クリーニングのオプション、撥水加工を利用するメリットとは?
※記事内に広告を含む場合があります
当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。
※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
クリーニング店のサービスは、ただ衣類を綺麗に洗ってくれるだけではありません。様々なオプション加工が用意されていて、衣類を長持ちさせたり、見栄えをよくしたりしてくれます。
特に取扱いが多いオプションサービスとして、
- 防臭加工
- 防ダニ加工
- 折り目加工
- 撥水(はっすい)加工
などがあります。
今回は、特におすすめしたいオプションサービスとして、撥水(はっすい)加工についてご紹介します。
撥水加工を利用するメリットや、持続期間、仕組みについて詳しくご説明します。
目次
撥水加工のメリット
撥水加工とは、衣類に水が染みないように表面をコーティングしてくれる加工技術のことを指します。雨や雪を弾いてくれるので、コートなどのアウター類に利用する方が多いです。
しかし、撥水加工の効果はただ水を弾くだけではありません。様々なトラブルから衣類を守ってくれる効果があるのです。
雨・雪などを弾く
撥水加工のメインの効果は、雨や雪などの水分を弾いてくれることです。衣類に雨や雪が染み込むと、濡れて不快に感じますし、衣類自体が重たくなってしまいます。
水分が常に体にまとわりつくため、冷えてしまって風邪を引きやすくなります。
濡れた服は、着ている人に不快なだけでなく、衣類自体にもダメージを与えます。
濡れたまましばらく放置していると、雑菌が増えて生乾き臭のような嫌なにおいがしたり、カビが増えてしまうこともあります。
その他にも、ウールやカシミヤなどの天然素材の衣類は水に弱いです。水に濡れたまま自然乾燥させていると、縮んでしまったり毛羽立ったりしてしまいます。
衣類を長持ちさせるためにも、できるだけ濡れることは避けたほうが良いのです。
あわせて読みたい:
カシミヤはクリーニングが必要?頻度はどれくらいがおすすめ?家庭での洗濯方法も
汚れの付着を防ぐ
撥水加工をおすすめしたい大きな理由に、汚れの付着を防いでくれるからというものがあります。
衣類につく主な汚れの原因として、
- 汗・皮脂
- 食べこぼし
- のみこぼし
- 泥はね
などがあります。これらの汚れの共通点として、水分が多く含まれています。撥水加工をしておくことで、これらの汚れを弾くことができるのです。
もし、食べ物をこぼしてしまったとしても、生地表面が水を弾くので、さっと拭き取るだけできれいに落ちます。
布の奥深くまで汚れが染み込んでいかないので、液体をこぼしてしまってもご自身で汚れを取ることができます。
汚れの付着をおさえてくれる点から、撥水加工はコートやパンツなど雨雪に濡れやすいアイテムだけでなく、シャツやネクタイにもおすすめのサービスです。
あわせて読みたい:
ネクタイのクリーニングは必要?おすすめの頻度や、自宅でのお手入れ方法
衣類を長持ちさせる
撥水加工をして衣類の表面をコーティングすることで、衣類を長持ちさせることができます。衣類は着ているうちに、摩擦で少しづつ劣化してしまいます。
しかし、撥水加工をしておけば、生地の傷みを遅らせることができます。
着ることによるダメージをゼロにはできませんが、大事な衣類を長く着続けることができるのでおすすめです。
摩擦による劣化以外にも、色あせを防ぐ効果もあります。
通常、衣類は直射日光に当たると、日焼けをして色があせてしまうことがあります。そのため、衣替えなどで衣類を収納するときは、できるだけ日の当たる場所を避けた方が良いです。
撥水加工をしていれば、表面がコーティングされている分日光が生地まで直接届きづらくなります。
撥水加工の持続期間
実は、撥水加工は一度行うだけで効果が永遠に続くわけではありません。時間とともに薬剤の効果が薄れてきてしまいます。
よって、効果を持続させるためには、定期的に撥水加工をしてもらう必要性があります。再度加工をしてもらうのに目安となる期間を説明します。
基本はワンシーズンに1回
撥水加工は、基本的にはワンシーズンに1度利用することがおすすめです。例えばコートなどの冬物であれば、収納から出してきたとき、クリーニングに出すついでに利用するとお手軽です。
しかし、撥水加工の効果は、
- 着用頻度
- 弾く水の量
- 洗濯の回数
などにより、はやく薄れてしまう可能性があります。
着用すればするほど、生地に摩擦が起こって、表面のコーティングが剥がれてしまいます。また、水を何度も被ってしまうと効果が弱まってしまいます。大量の水にふれるという点では、洗濯も同様です。
品物によっては、利用頻度を高めたほうが良い
よく水に濡れるものや、洗濯回数が多いものは、1シーズンの間に複数回加工してもらうのがおすすめです。
特に、
- ワイシャツ
- ネクタイ
などに撥水加工をした場合は、要注意です。Yシャツは上にジャケットを着ることが多く摩擦が多いですし、着用頻度も高いです。着るたびに洗濯するので、撥水効果が持続しづらいアイテムです。
また、ネクタイも体の中心に位置するアイテムであることから、汚れたり濡れたりしやすいです。パッと見た感じは綺麗に見えますが、実は様々な汚れがついているので、効果も長続きしないことがあるようです。
効果が持続しづらいものは、ワンシーズンに2度を目安に撥水加工をしてもらうと、効果が切れることなく着用し続けられます。
撥水加工をしても洗濯はできる
撥水加工を施した衣類であっても、家庭でいつも通り洗濯することができます。
ただし、注意していただきたい点は、洗濯をすればするほど繊維のコーティングが取れやすくなってしまうということです。
かといって、汚れが付着したまま洗濯しないでいると、汚れた部分から雑菌が増えてしまい、撥水効果が薄れてしまいます。
加工の効果が弱くなってしまうだけでなく、いやなにおいやカビの原因となってしまいます。洗濯できる衣類であれば、撥水効果のことを気にせずしっかり洗ってあげることが重要です。
利用し過ぎには注意
しかし、効果を持続させたいからといってしょっちゅう撥水加工をすることもよくありません。頻繁に撥水加工用の薬剤を使用すると、生地にダメージを与えてしまいます。
撥水加工は、生地の繊維の性質を変える薬剤を使用します。あまり多用しすぎると、パーマ液で痛んだ髪の毛のようにどんどん傷んでしまうのです。
加工をすることで衣類を長持ちさせることが可能ですが、やりすぎるとかえって衣類のためにならないので注意して下さい。
クリーニングで撥水加工を依頼するときの目安
最近では、クリーニング店の多くで、撥水加工などのオプションを依頼することができます。
その場合に気になるのが料金や、かかる時間です。
多くのお店では、料金に関してはクリーニング代金にオプション代金として追加する形を取ります。日数に関しては、最速仕上げを希望しない限り、通常日程と変わらない時間で仕上げてくれます。
撥水加工の料金の目安
撥水加工にかかる料金は多くのお店でオプション料金の追加のみで利用できます。
通常のクリーニング料金+撥水加工料金を支払うケースが多いです。
撥水加工を行う過程では、繊維のコーティングを行う前に、汚れをとりのぞく必要があるので、クリーニングがセットとなるお店がほとんどです。
撥水加工のみを行ってくれるお店はほとんどありません。
加工の料金は500円~1,500円ほどが平均のようです。依頼する衣類の種類や素材によって料金が前後する場合もあるので注意してください。
コートなど布面積が大きいものや、カシミヤやシルクなどの高級繊維の場合、料金が高くなる傾向にあります。
加工にかかる日数の目安
撥水加工にかかる日数の目安としては、大体3~5日が多いです。
撥水加工自体にとても時間がかかるわけではないので、通常の返却日とほぼ同じ日数で加工してくれます。
ただし、最速仕上げで依頼する場合は、オプション加工を追加することができない場合が多いです。
撥水加工をお願いする場合は、時間に余裕をもって依頼するのがおすすめです。
あわせて読みたい:
汗抜き加工を使ってドライクリーニングでも取れないスーツのにおいを取る方法
2件のコメント
こんにちは、クリーニングも進化してるでしょうが、撥水加工と防水加工を比べたら防水加工でしょうと思いますが、生地の相性はありますか?特にジャンバー類です。日頃自転車で外にいることが多い為、不意打ちで雨に降られたりすることもあるんで、教えてもらえると、助かります。
防水加工・撥水加工ともに、生地との相性はありません。どんな生地でも加工が可能です。
しかし、もとから水を弾く性質を持つナイロン製の衣類に防水加工をするのはもったいないかと思います。
ウールやカシミヤなど水に弱い素材におすすめします。
ただし、本来生地が持つ撥水性が弱くなってきたと感じる場合には、ナイロン製衣類に防水加工をするのも効果的です。