ネクタイのクリーニングは必要?おすすめの頻度や、自宅でのお手入れ方法
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ネクタイはビジネスマンにとって、なくてはならない必需品です。目につく位置にあるアイテムなのでその人の印象を大きく左右します。
そんな重要な役割を持つネクタイですが、お手入れの方法に悩む人が多いようです。実は、ネクタイは見た目以上に汚れており、定期的に洗うのがおすすめです。
しかし、シルク製のものが多いため自宅での洗濯はほぼ不可能なのです。一番良いお手入れの方法は、クリーニングを利用することです。
今回は、ネクタイのクリーニングの必要性や、おすすめの頻度、自宅での日常のお手入れ方法について説明します。
目次
ネクタイはクリーニングに出したほうが良い理由
ネクタイは全体に柄が入ったものが多く、見えづらいのですが、実はとても汚れています。
食べこぼしや汗のほか、常にホコリやチリにさらされます。かといって、自宅で洗おうにも、洗濯不可のタグがついていることが多いです。
扱いが難しいので、プロに任せた方がより長持ちさせられるのです。
ネクタイは予想以上に汚れている
ネクタイは常に体の前面にあるため、思ったより汚れます。
あまり汚れていないし、クリーニング店にネクタイを預けると値段が高いから、という理由でクリーニングもしない方は意外と多くいます。
確かに、他の衣類と比べて面積も小さいのに、ワイシャツやジャケットと同じくらいの料金を設定する店もあります。
しかし、その値段設定には2つの理由があります。
- 様々な種類の汚れがついている
- 洗浄処理がとてもむずかしい
まず、ネクタイにはあらゆる種類の汚れが付きます。例えば、
- 汗
- 皮脂
- 食べこぼし
- 飲みこぼし
- ほこり
などがあげられます。胸周りは特に汚れやすいので、他の衣類よりも汚れが集中します。柄物や色が濃いものが多いので、あまり気づかないのですが、裏地を見てみると黄ばんだ汗ジミや黒ずみがあったりします。
洗わずにずっとそのままにすると、どんどん汚れがたまり、においの原因にもなります。ネクタイには定期的な洗浄が必要なのです。
自宅でのケアは難しいので、クリーニング必須
幸い、ネクタイにつく汚れの多くは、水溶性の汚れです。水に溶けやすいので水洗いをすればすぐに取れます。
それなら、自宅の洗濯でも汚れを落とせるのではないかと思うのですが、実はネクタイはほとんどがシルク製で洗濯不可です。
シルクは、非常に繊細な素材で、水を吸うと繊維の形が変わってしまいます。繊維の形が変わったまま乾燥すると、縮んでしまったり、伸びてしまったりします。
その状態でさらにアイロンを当ててしまうと、ぺちゃんこにつぶれて、ヨレヨレにくたびれた印象になってしまいます。
自宅での洗濯は、よほどのことがない限り避けたほうが良いと言えます。
クリーニング店では、ドライクリーニングという方法でネクタイを洗います。ドライクリーニングでは、有機溶剤という専用の洗剤を使って衣類を洗い上げるので、水を使いません。
溶剤は水と比べて摩擦が少ないので、ネクタイの生地を傷めずに洗えます。
洗浄が終わった後は、職人の手によって型崩れが起きないようにていねいに仕上げの作業がされます。ネクタイの品質を変えることなく汚れを落とせます。
より、高い洗浄力を求める場合におすすめなのが、汗抜きクリーニングです。
汗抜きクリーニングは、本来水洗いをすると縮んでしまう衣類を、職人が専用の道具を使って縮まないようにしながら水洗いする方法です。
ドライクリーニングのあとに水洗いを行うWクリーニングの名前でサービス提供するお店もあります。
水溶性の汚れ、汗や皮脂をスッキリ洗い流せるので、ドライクリーニングよりも高い効果が期待できます。
汗抜きクリーニングは、衣類についたにおいを落とす効果もあります。汗をかいてしまったスーツや、タバコのにおいがついてしまったコートのお手入れにおすすめのコースです。
ネクタイは、クリーニング、できれば汗抜きクリーニングで水洗いをするのが望ましいとされています。
ネクタイのクリーニング、おすすめは季節ごとに1回
ネクタイを定期的にクリーニングするとしたら、年に4回が良いとされます。季節ごとに柄を変えられる方もいるかと思いますので、衣替えの時期と合わせて、各シーズンごとに1度まとめて出すのがおすすめです。
ただし、ワインや食べ物のソースなど、目に見えるシミができてしまった場合は、すぐにクリーニングに出した方が良いです。
シミは、時間が経てば経つほど落とすのが難しくなるからです。
ついてから時間が経過したシミは、色素が繊維に沈着して浮かしづらくなります。沈着の度合いが高いと、プロのクリーニング店でも落としきれない場合があります。
クリーニングに出すのが面倒だと、自分でシミ抜きをすると漂白剤で色落ちしてしまったり、まだらに白くなってしまったりします。ネクタイを染める染料が落ちてしまった場合は職人でも元には戻せません。
自分でシミ抜きはせず、プロにまかせてしまうのが一番確実な方法です。
自宅でのネクタイのお手入れ方法
ネクタイは、清潔に保つために定期的にクリーニングに出すのがおすすめですが、自宅でも適切なケアが必要です。
帰宅して外したまま放っておくと、汚れがたまりやすくなったりシワになったりします。
ネクタイにあったお手入れをすると、キレイな状態を長く保ち、傷みをおさえることができます。
一度使ったら2~3日は使用を控える
同じネクタイ2、3本をヘビーローテーションで毎日のように使ってはいませんか?
同じものを間をあけずに使うと、傷みやすくなってしまいます。最低でも5~10本は常に持っておいて、順番に使うのがおすすめです。
一度使ったネクタイは、専用のハンガーなどにかけて、2~3日陰干しにして休ませます。風通しの良い場所にかけておくと、においの元となる成分を飛ばせます。
陰干しした後は、3つ折りや4つ折りにはせず、くるくるとまるめて保管しておくとシワができにくくなります。
1つのネクタイに負担が集中しないようにすると、汚れや傷みを分散できます。
繊維が変質する可能性があるので、直射日光が当たらない場所に干してください。
ブラッシングで細かいホコリや汚れを落とす
自宅でできる簡単なネクタイのお手入れがブラッシングです。
着用し終わった後に、衣類専用のブラシをつかって細かいホコリや汚れを落とします。ブラシは豚などの獣毛の物が生地を傷めにくいのでおすすめです。
首が当たる真ん中の部分から端に向けて優しくブラシをかけます。強い力がかかりすぎると、生地が破れる原因にもなるので、2~3回程度にとどめます。
こうすると、日常的な汚れは大体落とせます。
汗がついてしまった場合は、少しだけ湿らせた布で優しく叩く。ゴシゴシ擦ってしまうと、繊維が傷ついて、よれる原因となるので注意が必要。
食べこぼしなどでシミができてしまった場合は、乾いた布で叩いて汚れを吸い取らせる。その後、速やかにクリーニングに出す。
アイロンは、当て布&浮かせて当てる
ネクタイは一度シワがついたらなかなか取れにくい性質があります。
結び目にあたる部分は特にシワになりやすく、そのままにしておくと、シワになって二度と元に戻らなくなってしまいます。
目立つシワがついてしまった時におすすめのお手入れの方法が、アイロンです。
しかし、直接当ててしまうと、アイロンの重みで生地がつぶれてぺちゃんこになってしまいます。そこで、直接アイロンの鉄板を当てずに、浮かせるようにして蒸気だけ当てます。
ネクタイのアイロンがけの方法は以下のとおりです。
- シワの位置を確認し、手で優しく伸ばす
- シワを伸ばしたい部分に当て布を置く
- アイロンを中温(130度~160度)に設定して温める
- ネクタイから2~3センチ浮かせて蒸気をあてる
当て布は綿のハンカチなどがおすすめです。1回でシワが伸びないようなら、何度か繰り返して蒸気をあててください。
この方法は、通常のアイロンがけとは違い、鉄板の重さを利用しません。蒸気だけだと時間がかかることもありますが、繰り返すうちにシワが取れます。
くっきりとした深いシワは、家庭用のアイロンでは取りきれない場合もあります。その場合は、クリーニング店に依頼すれば、職人の手によって仕上げ加工をしてもらえます。
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