掃除機です。洋服ブラシで固まったパウダーをほぐし、掃除機で吸引します。
少々固まった程度なら、ブラシをかけるだけで取れます。ブラシだけでは取れないようなら掃除機を使いながら吸い取ってください。
ブラシはゴシゴシこすらず、上から下になでるように動かしてください。
それでも取れないようなら、早めにクリーニング店に相談してください。
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