スイミングで使った水着の洗濯方法は?塩素の影響を避けるための洗い方を説明

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プールで泳ぐ子どもたち

お子様の習い事として、とても人気があるのがスイミングです。お子様だけに限らず、大人の方もフィットネスクラブなどを利用して取り組んでいる方が多いです。

しかし、正しい水着の洗い方を知っている方は、少ないです。

あまり汚れていないからと、脱いだものをそのまま乾かして、また着用する方も少なからずいます。実は、プールで泳いだ後の水着は、できるだけ早く洗濯しないと傷んでしまいます。

スイミングやフィットネスクラブで着用したあとの水着の洗濯方法について説明します。

プールで泳いだ後の水着の洗濯方法

プールでウォーキングをする人

水着は、水の中でも動きやすいように伸縮性に優れた繊維で作られています。もっとも多く使われているのはポリウレタンという素材ですが、このポリウレタンは非常に繊細で、ちょっとしたことでも劣化が進んでしまいます。

プールの水の中には、消毒のために塩素が含まれています。塩素がポリウレタンを傷つけてしまう可能性があるので、着用後の水着は、第一に塩素を取りのぞくのが重要です。

脱いだらできるだけすぐに水洗いが鉄則

クロールの練習をする子供

プールに入ったあとの、水着のケアとしてもっとも大事なのは、できるだけすぐに水洗いをすることです。水洗いをすると、水着についた塩素を洗い流せます。

プールに水着を洗うコーナーがある場合は、そちらで洗います。ない場合はシャワーなどを活用してください。

生地どうしをこすり合わせるのではなく、塩素を水で流すように押し洗いをします。

塩素をしっかり流せたら、脱水を行います。多くのプールには備え付けの水着用脱水機があります。

脱水機の案内に従って、水着を脱水してください。備え付けの脱水機は強力なものが多いので、十分に水気を取れます。

水着を水洗いする場所がないときに、洗面台などを使用するのはマナー違反です。

洗い場がない場合は、できるだけ早く自宅に持ち帰って水洗いを行うようにしてください。

おしゃれ着用中性洗剤で洗濯

洗濯ばさみと洗濯ネット

水洗いした水着を自宅に持ち帰ったら、洗濯機で洗います。ただし、いつもどおり洗濯してしまうと、水着にダメージを与えてしまいます。

水着を洗濯機で洗う場合は、

  • おしゃれ着用中性洗剤を使う
  • 洗濯ネットに入れて洗う

などに注意して洗ってください。

おしゃれ着用中性洗剤とは、デリケートな素材でできた衣類を洗うために使用する専用洗剤のことです。刺激が少ないので、傷みやすい水着の素材も傷つけずに洗えます。

洗濯ネットの使用もおすすめです。洗濯ネットは、中に入れたものが他の衣類と擦れたり、必要以上に動いてしまうのを防いでくれます。摩擦をおさえられるので、水着を刺激から守ってくれます。

おしゃれ着用中性洗剤は、花王が販売しているエマールや、ライオンが販売しているアクロンなどが有名です。自宅に1つあると、より洗濯の幅を広げられます。

一般的なアルカリ性の洗剤よりも、洗浄力が劣ってしまうのがデメリットですが、ガンコな油汚れや泥汚れがついていない限り、中性洗剤でも十分汚れを落とせます。

洗濯ネットは、大きすぎるもの・小さすぎるものを使用すると効果がなくなってしまいます。

大きすぎるものを使うとネットの中で衣類が動き回って、不要な摩擦が起こってしまいます。一方、小さすぎるネットを使うと、衣類に洗剤が行き渡らず、汚れが残ってしまう場合があります。

目安としては、衣類を入れてもまだ2割程度の余裕が残る大きさのネットを使用してください。

手洗いでより優しく水着を洗う方法

水を張った洗濯桶

洗濯機よりもていねいに水着を洗うのであれば、手洗いをするのがおすすめです。

手洗いをすると、洗濯機よりも摩擦のリスクを大きくおさえられるので、大事な水着を長持ちさせられます。

水着の手洗いの方法は、

  1. 洗濯おけに、30度程度のぬるま湯を用意する
  2. おしゃれ着用中性洗剤を適量入れる
  3. 水着を入れて、10~20回押し洗いをする
  4. 水を入れ替え、押し洗いの要領ですすぐ
  5. 水が濁らなくなったらすすぎは終わり、洗濯機で脱水する
  6. 直射日光の当たらない場所で陰干しする

となります。

まず、洗濯おけなどに30度ほどのぬるま湯を用意します。お湯は、温度が高すぎても低すぎても、衣類にとっては刺激になります。

洗剤が一番効果を発揮する30度程度のぬるま湯を使用してください。人肌よりも、もう少し低い温度です。

用意したぬるま湯に、おしゃれ着用中性洗剤を入れます。手洗いをする場合の適量がパッケージなどに記載されているので、決められた量を入れてください。

洗剤の量が少なすぎると汚れが十分に落とせませんし、逆に多すぎると、洗剤をすすぎきれずに残ってしまいます。必ず適量を使用するようにしてください。

洗濯液を作ったら、水着を入れて押し洗いをします。押し洗いは、無理にこすり合わせたりせず、浮かせたり沈めたりするように優しく繰り返してください。

10~20回ほど繰り返したら、ぬるま湯を入れ替えてすすぎます。すすぐときも押し洗いをするように、洗剤の成分を水に押し出してください。

水を何度か入れ替えて、にごりが無くなったら、洗いの工程は終わりです。洗濯機で軽く脱水をして水気を切ったら、形を整えてから直射日光の当たらない場所で陰干しをします。

水着は、生地同士がくっついてしまいやすいので、お腹に当たる生地と背中に当たる生地に空間ができるように干すと早く乾きます。

水着を洗う時の注意点

手でバツ印をつくる女性

水着は繊細な素材で作られているので、間違った洗濯方法で洗うと、傷んでしまったり劣化してしまったりします。

ここでは、やってはいけない水着の洗い方について説明します。

乾燥機を使うと、素材が劣化してしまう

コインランドリーの乾燥機

水着を洗う上でもっとも気をつけて欲しいのは、乾燥機を使わないこと、です。

水着に使われている繊維は、水の中の環境に耐えるために、1本1本がコーティングされています。また、素材自体もデリケートなため、摩擦にはとても弱いアイテムです。

家庭用の乾燥機は、衣類を回転させながら、乾燥機の中で熱風を当てて乾かします。

熱風でコーティングが剥がれやすくなっているところに摩擦が加わるので、通常の乾燥の何倍も早く劣化が進んでしまいます。

水着がすぐに必要なときなど、乾燥機に頼りたくなるかと思いますが、水着を長持ちさせるためには絶対に避けていただきたいです。

ネットや中性洗剤を使わず洗濯すると傷む

家庭用縦型洗濯機

洗濯機を使う場合に、洗濯ネットやおしゃれ着用中性洗剤を使わず、いつも通り洗濯するのも避けた方が良いです。

家庭用の洗濯機は、水の流れを作り、その中で衣類同士をこすり合わせると、こすり洗い・揉み洗いをしています。その過程では、私達が思っている以上の摩擦が衣類にかかります。

さらに、ドラム式洗濯機の場合は、水流を上方向に作ると、衣類を持ち上げてから落とすたたき洗いをして汚れを落としています。洗濯槽の上から下に叩きつけられる瞬間にも、水着は大きなダメージを負ってしまいます。

通常通りの洗濯は、衣類に摩擦を与えてしまうリスクが大きいのです。

洗濯ネットや中性洗剤を活用すると、優しく洗えます。水着にいつもどおりの洗濯は要注意です。

塩素がついたまま放置すると生地が薄くなる

プールサイドに座る子供の後ろ姿

水着に塩素がついたまま長時間放置してしまうと、素材が劣化してしまいます。水着の素材が劣化すると、

  • 白く粉を吹く
  • 色あせる
  • 生地が薄くなる
  • 伸縮性が悪くなる

などの変化が現れます。

多くの方が、水着を脱いだらそのままビニール袋などに入れて持ち帰っていると思います。また、持ち帰っても、しばらく洗濯機に入れっぱなしで次の日やっと洗い始める場合も多いです。

私自身、幼い頃学校で使っていた水着を、すぐに洗わずにしばらく放置してから洗ってもらっていましたが、だんだん生地が薄くなり、最終的に一部に穴があいてしまったことがありました。

水着を脱いだら、できるだけ早い段階で水洗いをするのが重要です。洗剤を使わずに塩素を落とすだけでも、水着の持ちは大分良くなります。

塩素が私達の体に与える影響

水中で遊ぶ子どもたち

本来、塩素は消毒のために入れられているものです。私達の身を守るためにプールに入れられており、学校保健安全法などによって濃度も細かく決められています。

塩素の影響について、ニュースなどで議論が巻き起こることもありますが、基本的に人間に害があるものではありません。

WHO(世界保険機構)によると、塩素濃度が5mg/l以下の水は、体重60㎏の人が毎日2リットル飲み続けたとしても、健康を害することはないとされています。

しかし、体についたままの塩素をそのままにしておくと、人によっては様々な症状が出てしまう場合もあります。

塩素によって起こる症状

腕を掻いている女性

塩素によって起こる症状は、体の部位によって変わります。

たとえば、肌には

  • かゆみ
  • ひりひり感
  • かぶれ

などが起こる場合があります。

他にも、目に

  • しみる
  • 充血する
  • 涙が止まらない

といった症状がでる場合もあります。さらに、髪が傷んだり、色が抜けてしまう場合もあります。

プールに含まれる塩素は濃度が薄いので、ここまでの症状が出てくる可能性は低いです。しかし、長時間プールに入っていたときや、連日プールに通う場合は注意が必要です。

塩素による影響を減らすために

泳ぐ練習をする男の子

塩素による影響を減らすためには、できるだけ体に塩素を残さないようにする必要があります。

粘膜が露出し、刺激に弱い目を守るために、水に潜るときは必ずゴーグルを着用してください。プールから上がる時にしっかりと目を洗い流すことも重要です。

また、体に塩素が残らないようにするために、プールからでたらしっかりとシャワーを浴びてください。肌についた塩素だけでなく、髪の内側に入り込んだ塩素もしっかりと流すとより良いです。

塩素は、私達の身を守るため、プールに入れられています。しっかりと対策することで、悪い影響を受けずにプールを楽しむことができます。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
宅配クリーニングの教科書は「むささび式部」が担当しています。宅配クリーニングのホームページを見てはお得で便利なお店を探すのに夢中。すぐ食べ物を服にこぼすので、効果的な洗濯方法も研究中です。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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