布団の宅配クリーニングおすすめ4社比較 安さや速さを徹底解剖
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布団は毎晩使うものなので、清潔に保ちたいものです。が、大きさや重さが原因で日々の洗濯では後回しにされがちです。
宅配クリーニングを利用することで、重たい布団を持ち運ばずに清潔に洗いあげることができます。
話題の宅配クリーニングの中でも、布団を洗ってくれるサービスがある企業を比較します。
清潔さ、料金の安さ、返却までの速さ、にポイントを絞って比べていきます。
今回取り上げる宅配クリーニング業者は、
- リネット
- リナビス
- カジタク
- しももとクリーニング
の4社です。
目次
布団をクリーニングするメリット 天日干しだけだとアレルギーの原因に
布団をわざわざクリーニングにだすメリットとして、以下の2点があげられます。
- 中わたまで洗浄できる
- 高温処理でダニを駆除できる
この2点を自宅で実現するのは難しいです。
家庭での布団のケア方法といえば、定期的に天日干しをするだけなのが一般的です。殺菌効果のある消臭スプレーを併用している家庭も多いです。
しかし、実際は干すことによって布団の汚れがなくなることはありません。
布団がキレイになっていると思っても、実は汚れたままなのです。
天日干しの効果として、よくあげられているのが
- 水分を蒸発させる
- 高温によってダニを駆除する
の2点です。
1つ目の水分の蒸発について、人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかいています。敷きっぱなしの布団は水分を逃がすことができず、ため込んだままになってしまいます。
湿った布団はカビや菌の原因となります。
そこで、熱で水分を飛ばすのが天日干しの目的です。確かに、干すことによって湿気がなくなるのでカビを抑制する効果はあります。
しかし、水分を飛ばすだけで、汗の成分を取り除いてはいません。中わたに残った成分が菌やダニの餌となってしまいます。
消臭スプレーを併用したとしても、表面が殺菌されるだけです。布団に余計に水分を吸わせてしまうことにもつながります。
2つ目のダニの駆除に関してです。布団に住むダニを死滅するために天日干しを活用する方が多いのですが、実は干すだけでダニが死ぬことはありません。
ダニが死滅する温度は60度以上と言われています。太陽の熱だけではとても到達することができません。
たとえ表面のダニが駆除できたとしても、布団内部に潜むダニまで駆除することはできません。
布団のダニは、アレルギーの原因となります。特に、小児喘息の半数以上はダニが原因とされています。
アレルギー体質の方や、小さなお子様がいる家庭では天日干しのダニ対策では足りません。
天日干しをして布団が清潔になっていると満足しがちですが、実際は汚れを取り除くには不十分なのです。
布団の汚れを落とすために必要となるのが、
- 中わたまで洗浄する
- 高温処理でダニを駆除する
の2点です。
クリーニング店では専用の洗濯機を使用することで、大きな布団でも丸ごと水洗いができます。
たっぷりの水を使用し、中わたに潜むダニや菌、カビを一気に洗い流します。
高温で乾燥させることで、残っているダニの駆除をします。熱を与えることによって布団がふかふかになります。
洗濯のプロが、専用の設備を使って洗い上げてくれるので、高い洗浄効果があります。
天日干しだけでは、布団を清潔にするには不十分。キレイにするには中わたの洗浄と高温処理が必要。
宅配クリーニング4社の特徴を徹底比較
布団の洗浄で宅配クリーニングを利用するメリットとして、布団を持ち運ぶ必要がない点があります。
利用者は各社の専用バッグに布団を詰めて発送するだけで完了します。
宅配業者が自宅まで集荷にきてくれますし、出来上がった布団も同じように業者が届けてくれます。
集荷、宅配どちらも都合の良い時間を指定できるので、日中忙しい方でも利用できます。
家を離れる必要が無いので、小さなお子様がいる家庭でも安心です。
圧縮袋でたくさん入ってお得 ふとんりネット
ふとんリネットは宅配クリーニング最大手のリネットが行う、布団の洗浄サービスです。
サイトから注文し、必要なキット数と希望する宅配日(集荷日、返却日)を指定すると3、4日でキットが届きます。
利用料金が税抜きで6,000円以上となる場合は、送料3,000円+税が無料になります。
キットの中にある専用バッグに布団を入れ、クロネコヤマトに預けます。
最短で集荷から最短10日後にクリーニングされた布団が届きます。
料金は税別価格で
枚数 | パック料金 | 1枚あたりの料金 |
---|---|---|
1枚 | 8,800円 | 8,800円 |
2枚 | 11,800円 | 5,900円 |
3枚 | 12,800円 | 4,267円 |
となっています。クイーンサイズ以上の大きな布団は別途料金がかかるので注意してください。
圧縮袋がつかえるのがふとんリネットの特徴です。
多くの布団クリーニングでは圧縮袋が利用できず、かさばる状態でしか布団を入れることができません。
元の状態のままでは、専用バッグに入れられる布団の数は、2,3枚が限度となります。
リネットでは圧縮袋が使えるので、4枚以上布団を預けることができます。
注文時に、キット用圧縮袋を1つ400円+税で購入することができます。
圧縮袋の大きさは、シングルサイズの掛布団2枚ほどが収まる程度です。袋に布団を入れ、掃除機で吸引することで圧縮できます。
返却時、布団は業務用の圧縮袋に入った状態で戻ってきますが、空になった圧縮袋も返却してくれるので次回も使用できます。
既にお持ちの圧縮袋も使えるので、100円ショップで安いものを買えばコストも抑えられます。
安さと圧縮が可能なのがリネットの魅力と言えます。
布団が1,3倍のふわふわに 肌ざわりが劇的に変わるリナビス
リナビスは兵庫県で55年続く、老舗クリーニング店が始めた宅配クリーニングサービスです。
布団をふわふわに仕上げてくれるのが特徴です。一度スタッフの方が計測したところ、仕上がり後の布団はクリーニング前と比べて重さが30グラムマイナス、大きさは1,3倍になったそうです。
汚れがしっかり落ちたことで軽くなり、専用の乾燥機によって中わたが立ち上がったことが理由です。
利用方法もシンプルです。
無料の会員登録を行い、会員ページから希望のコースやオプションを選択し注文します。送料は代金に含まれているので別途支払う必要はありません。
注文から3日以内にリナビスから集荷キットが届きます。キットには集荷パック、ご利用ガイド、お申込書、着払伝票が入っています。
集荷パックに布団を入れ、申込書と伝票を記入したら佐川急便に集荷依頼をします。
荷物を引き渡した後、最短10日でクリーニングされた布団が手元に戻ります。
和布団や羊毛布団など、乾燥に時間のかかるものが含まれている場合は納期が20日前後となります。
料金は以下の通りです。(税抜き価格です。)
枚数 | パック料金 | 1枚あたりの料金 |
---|---|---|
1枚 | 11,200円 | 11,200円 |
2枚 | 13,800円 | 6,900円 |
3枚 | 15,000円 | 5,000円 |
毛布やベビー布団、タオルケットなど薄手のものは2枚で1枚というカウントになるので、布団を洗うついでに出すとお得にクリーニングが可能です。
枕もオプションとして1つ1,500円+税で追加できます。そば殻枕や低反発枕は洗えないので注意してください。
リナビスの布団クリーニングの特徴はその肌ざわりの良さです。
その理由は、独自の洗浄・乾燥方法にあります。
洗浄においては、40度以上の温水をたっぷり使うことでアレルゲン物質や皮脂汚れを洗い流します。
乾燥の段階では、自然乾燥と仕上げの熱風乾燥を併用しています。
長時間高温処理を行うと布団の生地が傷んでしまいます。そこで、自然乾燥をして大体を乾かしてから、大型乾燥機で熱処理を行っているのです。
こうすることで、布団へのダメージを抑えつつ確実な滅菌処理を行うことができます。
できあがった布団は圧縮せずそのまま1つずつ個包装されます。私たちの手元に戻ってくるのはふわふわの状態の布団です。
仕上がりに納得できない場合は再仕上げも無料でできるので、安心して布団を預けることができます。
保管サービスありのカジタク +1,000円で9カ月保管
イオングループが運営している「家事の宅配」ことカジタクでも、宅配クリーニングサービスを展開しています。
サイトから利用したいパックを選択して注文をします。会員登録をせず一度だけ利用したいという方は、Amazonアカウントでも決済が可能なので住所入力の手間が省けます。
注文から2~6日後に集荷キットが到着します。ご利用案内に沿って、専用回収袋に布団を詰めます。同時にWebで集荷の日時指定やふとんの種類登録を行います。
配達員に荷物を渡した後、最短10日で自宅にクリーニングされた布団が返却されます。
料金は
枚数 | パック料金 | 1枚あたりの料金 |
---|---|---|
2枚 | 11,800円 | 5,900円 |
3枚 | 17,000円 | 5,666円 |
3枚(圧縮) | 14,000円 | 4,666円 |
※税抜き価格
となっています。
3点圧縮コースは、布団を圧縮して返却する代わりに料金を抑えたコースです。圧縮された布団も、袋から取り出してしばらく陰干ししておけばもとのふんわりした状態に戻るので心配いりません。
お安くクリーニングをしたいという方におすすめのコースです。
カジタクの最大の特徴は保管サービスが追加可能なことです。1,000円+税を追加で支払うことで、最長9カ月間布団を保管してくれます。
気温が高くなって使わなくなった冬物の羽毛布団などを預けておくことができます。
衣類の保管サービスを行う宅配クリーニング会社は数多くありますが、布団を預かってくれる会社は少ないです。
衣類よりも収納場所に困る布団だからこそ、預られるのは大きなメリットとなります。
保管環境は、温度と湿度が管理された専用ルームなのでカビや虫食いなどの心配もいりません。
返却日の2週間前までなら受取日の変更も可能なので、万が一受取日に予定が入ってしまっても大丈夫です。
完全個別洗いでアレルギー対策も万全 しももとクリーニング
しももとクリーニングは四万十川の清流をクリーニングに活かす、布団専門のクリーニング店です。
小型の専用洗濯機で洗浄するので、他人の布団と一緒に洗われることはありません。完全個別洗いを実施しています。
もともと、オーガニック布団業者のクリーニングを受け持っていたので、布団洗浄の技術が高いです。
オーガニック布団のほかにも、ムートン寝具といった他店で扱いのできない布団もクリーニングが丸洗いが可能です。
そしてしももとクリーニングの一番の特徴として、肌に優しい洗浄を行ってくれる点があげられます。
肌に刺激の強い合成洗剤は使わず、石けんで布団を洗浄しています。
肌の弱い方やアトピー性皮膚炎を持っている方でも安心して預けることができます。
また、しももとクリーニング独自のサービスとしてレンタル布団付きのコースがあります。
宅配キットと同時にレンタル布団が届くので、布団が無い夜を過ごさなくても済みます。
予備の布団が無いことで布団のクリーニングを諦めていた方でも気軽に出すことができます。
利用方法は、まずWebページから注文をします。
1、2日で宅配キットが到着するので、同封されているマニュアルに沿って布団を梱包します。
宅配業者に荷物を引き渡し、返却を待ちます。
布団は工場についてから3営業日ほどで洗浄が完了します。その後1,2日ほどで指定した住所まで届けてくれます。
しももとクリーニングの料金設定は以下の通りです。(料金は税抜き価格です。)
枚数 | パック料金 | 1枚あたりの料金 |
---|---|---|
1枚 | 8,800円 | 8,800円 |
2枚 | 11,800円 | 5,900円 |
3枚 | 13,800円 | 4,600円 |
また、レンタル布団付きのコースの料金は以下の通りです。(税抜き価格)
枚数 | パック料金 | 1枚あたりの料金 |
---|---|---|
1枚 | 14,800円 | 14,800円 |
2枚 | 17,800円 | 8,900円 |
3枚 | 21,800円 | 7,266円 |
肌に優しい洗浄を徹底しているしももとクリーニングでは、1,000円+税の追加料金ですすぎを2倍にすることができます。
肌の弱い方は、2倍すすぎをすることで石けんの成分の残留を防ぐことができるのでおすすめのサービスです。
一番安いのはどこ?値段で選ぶならリネットがおすすめ
取り上げた4社のうち一番低価格で布団クリーニングが利用可能なのはどこでしょうか。
1枚のみのクリーニングができない企業もあったので、4社とも値段設定がされていた3枚パックの値段で比較をしてみました。
3枚パック料金 | 1枚あたりの料金 | |
---|---|---|
リネット | 12,800円 | 4,267円 |
リナビス | 15,000円 | 5,000円 |
カジタク | 17,000円 | 5,666円 |
カジタク(圧縮) | 14,000円 | 4,666円 |
しももとクリーニング | 13,800円 | 4,600円 |
しももとクリーニング(レンタル布団付) | 21,800円 | 7,266円 |
※税抜き価格
比べてみると、一番安くクリーニングをしてくれるのはリネットとなりました。3枚で12,800円、1枚あたり4,267円です。
次点のしももとクリーニングと比べても、1点あたり333円安くなるのでお得です。
しかし、リネットは返却時に布団を圧縮した状態で返却します。空気を抜かずふわふわの状態での返却を希望する方は、圧縮せず返却してくれる次点のしももとクリーニングがおすすめです。
4社で最も安いのは、リネット。布団を圧縮せず返却して欲しいならしももとクリーニングがおすすめ
納期が速いクリーニング店はどこ? 時期によって返却までの日数が変わる?
早く手元に布団が返ってきてほしい方におすすめできる、納期が短い宅配クリーニングはどこでしょうか。
- リネット:発送から最短10日
- リナビス:発送から最短10日
- カジタク:発送から最短10日
- しももとクリーニング:発送から1~2週間
しももとクリーニングが1~2週間、その他3社が最短10日という結果になりました。各社、返却までの期間は大きな差はないようです。
注意してほしい点は、これらは閑散期の最短納期であるということです。衣替えの時期などクリーニング店の繁忙期には倍近い期間が必要となる場合もあります。
最短で10日と、布団クリーニングは衣類のクリーニングに比べて時間がかかります。日程には余裕をもってクリーニングにだすことをおすすめします。
速さは各社ほぼ横並びの最短10日。繁忙期はもっとかかるので余裕を持った依頼を。
一人暮らしやアレルギー体質の方必見 オプションで選ぶ布団クリーニング
安さや速さだけでなく、個人の需要によっても最もおすすめできる布団クリーニングは変わってきます。
一人暮らしの方のケースごとのおすすめ各社を並べてみました。
布団が一組しかなく、替えがない:レンタル布団のあるしももとクリーニングがおすすめ。
収納場所が少ないので保管がしたい:保管パックのあるカジタクがおすすめ。
1枚から安価で出したい:リネット、しももとクリーニングが1枚8,800円でお得
また、アレルギー対策のために布団クリーニングを利用したい方は、
肌に優しい洗剤を使ってほしい:石けんで洗い上げるしももとクリーニングがおすすめ。
ダニを確実に除去して欲しい:自然乾燥と高温乾燥の2回を行うリナビスがおすすめ。
となります。ご自身の希望と合うサービスを行う企業を選ぶことで、より快適に宅配クリーニングを利用することができます。
布団クリーニング 半年に一度がおすすめの頻度?
布団クリーニングをどれくらいの頻度で行うべきかについてご説明します。
厚生労働省ではホテルや旅館といった宿泊施設に、「旅館業における衛生等管理要領」にて、
布団及び枕にあっては、6月に1回以上その汚れ等を除去するため丸洗い(洗濯物に洗剤液及び水を直接吹きつけるなどして行う洗濯方法であり、もみ洗い処理工程がないものをいう。以下「布団丸洗い」という。)を行うことが望ましいこと。
と指示をしています。つまり、半年に1回の布団丸洗いが望ましいということになります。
布団クリーニングは衣類のクリーニングより割高になるので、あまり頻繁に利用することは難しいです。繰り返される熱処理で布団の生地や中わた、羽毛を傷めることもあります。
この基準を参考にすることで、寝具を清潔に保つことができます。
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