七五三のあと着物クリーニングは必要?おすすめサービスも解説
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11月になると、神社などで着物をきて歩く小さなお子様をたくさん見かけます。子供の成長と健康を願う行事である七五三に力を入れているご家庭も多いかと思います。
レンタルの着物を利用するご家庭も多いかと思いますが、おじいちゃんおばあちゃんなどに着物を買ってもらう子供もいます。
自前の着物の場合、大切なのが着用後のお手入れです。短時間の着用でも、着物には汗汚れや泥汚れが付着しています。これらの汚れは、きちんとクリーニングしてから保管しておかないと、シミになったり、虫食いの原因となったりしてしまいます。
ここでは、七五三の着物をクリーニングするメリットや、おすすめのクリーニングサービスについてご説明します。
目次
着物をクリーニングしないとこんなデメリットが
七五三の着物は、短時間しか着ていないし、肌着も着ていたから、あまり汚れていないはず…とは思っていませんか。
実は、短時間の着用でも、着物にはしっかりと汚れが付着しています。さらに、屋外でお参りをした場合には、着慣れない着物でお子様が転んでしまったり、裾を踏んで汚してしまったりする場合もあります。
着物は絹などの天然素材でできている事が多いので傷みやすく、また汚れを放置してしまうと二度と着られない状態になる可能性があります。
記念となる着物は大事に長く置いておきたいものですし、弟や妹、親戚に年の近い子供がいる場合はもう一度使うことも考えられます。
できるだけキレイな状態を長く維持するためにも、着物のクリーニングは重要です。
着物には汗汚れが
着物の汚れとしてまず、注意しなければならないのが汗汚れです。短時間しか着ていないから汗はついていないはず、下に肌着を着ているから汗をかいても大丈夫、と思ってしまいがちですが、着物には汗がつきやすいです。
下に襦袢などの肌着を着ていたとしても、えりやそで部分には汗が付着してしまいがちですし、そもそも慣れない着物では、汗をかく量も増えてしまいます。
汗の主な成分は、水分と皮脂汚れに分かれています。汗の主成分は水分だと思い、陰干しだけでお手入れを済ませるかたも多いです。
確かに、水分は陰干しをすることで蒸発させることができます。しかし、それだけでは皮脂汚れが残ってしまいます。
皮脂汚れの主成分はタンパク質です。タンパク質の汚れは、長い間放置していると、後からシミになったり黄ばみにつながったりすることがあります。
保管中にシミができてしまうと、発見までに時間がかかる場合がほとんどです。
実は、シミは時間が経てば経つほど落としづらくなると言われています。汚れが沈着してしまうと、プロのクリーニング師さんでも落とせないことがあります。
着物のシミに悩まないためにも、汗汚れは着用後すぐに落としておくことがポイントとなります。
また、タンパク質汚れは雑菌が繁殖してしまう原因にもなります。部屋干しをすると洗濯物から嫌なにおいがすることがありますが、あれは残った汚れをエサとして雑菌が増えてしまうからです。
汗汚れを放置したままにすると、菌が増えてにおいが発生してしまう場合があるので注意が必要です。
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汗汚れが虫食いの原因にも
汗のタンパク質汚れは、シミになりやすいだけでなく、虫食い被害を引き起こす場合があります。
虫食い被害とは、ガや甲虫の幼虫が、成長のために衣類を食べてしまい、穴が開いてしまうことです。
汗汚れに含まれたタンパク質は、服を食べる虫にとっては貴重な栄養源です。虫は栄養価が高い服から狙って食べるので、汗汚れが付着したままの衣類は狙われやすくなってしまいます。
特に、着物は絹でできているものが多いです。絹やウール・カシミヤなど天然素材で作られた衣類には、素材自体に豊富なタンパク質が含まれています。
ただでさえ狙われやすく、より厳重な防虫対策が必要な着物に、汗汚れが残っていては虫達の格好のエサになってしまいます。
保管中の虫食い被害を避けるためにも、着物の汗汚れを落としておくことが重要になります。
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すそについた泥汚れは落ちづらい
慣れない着物で、すそを擦ってしまい、泥汚れが付着してしまう場合もあります。また神社にお参りに行く場合は、舗装されていない参道を歩く場合もあり、汚れやすいこともあります。
ただでさえ慣れない着物に加え、履きなれない履物で移動することもあり、落ち着かずに走って転んでしまうことも考えられます。
私自身、近所の神社で転んで泣いているお子さんを何度か見ています。雨が降っていたり、前日が雨天だったりした時には、特に着物が悲惨なことになってしまいます。
様々なクリーニング師さんたちがおっしゃるには、泥汚れは様々な汚れの中でも特に落としづらい汚れだそうです。
食べ物の汚れや汗のよごれなどは、水に溶ける性質があるので、水洗いをしながら洗剤を使うことで、ある程度はキレイにすることができます。
しかし、泥汚れは細かい砂や泥が繊維の隙間に入り込んだ汚れです。水に溶けることはありません。
ですから、いくら水と洗剤を使って洗っても、汚れ自体をかき出すことができなければ、きれいにすることができません。
ついてしまった泥汚れはできるだけ早く、クリーニング店にお任せして落としてもらうことが必要です。
着物クリーニングには宅配クリーニングがおすすめ
着物をクリーニングする時におすすめなのが、宅配クリーニングを利用することです。
宅配クリーニングとは、発送と返却とを宅配業者が仲介してくれるクリーニングサービスです。宅配クリーニングは、24時間注文できることから共働きの忙しい家庭に人気となっているサービスです。
最近は、着物やドレスなど特殊な衣類を専門とする宅配クリーニング店も増えており、全国どこからでも専門店の技術を利用できる点もメリットとなっています。
宅配クリーニングとは
宅配クリーニングとは、衣類の引き取り・お届けを、配送業者が自宅まで来て行ってくれるクリーニングサービスのことです。
主なメリットとして、
- 衣類をお店まで持っていく必要がない
- 24時間いつでも利用できる
などがあげられます。
衣類は意外と重くてかさばります。近所のクリーニング店に持ってくのも大変な場合があります。
多くのクリーニング店はスーパーなどのお店の近くにあり、買い物帰りに仕上がり品を受け取ると両手が荷物でいっぱいになってしまう、なんてこともあります。
小さなお子様を連れている場合は、手を繋いであげるために片手を開けなくてはならないので、余計に大変です。
宅配クリーニングを利用すれば、クリーニング品の受け取りがが全て自宅の中で完了します。ネットから注文を行い、自宅で荷物を梱包して引き渡すだけなので、重い荷物を持つ必要もありません。
小さなお子様がいて外出が難しい場合や、妊娠中・怪我の治療中の方でも安心です。高齢の方にもおすすめのサービスとなっています。
また、ネットから24時間いつでも注文できるので、普段忙しい方にもおすすめです。
店舗型のクリーニング店の多くは9時ごろに開店し、19時ごろに閉店します。早朝営業、深夜営業をしているお店も増えてきていますが、都市部が中心です。
仕事の都合などで、開店時間にお店に行くことができない場合でも、ネット注文が可能な宅配クリーニングなら大丈夫です。
引き取り日時やお届け日時も指定できるので、ご自身の都合の良い時間帯にきてもらうことができます。
宅配クリーニングがをおすすめできる方として、
- 日中仕事で忙しい方
- 子育て中の方
- 妊娠・怪我などで外出を控えている方
- 高齢の方
などがあげられます。
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着物は特に宅配クリーニングがおすすめ
数ある衣類の中でも着物は特に宅配クリーニングの利用がおすすめです。
着物のクリーニングは高い専門技術が必要です。お住まいの地域によっては、着物を取り扱っているクリーニング店がなかなか無い場合も考えられます。
そんなときでも、宅配クリーニングであれば全国どこからでも専門店の技術を利用することができます。
着物の本場である京都の職人さんの技を手軽に利用することもできるのです。
大事なお子様の七五三衣装だからこそ、しっかりとした職人さんにキレイにしてもらいたいものです。
おすすめの宅配クリーニング
着物専門の宅配クリーニングとして、おすすめなのがキモノお直し屋さんです。
こちらは、着物の本場である京都のクリーニング店です。京都の着物問屋さんが品物のクリーニングを依頼するお店としても有名で、本場の質の高い技術を全国どこからでも利用することができます。
おすすめは、振袖・帯・長襦袢が3点でセットになったコースです。これら3点を9,800円+税でクリーニングしてもらうことができます。
工場までの往復送料は、お住まいの地域によって1,500円~3,700円(税抜き)と前後しますが、クリーニング代金が5,000円以上の場合は送料無料となります。
クリーニングを行う前に、ていねいに予洗い作業を行うので、泥汚れやシミもキレイになります。予洗いだけでは落ちきらないシミは有料のしみ抜きを行ってもらう事もできます(500円玉大の汚れに対して2,000円かかります)。
3点セットのクリーニングには約1ヶ月かかります。1ヶ月の間に洗い作業と、じっくり時間をかけて乾燥、仕上げ作業を行ってくれます。返却時にはきれいに梱包してくれるので、その後の保管も簡単です。
キモノお直し屋さんでは、着物クリーニング以外にも染め替えや洗い張り、仕立てなども行ってくれます。
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