体操服の泥汚れを洗濯でキレイに落とす方法、漂白剤を使うのはNG?
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着用したまま、外で動き回る体操服は、1度着ただけでも泥だらけになってしまいます。
キレイに洗濯しようとして漂白剤を使用しても、いまいち汚れが落ち切らなかったという経験をした方も多いのではないでしょうか。
実は泥汚れは、汗や皮脂、食べこぼしなどでできてしまった汚れとは違って、漂白剤では落とすのが難しい性質を持っています。そのため、よかれと思って漂白剤を使うと、かえって生地を傷めてしまう可能性もあるのです。
体操服についた泥汚れを自宅で洗濯する方法を紹介します。
目次
体操服の汚れを落とす方法
体操服の泥汚れを落とすのに必要なものは、
- 衣類用固形石鹸
- 古歯ブラシ
- ぬるま湯(30~40度ほど)
です。自宅にあるもので簡単に汚れを落とすことができます。
乾かしてから砂・泥を落とす
体操服の泥汚れを落とすためには、まず服を乾かす必要があります。服が汚れていると、ついついすぐ水につけてしまいたくなりますが、体操服の表面についた泥は水に濡れると固まって落ちにくくなってしまいます。
汗や水で体操服が湿っている場合は、まず乾燥させてから、取れる範囲の泥をはたき落とします。時間がない場合は、ドライヤーなどを活用すると速く乾きます。
乾燥させることで表面についた泥がとれやすくなり、はたくだけでも多くの泥が取れます。室内ではたくと床に砂や土が落ちてしまうので、屋外ではたいてください。
屋内で済ませたい場合は、掃除機を使うこともおすすめです。掃除機で吸うことでより多くの泥を除去できますし、床が汚れることもありません。
ある程度泥をはたいて、できる限りの汚れを落としたら、いよいよ洗濯の工程に移ります。
洗濯用石鹸を使って揉み洗い
洗濯前の準備が終わったら、手洗いで泥汚れをピンポイントに落としていきます。
泥汚れを落とすためには、手で揉み洗いをし、歯ブラシで叩き洗いをすることが有効です。
具体的な工程としては、
- 洗濯おけなど容器にぬるま湯を入れる
- 30~40度のあつすぎないぬるま湯をいれてください。
- 服をぬるま湯につけて、濡らしてから固形石鹸をつける
- 汚れているところを中心に、まんべんなく固形石鹸をつけていきます
- 手で揉むように洗う
- 布同士を揉み込むように洗って、泥汚れを押し出します。
- 細かいところや頑固な汚れは歯ブラシで洗う
- ゴシゴシとこすらず、上から叩き込むようにして汚れをかき出します。
- 水かぬるま湯ですすぐ
- 体操服をつけた水が濁らなくなるまで、十分すすぎます。
- 洗濯機で通常通り洗濯する
- いつもどおり洗濯をして、日当たりの良い場所に干してください。
となっています。
ぬるま湯のほうが冷たい水よりも汚れ落ちが良くなります。熱すぎない程度のぬるま湯をたっぷり使ってください。目安としてはお風呂のお湯の温度くらいです。
固形石鹸は、洗濯用のものを使用します。汚れた部分を手にとって、石鹸を揉み込むように洗ってください。体操服は動き回っても良いように丈夫に作られているので、もみ洗いをしても生地が傷むことはありません。
多少の摩擦には十分耐えられるので、思い切ってもみこんでください。繊維についた汚れを押し出すイメージで全体を洗ったら、細かい部分や頑固な汚れに移ります。
頑固な汚れには、古くなった歯ブラシを使って奥まで入り込んだ泥をかき出します。その時、歯ブラシでゴシゴシとこするように洗ってしまうと、汚れがさらに奥まで入り込んでしまいます。
上からトントンと叩くようにすることで、汚れを落とすことができます。
一通り手洗い作業がおわったら、十分すすぎを繰り返してから、通常通り洗濯します。
古歯ブラシは洗濯の必須アイテム
繊維の奥に隠れた泥汚れをかきだすのに効果的な古歯ブラシですが、実は洗濯でとても役に立つアイテムなのです。
歯ブラシは、もともと口の中というデリケートな部分を磨くために作られたものです。口の中は粘膜や舌など、刺激に弱い部分が多く、弱い刺激でも傷になってしまいます。
傷つきやすい口の中に入れても怪我をしないように作られている歯ブラシは、デリケートな繊維を磨くのにも向いているのです。
歯ブラシを使った洗濯方法は、クリーニングのプロもおすすめする方法です。
例えば、クリーニングの神様と言われた横倉靖幸さんも、著書の中で古歯ブラシを使ったシミ抜き方法を紹介しています。
横倉さんが開発した万能シミ抜き液である魔法水は、家庭にあるもので簡単につくれるのに、洗浄力は抜群です。
魔法水は、たびたびテレビでも紹介されています。
あわせて読みたい:
魔法水でシミ抜きのプロのワザを自宅で簡単に実践する方法とは?
古歯ブラシを洗濯用に一つ置いておけば、ありとあらゆる汚れに対応できるのでおすすめです。
泥汚れにおすすめの洗濯用石鹸
体操服についた泥汚れを落とすために、重要なのが洗濯用石鹸です。洗濯用石鹸は、一つ持っていれば泥以外の汚れにも効果的です。
たとえば、
- 食べこぼし・飲みこぼしの汚れ
- 化粧品の汚れ
- 血液の汚れ
- えり・そでの皮脂汚れ
これらの汚れ全てに対応することができます。
特におすすめの洗濯石鹸が、ウタマロ石鹸です。ウタマロ石鹸は、発売から55年多くの人に愛され続けている洗濯石鹸です。
私自身もドロドロに汚れた靴下や、血液がついてしまった衣類、シャツ・ブラウスのえりやそでをウタマロ石けんをつかって洗っています。
石けんを汚れにつけて何度かもみこんでいると、汚れが浮いてきているのが目に見えて、思わず「おおー」と声が出てしまったことも一度や二度ではありません。
ウタマロ石鹸をつけて予洗いをしてから洗濯機で洗うと、頑固な汚れもしっかり落ちているので、いつも頼りきっています。
その他にも、おすすめしたい洗濯石けんがあります。そちらは、100円均一ショップで売られている棒石けんです。
スティック状の形をした棒石けんには、ケースがついています。繰り出し式のケースなので、カッターナイフの刃のように、使いたい時に使いたい分だけ石けんを出すことができます。
手を汚さずに石けんを衣類につけることができるのが大きなメリットです。
洗濯機にシャツを入れる前にサッとえり・そでに塗るだけで、皮脂や汗で黄ばんだ汚れがキレイに落ちます。100均の石けんといえど、汚れ落ちは十分で、体操服の泥汚れにも有効です。
付属の石けんが使い終わってしまったあとは、ウタマロ石けんなど自宅で普段使っている石けんをカットして、ケースに入れて使っている方もいます。
汚れは放置すると落ちづらくなる
服についた汚れは、時間が経てば経つほど落ちづらくなっていきます。汚れの成分が繊維に密着してしまうので、石けんを使ったり、歯ブラシで叩き込んでもなかなか落ちなくなってしまうのです。
汚れがついた服は、時間のある時にまとめて洗う方も多いかと思いますが、後回しにしたままだと汚れはどんどん頑固なものになっていきます。
泥汚れだけでなく、食べこぼしのシミ・血液のシミなども、放置すればするほどあとの洗濯が大変になってしまうので、できれば汚れがついたその日に洗ってしまうのがおすすめです。
泥汚れが落ちづらい理由は水に溶けないから
泥汚れは、食べ物のシミなどと比べて、きれいに落とすのが大変だとされています。その理由は、泥汚れは水に溶けない不溶性の汚れであるからです。
そのため、漂白剤を使ってもキレイにはなりません。
漂白剤で泥汚れは落ちない
漂白剤には、汚れによって繊維が染まってしまった衣類を白くする効果があります。しかし、泥汚れは細かい砂・土が繊維の表面につまってしまう汚れです。
繊維自体は染まっていないので、つまった異物を取らない限り漂白しても意味はありません。
泥汚れを落としたいからと、漂白剤を使用しすぎると、生地が傷んでしまいます。
水に溶けない汚れは洗剤では落ちない?
洗濯用の洗剤は、汗や皮脂、食べこぼし・飲みこぼしなどの汚れを落とすことを目的としています。これらの汚れには共通点があります。それは、水に溶ける汚れであることです。
水に溶ける汚れは、衣類の生地に染み付いて、繊維を染めます。洗剤を使って水洗いをすることで、洗剤が汚れを浮かせて水に溶かすので、シミをキレイに落とすことができます。
しかし、泥汚れは、細かい砂や土が繊維の隙間に入り込んでしまった汚れです。水には溶けないので、洗剤が十分に効果を発揮することができないのです。
特に、靴下の泥汚れは頑固で落としづらいと言われています。靴下には、砂や泥はねなどの汚れがつきやすい上に、全体重がかかります。強い圧力で上から押し付けられるため、他の衣類よりも、汚れが奥にまで入り込みやすいのです。
頑固な靴下の泥汚れの落とし方として、圧力鍋を使った方法があります。
圧力鍋で泥汚れを落とす方法を考案したのは、不入流(いらずりゅう)というシミ抜き技術の流派の考案者、高橋勤さんです。
高橋さんが生み出した不入流は、日本全国に3,000人以上の門下生がいます。洗濯のプロであるクリーニング師さん達も、こぞって不入流を学んでいます。
高橋さんいわく、具材に速く味を染み込ませることができる圧力鍋を使うことで、洗浄成分をよりはやく靴下に浸透させることができるそうです。
以下の生地で、圧力鍋を使った靴下の泥汚れの落とし方をご紹介しています。