衣類の日焼けは色あせや劣化の原因になりがち、対策方法を説明
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日差しが強くなってきた時期に起こりやすい衣類トラブルに、日焼けがあります。直射日光の当たる場所に衣類を置くと、紫外線の影響で生地が色あせ劣化します。
本記事では、衣類の日焼け対策と、日焼けの原因についてもお伝えします。
衣類の日焼け対策法
晴れて太陽がよく出ている日だと、日差しの当たる場所に洗濯物を干しがちです。その方が乾くのも早く、殺菌効果もありそうだと感じる方が多いようです。
しかし、紫外線の多い季節に直射日光に当て続けると、衣類が日焼けしてしまいます。光のあたった部分だけ変色するので、見た目も悪くなりがちです。
衣類が日焼けしない洗濯の仕方について、お伝えします。
陰干しを徹底
衣類が日焼けしないためには、直射日光を避けて干す方法が一番効果的です。日光があたらない日陰に干すようにしてください。
「太陽光がないと洗濯物が乾きにくいのでは」と心配になる方もいるかと思います。しかし、洗濯物を乾かすうえで重要なのは、日光や温度の高さよりも風通しです。
風の通りがよいところで干すと、日焼けなしに効果的に乾きます。それでも乾きの速さが気になるなら、洗濯物同士の間隔を広くあけて干すのも重要です。
洗濯物が重なると、水分が蒸発しにくく乾くのに時間がかかります。十分に間をあけてください。風でハンガーが動き服同士が重なるときは、ハンガーを固定するストッパーも活用できます。
その他、ハンガーのひっかけ部分に輪ゴムを巻くだけでも、滑り止めになります。
日光が当たるよりも風通しを重視すると、洗濯物の乾くスピードを維持しつつ、日焼け対策ができます。
衣類を裏返して干す
太陽は時間とともに移動します。その結果、どうしても直射日光があたる時間帯が出てくる家もあります。適切な日陰がなく、日向に干すしかないケースもあるかと思います。
そんなときは、洗濯物を裏返して干すのがおすすめの方法です。表と裏をひっくり返して干すと、表側の生地が日焼けすることもありません。
服の日焼けのデメリットは、主に色あせです。
日焼けによって生地の色が変わり、見た目の変化が起こります。その点、ひっくり返して干せば、日焼けするのは裏面の生地です。色あせても、ふだん目につかない部分なので気になりません。
また、裏返して干すと衣類が早く乾くというメリットもあります。多くの服は、内側に縫い合わせの余りの生地があります。この部分は、洗濯すると水分がたまりやすく、なかなか乾きません。
この乾きにくい裏面を表にすると、水分の蒸発を促せます
特に、裏返して干すと早く乾くアイテムが、ジーンズです。ジーンズは生地が厚く、なかなか乾きません。構造上、どうしても布同士が重なるポケット部分は、特に乾きにくくなります。
裏返して干すと、ポケット部分が外側になるので速く乾くようになります。ジーンズをさらに速く乾かすには、足部分を上にして筒状になるように広げて干すのが重要です。
腰部分にはポケットや縫い目が多く、水分が溜まります。腰を下にすると、水分が垂れやすく乾きがはやくなります。筒状にして干すと、内側にも風が通るようになります。
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衣類の日焼けで気をつけること
衣類が日焼けして起こるデメリットには、
- 色あせ
- 繊維の劣化
などがあります。それぞれについて詳しく説明します。日焼けしやすい素材や、日光以外の注意点もお伝えします。
日焼けの一番の問題は色あせ
衣類が日焼けすると、一番問題になるのが色あせです。長いあいだ日光を浴び続けると、衣類全体のくすみや、色が薄くなります。。衣類の日焼けのほとんどが、この色あせといわれます。
洗濯中に直射日光を浴びるケースもありますが、保管中に日焼けするパターンの方が多いといわれます。
衣替えの時には、長期間同じ場所に衣類を保管します。保管場所に日光が差し込む状態だと、何ヶ月も同じ場所に太陽光が当たり続けます。
全体的な色あせはもちろん、いつも光が当たる場所だけが変色するおそれがあります。一度変色すると、洗濯しても改善できません。繊維そのものの色が変わっているからです。
日焼けにより、色がぬけるだけでなく、黄ばむケースもよくあります。服を長期保管する場所に窓がある場合は、直射日光が当たらないような工夫の必要があります。
寝具の場合は特に繊維の劣化に注意
色あせに次いで問題になるのが繊維の劣化です。これは、衣類よりも寝具に注意してほしい点です。天気のよい日に、布団を日光が当たるように干す方は多いかと思います。
天日干しすると、布団に残った汗の水分を飛ばせます。表面に付着したダニ対策にもなります。
しかし、直射日光を当て続けると、繊維の劣化が起こります。羽毛布団などは、劣化の影響で保温性が低くなってしまうのです。
ダニ対策としての布団の天日干しの効果は、たいしてありません。ダニは、50度以上の空間に20分以上おかないと死滅しません。日光だけで50度以上の温度まで温めるのは難しく、効果があるのは表面だけです。
布団に住むダニは、生地の表面だけにいるのではありません。内側の、温度が高くなりにくい部分にもたくさんいます。
天日干しして表面に付着したダニが死んでも、死がいは残ったままです。むしろ、死がいが空気中に舞い上がりアレルギーの原因になるかもしれません。
布団のダニ対策をするなら、水洗いが一番効果的です。水洗いすると、エサになる汗や皮脂汚れ、卵や死がい、ダニ本体を洗い流せます。その後高温の乾燥機でじっくり乾燥させれば、より効果は高まります。
ダニ対策に布団の天日干しを頻繁にすると、日焼けのデメリットの方が、ダニ除去のメリットを上回る可能性があります。
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日焼けしやすい服の素材
衣類の日焼けは、素材によって進行の速さが違います。素材によって、色あせしやすいもの、黄ばみが生じやすいものなどにわかれます。
紫外線に弱い素材としてまず挙げられるのが、ウールやカシミヤ、シルクなどの、動物性のタンパク質の素材です。これらは、紫外線の影響を受けやすく劣化が激しいです。
ウールの布団や毛布、ニットには十分注意してください。
ウールなどの獣毛で作られた素材は、人の髪の毛とよく似た性質があります。私自身、夏に紫外線を浴び続けた結果、少し髪の毛の色が抜けたり、パリパリに傷んだりした経験があります。獣毛素材の日焼けは、同じような現象が起こっているのかなと感じました。
また、綿製のものも色あせしやすいです。こちらは素材の性質よりも、直射日光に当てて乾かしがちな衣類に使われているのが原因かと思います(Tシャツなど)。
同じ部分に日光が当たり続けないよう、注意してください。
ナイロン製の衣類は、色あせよりも黄ばみが目立ちます。色あせよりも見た目が悪くなるので、直射日光があたらないようにしてください。
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