エアリズムから汗のにおいが?原因とおすすめの洗濯方法
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暑い時期に、インナーとしてユニクロから販売されているエアリズムを利用する方は多いかと思います。エアリズムは、汗をすぐに吸ってくれるので、ベタベタした不快感がなく、サラッと涼しく過ごすことができます。
エアリズムがさらりとして過ごしやすい環境を作ってくれるのは、毛細管現象という仕組みをうまく活用しているからなのですが、その特性上、汗のにおいが発生しやすくなります。
エアリズムが汗臭くなってしまう原因と、おすすめの洗濯方法や対策についてお伝えします。
目次
エアリズムが汗くさくなる原因
エアリズムが汗くさくなってしまう原因は、汗汚れが残っていることと、雑菌が繁殖していることが関係しています。
エアリズムはその特性上、汚れが広がりやすい上に、落ちにくい繊維の奥まで入り込んでしまいます。
汗から雑菌が繁殖してしまう
汗は、主に水分と皮脂が混ざってできたものです。実は、かいたばかりの汗には、においはありません。しかし、時間が経つにつれて、皮脂の中に含まれたタンパク質をエサとして雑菌が集まり、増えていきます。
増えた雑菌がにおいを放つため、ようやく私達は汗のにおいを認識するのです。
エアリズムを着ていると、水分がすぐに吸収されるので、汗をかいた感覚があまりありません。そのせいか、よく汗をかきっぱなしの状態で放置してしまいます。
その結果、エアリズムが吸った汗に雑菌が増え、においを発してしまうのが、汗くさくなる原因だといえます。
においの原因となる菌は、高温多湿な環境を好みます。熱くて体温が上がり、汗の水分により湿度の上がったエアリズムは、雑菌にとってとても居心地の良い環境となるのです。
毛細管現象で汚れが広がる
もうひとつのエアリズムのにおいの原因として、涼しさを保つために活用されている毛細管現象が関係しています。
毛細管現象とは、液体が細い管の中を重力に逆らってのぼっていく現象のことです。
たとえば、タオルの端だけを水につけておいても、時間が経つとタオル全体が水に湿った状態になります。その他にも、植物が根から吸い上げた水分を葉っぱや花まで届ける原理にも、毛細管現象が利用されています。
エアリズムは、非常に細い糸を開発し、その糸で服を織り上げることで、毛細管現象を最大限に引き出しています。一般的な衣類よりも、水分を吸い上げる力が強いので、汗をかいてもすぐに繊維の奥まで水分が引き込まれ、さらっと乾いた着心地になります。
ですが、この毛細管現象を活用した衣類には、デメリットがあります。圧倒的な力で汗を吸い上げるため、汗汚れが繊維の奥の奥までひろがってしまうのです。
通常の衣類であれば、汗は繊維の表面部分にしか付着しません。しかし、エアリズムは、繊維の奥まで汗が届くので、水分と一緒に皮脂などの汚れも吸い上げます。
その結果、皮脂汚れをエサに繊維の奥で雑菌が増えてしまいます。やがて増えた雑菌は、嫌な汗の臭いを発生させます。
繊維の奥で増えた菌を落とすのは簡単ではありません。通常の洗濯洗剤では、奥についた雑菌を落としきれず、洗濯してもにおいが残ってしまうのです。
繊維の奥まで届いてしまう衣類の汚れは、泥などがよく似ています。
泥汚れで真っ黒になった服は中々きれいになりません。それは、泥汚れは、繊維の奥に微細な土砂が詰まってしまうことでつく汚れだからです。
特に、現在多くの方が使用している液体洗剤は、繊維の奥まで届かないことが多いです。
汗のにおいが気になるエアリズムの洗濯方法
エアリズムは汗をかくときにこそ活用したいのに、汗のせいでくさくなってしまっては元も子もありません。
実は、洗濯前に一手間加えることで、汗くさくなってしまったエアリズムのにおいを取ることができます。
お湯と酸素系漂白剤でつけ置き
エアリズムについた汗のにおいを取るには、酸素系の漂白剤を使うことが有効です。
普段の洗濯の30~60分前に、お湯に漂白剤を溶かした物にエアリズムをつけて置いておきます。
つけ置きが終わったら、いつもと同じように洗濯するだけで、汗のにおいが気にならなくなります。
具体的な手順としては、
- お湯(40度~60度)を用意する
- お湯に、適量の酸素系漂白剤を入れる
- 30~60分エアリズムをつけておく
- つけ置き液と一緒にエアリズムを洗濯機に入れ、いつもどおり洗濯
となります。お湯はお風呂の温度よりも少し熱めのものがおすすめです。酸素系漂白剤の化学反応が活発になるのは40度以上とされています。
つけおく間に水温が下がってしまうことも考えて少し高めの温度のお湯を用意します。冬場で気温が低いならば、特に熱めの方が良いかと思います。
かといって、熱湯を使うと温度が高すぎて、漂白剤の効果が薄れてしまいます。熱くても60度ぐらいの温度が適切です。
漂白剤は、たくさん入れすぎず、適量を使用します。各メーカーが、しみ抜き用やつけ置き用に適した量を示しています。メーカーの指定する量にしたがってください。
つけ置きが終わったら、漂白剤の入った液体とエアリズムを一緒に洗濯機に入れて洗濯します。
漂白剤を入れて洗濯することになるので、色物、柄物と一緒に洗うことは避けます。
酸素系漂白剤には殺菌効果がある
酸素系漂白剤には、殺菌効果があります。その殺菌効果を活用することで、通常の洗剤では落としきれない繊維の奥まで届いた雑菌を除去できます。
エアリズムが汗臭くなってしまうのは、繊維全体に広がった雑菌が原因なので、除菌することでにおいのもとを取り除けます。
酸素系漂白剤は協力な殺菌剤としても使われており、衣類以外にもお風呂のカビ取りや調理器具の殺菌にも用いられています。
さらに、殺菌剤として有名なオキシドールも酸素系漂白剤の一種です。病院や医療器具の除菌剤として使われているので、効果はかなり高いです。
酸素系漂白剤を使ってしっかりと殺菌することで、エアリズムのにおいをおさえてくれます。
寿命が原因で汗くさくなっていることも?
毛細管現象でにおいが広がってしまっている場合とは別に、使い古して繊維が劣化していることで汗くさくなってしまっている場合もあります。
インナーとして使用するエアリズムは特に消耗が激しく、劣化が速いとされています。
エアリズムの寿命が原因のにおいについてご説明します。
皮脂を吸いすぎて繊維が劣化してしまう
エアリズムは、ポリエステルという化学繊維で作られています。
実は、ポリエステルには、皮脂を吸着しやすいという特徴があります。汗と一緒に皮脂汚れを吸い取ってくれるので、サラッと心地よい着心地になりますが、長い間着用し続けると、皮脂を吸いすぎて繊維が劣化してしまいます。
繊維が劣化すると、皮脂が雑菌をよんで、においを発生させてしまうだけでなく、汗を吸い取る効果も弱まってしまいます。
生地がヘタってきて、漂白剤でもにおいが取り切れなくなっている場合は、相当劣化が進んでいる可能性があります。
洗濯でにおいをゼロにするのは難しいので、新しいエアリズムを用意したほうが良いかと思います。
寿命の目安は?伸び具合を確認する
実際にエアリズムの寿命を判断する目安の一つとして、伸び具合があります。繊維が劣化してくると、全体的に伸びてきて、くたびれた印象になります。
特にエアリズムは首周りなどが伸びやすいので、購入した当初と比べて伸びてきたな、と感じたらそろそろ買い替えの時期が近づいてきています。
人によって着用頻度は違いますので、数年もつ方もいれば、1年に何度も買い足す方もいます。ご自身の状況に合わせて、新調します。
複数枚をローテーションするだけでも長持ちする
できるだけエアリズムを長持ちさせたい場合は、最初に複数枚買っておいて、着回しする方法がおすすめです。
1枚にかかる負担を分けることができるので、毎日必ず着用する方はすくなくとも2枚以上、できれば3~4枚以上あれば安心です。
同じものを連続して着ることを避けるだけでも、エアリズムのさらっとした着心地が長く続きますし、劣化によるにおいの発生も送らせることができます。
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