オゾンクリーニングとは?殺菌・防臭効果の高い洗浄方法を徹底解説

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オゾン層の様子

オゾンという言葉から、大気中のオゾン層をイメージする方も多いのでは無いでしょうか。オゾン層は地球全体を包み込み、太陽からの有害な紫外線を吸収する役割を持っています。

近年このオゾンを活用したクリーニングが話題になっています。

オゾン水を使ってクリーニングすることで、防臭・殺菌・漂白の効果があるとされています。

人気のオゾンクリーニングについて解説します。

私自身、これまで複数のクリーニング店で、「今話題のオゾンクリーニング」としるした広告を見てきました。

初めて見たときは、「オゾンってあのオゾン層の?」「衣類につかって本当にきれいになるの?」と疑問ばかり感じました。

が、実際に調べてみると、雑菌を確実に除去できるだけでなく、気になるにおいまで消せる、魅力的な洗浄方法だとわかりました。

オゾンとは

オゾン

オゾンは、化学式ではO3と表記されます。酸素原子(O)が3つ合わさってできたものです。ちなみに、酸素(O2)は酸素原子が2つ合わさったものです。

酸化する力がとても強く、この特徴を活用することで、防臭・殺菌・漂白の効果を得られるとされています。

不安定で他の物質と結びつきやすい

オゾンとは、酸素原子が3つ合わさったものですが、とても不安定です。本来、酸素原子2つで合わさった酸素分子の状態の方が安定するので、機会があれば酸素になろうとします。

オゾン(O3)が酸素(O2)になる時には、はじき出された酸素原子の一つは、安定を求めて他の物質とくっつこうとします。

くっつかれた物質は酸素原子が加わると、酸化します。これが、オゾンが他の物質と結びつきやすく、酸化力が高い理由です。

オゾンの除菌効果

洗剤の殺菌効果

衣類に付着している雑菌の多くを構成するタンパク質は、酸素原子と反応しやすい性質を持っています。ですから、オゾンを用いると、すぐに殺菌ができるのです。

薬剤を使って殺菌を行うと、繰り返し同じ薬を使ううちに菌に耐性がつきます。菌が遺伝子に薬の成分を取り込むので、効果がなくなってしまうのです。よって、薬を使えば使うほど、薬が効きにくくなります。

しかし、オゾンを使った除菌では、菌の細胞膜そのものを溶かしてしまいます。成分が取り込まれたり、耐性をつけられたりすることがないので、効果がなくなったりしません。

オゾンによる除菌は、近年様々な分野で注目されています。ヨーロッパでは、医療の現場でオゾンが消毒剤として広く使われています。

また日本でも、医療や食品・農業の場で殺菌材としての利用が増えています。

においの原因を元から分解

においを気にする女性

オゾンには、防臭効果があることも広く知られています。においの原因となる汗や尿素などの有機物を酸化・分解させるのです。

一般的な消臭剤や芳香剤と違って、オゾンはにおいの元を分解します。他のにおいでごまかしたり、閉じ込めたりするのでなく、原因そのものを無効化します。

そのため、臭い戻りがありません。市販の消臭剤以上に効果が長持ちするのです。

最近では、家庭用のオゾン発生器が発売されていて、自宅でも簡単にオゾンによるにおい除去ができます。

漂白効果でシャツも真っ白に

畳まれたシャツ

オゾンには、漂白効果も期待できます。一般的に洗濯に使われている漂白剤は、酸素系漂白剤か塩素系漂白剤です。

オゾンを活用して洗濯することで、酸素系漂白剤と似た効果が得られるのです。オゾンが酸素に変化する時には、酸素原子が汚れ成分に付着して酸化させます。

このことで、繊維から汚れが落ちて分解されるので、新品のような美しさを取り戻せます。

環境をよごさないエコな成分

オゾンは、洗剤や漂白剤、殺菌剤と違い、とても環境にやさしい物質です。洗濯やクリーニングに活用されたオゾンは、酸素と酸素原子に分かれます。

殺菌・防臭・漂白を行ったあとにも、人体や環境を汚染する化学物質はうまれません。二次公害につながることも無いため、近年注目を集めています。

日本でも、水道水の殺菌過程でオゾンを活用する自治体が増えてきています。飲み水に使っても安全なほど害のないものとして、これからも有効活用が期待されています。

オゾンを活用したクリーニング

青空の下干されているシャツ

オゾンをクリーニングに活用すると、安全かつ清潔に衣類を洗い上げられます。

クリーニング店がオゾンを活用する方法として特に多いのが、オゾン水を使ってクリーニングする方法です。

オゾンを含んだ水で洗い上げると、ドライクリーニングでは取れない汚れを落とせます。次にオゾンクリーニングのメリットについて解説します。

ドライクリーニング特有の石油臭がしない

ドライクリーニングでは、返却された衣類から石油のようなにおいがしてしまうことがあります。これは、石油とよく似た有機溶剤という専用洗剤を使っているのが原因です。

水洗いできない衣類の多くは、負担のすくない溶剤を使って洗い上げられます。そのため、どうしても石油臭を避けられないのがデメリットでした。

しかし、オゾンを用いてクリーニングすると、オゾンがニオイ成分を分解します。臭いが気にならなくなるので、大事な衣類も安心して任せられます。

水溶性の汚れをよく落とす

衣類につく汚れの多くは、水溶性の汚れです。水に溶ける性質があるので、水洗いをするときれいに落ちます。

水溶性の汚れには、

  • 皮脂
  • 食べ物のよごれ
  • 飲み物の汚れ

などが含まれます。しかし、ドライクリーニングでは水を一切使わないので水溶性の汚れが落ちにくいという欠点がありました。

そのかわり、水洗いでは落ちにくい化粧品のよごれなど油性の汚れには強く、綺麗サッパリ落としてくれます。ドライクリーニングにオゾンを活用することには、油性の汚れも水溶性の汚れも落としやすくする水洗いとドライクリーニングの双方の効果があります。

宅配クリーニングで手軽にオゾンクリーニングを

スマホを持って笑う女性

オゾンクリーニングを利用してみたいと思っていても、自宅近くに取扱店があるとは限りません。

そんな時におすすめしたいのが、宅配クリーニングの利用です。宅配クリーニングとは、衣類の引取やお届けを宅配業者がおこなってくれるクリーニングサービスです。

ネットから注文を行い、自宅で荷物を梱包すると、指定日時に配達員が来てくれます。あとは、荷物を引き渡すだけで、工場でクリーニングをしてくれます。

自宅からお店まで衣類を持っていく必要がないのが大きなメリットと言えます。

また、全国どこからでも利用できるので、近くにオゾンクリーニングができるお店がない場合にもおすすめです。

オゾンクリーニングが利用できる宅配クリーニングとして、ピュアクリーニングプレミアムがあります。

高級ブランドなどのデリケートな衣類を専門に取り扱っているお店なので、大事な衣類もていねいに洗ってもらうことができます。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
宅配クリーニングの教科書は「むささび式部」が担当しています。宅配クリーニングのホームページを見てはお得で便利なお店を探すのに夢中。すぐ食べ物を服にこぼすので、効果的な洗濯方法も研究中です。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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