ユニフォームの正しい洗濯方法、汗と泥汚れ対策の方法とは?
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スポーツや、お子さんや家族が部活動やサークルをしていると、洗濯事情で気になるのがユニフォームです。
ユニフォームは、通常衣類と比べて汗や皮脂の汚れが付着しやすいです。また、競技内容によっては頑固な泥汚れがついてしまうこともあります。
本記事では、スポーツのユニフォームについてしまいがちな
- 汗・皮脂汚れ
- 泥汚れ
について、対策とくわしい洗濯方法を解説していきます。
目次
汗汚れを取り除いてニオイ対策を
汗汚れが面倒なのは、放置すると嫌なにおいの原因となる点です。
身近にあるアイテムを使うと、嫌なにおいや、汗汚れを分解できます。
汗汚れがにおいの原因
汗は、かいたその瞬間は無臭です。しかし、時間がたつほど嫌なにおいを放つようになります。
汗や皮脂が衣類に付着したままだと、雑菌が増えていきます。汗や皮脂に含まれるタンパク質をエサに、雑菌が繁殖していくのです。雑菌がタンパク質分解時に発生させるガスが、衣類のにおいの原因です。
汗汚れは、放置する時間が長いほど、頑固で落ちづらいものとなります。汗をかいたら、出来るだけ早く着替えて衣類を洗濯するのが重要です。
温度や湿度も菌が増える原因
汗に含まれるタンパク質以外に、湿気や温度も菌が増える原因になります。菌は、高温多湿な環境を好みます。
洗濯ものを部屋干しするとにおう、いわゆる部屋干し臭も、この環境が原因です。部屋の中は、外と比べて湿度や温度も高く菌が増えやすいのです。
汗をかいたユニフォームは、体温で温度があがり、汗の水分をたっぷり含んでいます。そのため、ふだんの衣類に比べて菌が増えやすい傾向にあります。
少しでもにおいを抑えるには、風通しのよい場所で乾かすのがおすすめです。水分をとばしておくだけでも、雑菌の繁殖を減らせます。
汗汚れには水洗いが最適
汗や皮脂の汚れは、水に溶けやすい水溶性の汚れです。水洗いがとても効果的です。汚れが水に溶け出し、生地から浮き上がるため、すっきり洗えます。
ドライクリーニングでは、汗汚れはあまりとれないといいます。ドライクリーニングは、クリーニング店の一般的な洗い方で、水をいっさい使いません。
石油とよく似た成分の有機溶剤という、専用の洗浄液を使います。有機溶剤は油に近い成分で、化粧品などの油性の汚れはとてもよく落ちます。しかし、汗のような水溶性の汚れには、あまり効果がありません。
汚れたユニフォームを、クリーニングに出せばなんとかなるわけではないので、注意が必要です。
頑固な汚れには漂白剤を使った洗濯がおすすめ
頑固な汗や皮脂汚れには、漂白剤を使った洗濯がおすすめです。
漂白剤は、シャツを真っ白に洗い上げる目的のものです。しかし、実は強力な殺菌作用もあります。においの原因の雑菌を除去できます。
キッチン消毒剤としても使う、塩素系漂白剤が最も殺菌効果が高いといわれます。しかし、漂白力もとても強く、ユニフォームの色落ちや、まだら模様になる可能性も考えられます。
柄物・色物にも使え、幅広い素材にも活用できる酸素系漂白剤がおすすめです。
酸素系漂白剤の洗濯方法は、とてもシンプルです。いつも使っている洗濯洗剤に加え、漂白剤を入れて洗濯するだけです。
漂白剤の容器には、洗濯時に使用する規定量の記載があります。必ずその量を守ります。量が多すぎると、漂白剤がすすぎきれずに、衣類に残ってしまいます。
肌荒れの原因にもつながるので、要注意です。
シミや部分汚れには漬け置き洗いを
ユニフォームの一部にシミや、部分汚れがついてしまったら、漂白剤を使ったつけ置き洗いがおすすめです。
主なやり方は、以下のとおりです。
- 洗面器などにぬるま湯を用意する
- 酸素系漂白剤を適量入れる
- 衣類をつけて30分ほどおいておく
- 軽くすすいで、いつも通り洗濯する
漂白剤は冷たい水よりも、ぬるま湯の方が殺菌効果が高くなります。50度前後のお湯が、最も効果が高くなるとされ、お風呂よりも少し熱めのお湯がおすすめです。
30分ほどつけ置いたあとは、しっかりとすすいでください。すすいでいる水が濁らなくなったら、洗濯機に入れ洗濯します。
漂白剤は刺激が強いので、素手でつけ置き液にふれる際は気をつけてください。できれば、ゴム手袋などがあれば安全です。
泥汚れの落とし方
泥汚れは、汗汚れよりもやっかいです。がんこで落としづらく、もとのようにきれいにするには手間がかかります。
プロのクリーニング師でも、対応するのが難しいという泥汚れですが、少し工夫すると落としやすくできます。
泥汚れの着いたユニフォームを、洗濯する方法をお伝えします。
泥汚れは水に溶けないから落ちにくい
泥汚れは、食べ物のシミなどと比べ、きれいに落とすのが大変といいます。その理由は、泥汚れは水に溶けない不溶性の汚れだからです。
泥汚れは細かい砂・土が繊維の表面につまる汚れです。落とそうとゴシゴシこすればこするほど、奥まで入り込んでしまいます。
汚れたからといって、漂白剤を使ってもあまり意味はありません。漂白剤は、汚れを溶かし水に浮かす効果がありますが、土砂は溶かせません。
漂白剤を使っても、泥汚れはキレイにならない場合が多いです。無理に漂白剤でごまかそうとすると、生地が傷む可能性もあります。
泥汚れを取るにはまず乾燥を
ユニフォームの泥汚れを落とすには、まず服を乾かす必要があります。
泥がぬれたままだと、固まって落ちにくくなるからです。
汗や水で体操服が湿っていたら、まず乾燥させて取れる範囲の泥をはたき落とします。時間がないときは、ドライヤーなどを活用すると速く乾きます。
事前に乾燥させておくと、表面についた泥がとれやすくなります。しっかり乾いていれば、さっと手ではたくだけでも、泥がたくさん取れます。室内ですると床に砂や土が落ちるので、屋外がおすすめです。
屋内でするなら、掃除機を使うのもおすすめです。掃除機で吸うと、より多くの泥を除去でき、床も汚れません。
ある程度の泥汚れを落としたら、いよいよ洗濯の工程です。
洗濯石鹸を使って洗うのがおすすめ
洗濯前の準備が終わったら、手洗いで泥汚れをピンポイントに落としていきます。
泥汚れを落とすには、手でもみ洗い、歯ブラシで叩き洗いするのが有効です。この工程でだいたい汚れを落として、通常通りの洗濯がおすすめです。
具体的な工程としては、
- 容器にぬるま湯を入れる
- 30~40度のあつすぎないぬるま湯をいれてください。
- 服をぬるま湯でぬらしてから固形石鹸をつける
- 汚れているところを中心に、まんべんなく固形石鹸をつけていきます
- 手でもむように洗う
- 布同士をもみ込むように洗って、泥汚れを押し出します。
- こまかいところや頑固な汚れは歯ブラシで洗います
- ゴシゴシとこすらず、上から叩き込むようにして汚れをかき出します。
- 水かぬるま湯ですすぎます
- 体操服をつけた水が濁らなくなるまで、十分すすぎます。
- 洗濯機で通常通り洗濯します
- いつもどおり洗濯をして、日当たりのよい場所に干します。
となります。
ぬるま湯のほうが、冷たい水よりも汚れ落ちがよくなります。お風呂ぐらいの温度のお湯を使ってください。
固形石鹸は、洗濯用を使います。汚れた部分を手にとり、石鹸をもみ込むように洗ってください。体操服は、動き回るように丈夫に作られているので、もみ洗いをしても生地は傷みません。
多少の摩擦にはじゅうぶん耐えられるので、思い切ってもみこんでください。繊維についた汚れを押し出すイメージで全体を洗ったら、こまかい部分や頑固な汚れに移ります。
頑固汚れには、古くなった歯ブラシで、奥まで入り込んだ泥をかき出します。そのとき、歯ブラシでゴシゴシとこするようにすると、汚れがさらに奥まで入り込みます。
上からトントンと叩くようにすると、汚れを落とせます。
ひと通り手洗い作業がおわったら、十分すすぎを繰り返し、通常どおり洗濯します。
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