夏必見、衣類の汗ジミには2種類ある?それぞれの対策と予防法を説明
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気温が高くなると、気になってくるのが汗ジミです。汗ジミには2つの種類があり、それぞれ問題点が違います。
一つは、汗をかいたときに、汗の水分が衣類にしみてできるシミ。もう一つは、汗の水分が乾いたあとに、汚れが浮き出て黄ばんだり黒ずんだりするシミです。
水分によってできるシミは、見た目が悪くなってしまうため、恥ずかしいと感じる人が多いです。汚れによってできるシミは、洗濯してもなかなか落ちない厄介な汚れとなっています。
本記事では、それぞれのシミの対策方法や予防法についてお伝えしていきます。
水分による汗対策
汗をかいたその場で濡れたシミができてしまうと、ほかの人から汗をかいているのが丸わかりでとても恥ずかしいです。シミができる部分も、脇・背中などさまざまです。
汗の水分によるシミは、いちどできると乾くまで待つしかできません。
できてすぐに、乾かして消すのは難しいです。そのため基本的には、予防策を入念にしておきます。
水分による汗対策の予防法を、お伝えします。
汗が目立たない服を着る
服の色の選び方で、汗をかいているのがわかりにくくする方法があります。同じ生地の衣類でも、色によって汗ジミが悪目立ちするものと、わかりづらいものがあります。
具体的には、黒やネイビーなどの暗い色が目立ちにくいとされています。水分を含んでも、色がほとんどかわりません。
逆にベージュやグレー、白などは汗ジミがとても目立ちやすいです。水分を含んだ部分の色がほかの部分と大きく変わり、ひと目で汗をかいているとわかってしまいます。
今日は汗をかきそうだと予想できる日には、暗い色の衣類を着用しておくと、汗が目立ちにくくなります。
また、温かい時期に着たくなる赤や青・黄色など明るい色も、汗を目立ちやすくしてしまいます。
色だけでなく、素材や柄を選ぶのも重要です。吸水性の高い素材でできた服を着れば、汗をかいてもすぐにかわくので目立ちません。ポリウレタンや綿、リネンなどがおすすめです。
柄ものを取り入れる方法もおすすめです。無地の衣類よりも柄の入ったもののほうが、汗が目立ちません。視線が汗だけに集中せず、まんべんなく分散して目立ちにくくなります。
着る衣類を選ぶと、汗ジミを目立たなくできます。
ボディパウダーを使う
ボディパウダーを使って、汗をおさえる方法も効果的です。朝起きたときや、お風呂上がりのタイミングでパウダーをはたきます。パウダーが水分を吸着し、汗をかいてもシミができにくくなります。
汗の吸着に特化したもの、良い香りのもの、日焼け止め効果のあるものなど、さまざまな製品があります。肌のベタつきがなくなり、さらりとした印象になるので夏の時期の必須アイテムです。
ベビーパウダーでも代用できます。男性の方で、女性用のボディパウダーを買いづらいなら、ベビーパウダーがおすすめです。
ただし、ボディパウダーだけでは完全に汗ジミを防ぐのは難しいかもしれません。首まわりや背中などの汗予防には効果的ですが、脇汗には物足りなかったといった口コミも多く出ています。
もともと汗をかきやすい体質の方なら、より物足りないかもしれません。ほかの対策も行いつつ併用すると、完璧な汗ジミ対策になる方法かと思います。
衣類用防水スプレーをする
汗対策グッズとして、最近着目されているのが防水スプレーです。水分を弾くスプレーをあらかじめ吹きかけておくと、汗をかいても弾かれてシミになりません。
雨対策用の防水スプレーをかける方もいますが、値段も割高なものが多いうえに、衣類にかかる負担も大きくなります。最近では汗対策専用の防水スプレーも販売があるので、こちらをおすすめします。
着用前にさっと吹きかけるだけで、手間もかからず簡単です。ご自身がいつも汗をかきやすい部分に、重点的にスプレーするようにしてください。
よく着る服ならはっ水加工もおすすめ
毎日着用する服で、着る度のスプレーが面倒なら、クリーニング店ではっ水加工するのもおすすめです。
自分で防水加工すると、どうしてもムラができてしまいますが、プロに任せれば全体をくまなく加工してもらえます。水を弾く効果も長続きし、いちいち自分で加工したくない方におすすめです。
お近くのクリーニング店に相談してみてください。
もし、クリーニング店がオープンしている時間に立ち寄れないなどの場合は宅配クリーニングの利用もおすすめです。
宅配クリーニングとは、宅配業者が集荷とお届けを行うクリーニングサービスです。自宅で注文と荷物の梱包をするだけでクリーニングが完了し、手間もかかりません。
仕事で忙しい方や、単身赴任中の方、子育て・介護で日中手が離せない方が多く利用しています。宅配クリーニングには、はっ水加工をオプションサービスとして提供するお店もたくさんあります。
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汚れによるシミの対策
汚れによる汗のシミは、汗に含まれる皮脂やタンパク質が原因でつくシミです。汗をかいた直後ではなく、乾いてからつくシミなので見逃しがちです。
一日着用したワイシャツや、ブラウスの首元や袖口についてしまうのが特に多い例です。
また、よくあるパターンが衣替えなどの長期保管中に、黄ばみとして浮かびあがってくるパターンです。このシミは、一度付着するとなかなか取れません。
この汚れによる、汗のシミの対処法についてお伝えします。
洗濯石けんで予洗いする
普通に洗濯する前に、洗濯用石けんで予洗いしておくだけでも、シミをきれいに落とせます。
汗ジミの原因は、汗に含まれる皮脂やタンパク質です。石けんは皮脂を浮かし、タンパク質を分解する効果があります。そのため汗汚れにはとても強いのです。
洗濯石けんを使った予洗いの方法は、以下のとおりです。
- シミになっている部分を濡らし洗濯石けんを塗る
- 優しく揉み洗いする
- 頑固な汚れには歯ブラシをつかって洗う
- ていねいにすすぐ
- いつもどおり洗濯する
予洗いするだけで、日常的な汗ジミはスッキリ取れます。また、毎回予洗いしておくと、汚れが付着する予防策にもなります。
ワイシャツやブラウスは、清潔感がとても重要になる衣類です。きちんと予洗いしておくと、清潔感を維持できます。
漂白剤を使用する
洗濯用の漂白剤を使用するのも、おすすめの汗ジミ対策です。漂白剤には、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤がありますが、汗ジミにおすすめなのは酸素系漂白剤です。
塩素系漂白剤は、医療の現場で殺菌剤として使われるほど強力です。漂白力が高く、色物や柄物には使えません。色落ちしてしまう可能性が高いからです。
その分、酸素系漂白剤はしっかりと漂白・除菌するのに色落ちの心配がありません。色物や柄物にも問題なく使えるのでおすすめです。
頑固な汗ジミが付着している場合には、漂白剤を溶かしたぬるま湯に、衣類を30分ほど漬け置く方法が効果的です。
洗い方は、
- 40度くらいのぬるま湯を用意
- 漂白剤をぬるま湯に適量混ぜる
- 衣類を30分ほどつけておく
- つけ置きが終わったらしっかりすすぐ
- いつもどおり洗濯する
となっています。漂白剤は、水よりもぬるま湯の方が効果が効果的に働きます。お風呂にちょうど良い温度か、それよりも少し熱めのぬるま湯を用意してください。
漂白剤を使ったシミ抜きは、黄ばんだ汗ジミに効果的です。もし黒ずんだ汚れがついているなら、先に洗濯石けんや食器用洗剤をつけて古い歯ブラシで汚れを落としてください。そのあとに漂白剤を使うと、効果がよりアップします。
収納前には必ず洗濯を
保管中に浮き上がる汗ジミに悩まされる方も増えています。衣替えのときに、きちんと汗汚れを落としてから収納しないと、汚れが黄ばみとなり後から浮き上がってきます。
保管している間にシミを確認することは、めったにありません。気づくのはもう一度衣替えをして取り出したとき。そのときには、汚れはしっかりと定着しています。
シミは、ついてから時間が経てば経つほど落ちにくいといわれます。保管している間ずっと放置されていたシミはとても頑固で、クリーニング店でも取れないと断られることもあるくらいです。
保管中の汗ジミをつくらないためにも、衣替え前には、きちんと汗汚れを落としておくのが重要です。
汗汚れの原因である皮脂・タンパク質汚れは水溶性です。水によく溶ける汚れなので、きちんと水洗いをすればほとんど落とせます。
見た目は汚れていないから大丈夫とそのまましまわずに、必ず洗濯してから収納するようにしてください。
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