服の防虫対策、収納前にクリーニングに出さないと大変?簡単な方法と手作り防虫剤も
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衣替えの季節に、しまっていた衣類を出したら小さな穴が開いていることがあります。どこかで引っ掛けたのかな?と見過ごしてしまいがちですが、実は虫食いの跡である可能性があります。
実はクローゼットは、衣類を食べる虫にとって格好のエサ場です。きちんと対策をしておかないと、お気に入りの服が台無しになってしまうかもしれません。
服を虫から守るためには、収納前のクリーニングと収納時の防虫対策が必要です。
収納する前にクリーニングをしておけば、虫を寄せ付けづらくなりますし、防虫剤は自宅にあるもので簡単に代用することもできます。
さらに、最近ではクリーニング後に衣類を専用の保管庫で預かってくれる保管サービスを取り扱っているクリーニング会社もあります。
目次
収納前のクリーニングで防虫対策
最近まで、虫食いの被害に合う衣類は、ウールやシルクなど天然成分のものだと言われていました。しかし、条件によっては化繊の衣類でも虫に狙われる可能性があります。
それは、衣類に残った私達の汗や皮脂が虫達のエサとなってしまうからです。収納する前に汚れをきちんと落とすことが、まず第一の防虫対策となります。
収納する前のクリーニングで虫を寄せ付けない
虫食いの被害にあいやすい素材は、
- ウール
- シルク
- カシミヤ
などの天然繊維だと言われていました。これらの繊維にはタンパク質がたくさん含まれていて、虫の栄養となります。
そのため、真っ先に狙われる可能性があります。しかし、だからといって天然繊維の衣類にだけ対策をしておけば良い訳ではありません。
ポリエステルなど化学繊維の衣類でも、タンパク質が残っていれば、食べられてしまう場合もあります。
衣類につく汚れの多くはタンパク質を豊富に含んでいます。タンパク質汚れの代表的なものとして、
- 汗
- 皮脂
- 食べこぼし
- 飲み込干し
などがあります。一見、汚れていないようでも、成分が繊維に残っている場合もあります。見た目はキレイだからと過信せず、一度でも着用したら、洗ってから収納することが必要です。
自宅で洗える服は洗濯機や手洗いで洗い、それ以外のものはクリーニング店におまかせするのがおすすめです。
タンパク汚れには水洗いがおすすめ
防虫対策のためにクリーニングを利用する場合、通常のドライクリーニングでは不十分な可能性があります。
ドライクリーニングとは、水を使わずに溶剤という専用洗剤を使って洗う方法です。水よりも摩擦が少ないため、水洗いできない衣類でも優しく洗うことができます。
しかし、虫が衣類を食べる原因でもあるタンパク質の汚れは、ドライクリーニングでは完全に落とすことができない場合があるのです。
タンパク質汚れはほとんどが水溶性の汚れです。水につけると溶け出して流れていきます。ドライクリーニングで使う溶剤は石油の仲間なので、水溶性の汚れは落としにくいのです。
最近では、クリーニング店各社がドライクリーニングでも水溶性の汚れを落とす工夫をしているので、ほとんど汚れ残りはありません。が、最も確実に汚れを落とす方法は、水洗いをすることです。
クリーニング店では、家庭で水洗いができない衣類を、プロの手と専用の洗剤で水洗いするコースがあります。
多くのお店では、「汗抜き加工」や「Wクリーニング」、「ウェットクリーニング」などと呼ばれています。
これらのコースで洗浄することによって、衣類に残ったタンパク汚れを確実に落とすことができます。
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日本のクローゼットは高温多湿で虫にとっては好環境?
そもそも、日本の環境は、虫食いが起きやすいと言えます。衣類を食べる虫は、甲虫やガの仲間です。それらの幼虫が大きくなるための蓄えとして、衣類の繊維や残った汚れのタンパク質を食べてしまうのが原因です。
虫たちが好むのは、高温多湿な環境です。気温が15度から25度の範囲内、かつ湿度が60%以上あるような環境を特に好むとされています。
日本の春・夏は特に虫にとって過ごしやすい気候である上に、エサとなる衣類があるとなれば、虫食い被害が多いのも納得できます。
特に、最近は冷暖房技術が高まったことで、家を締め切ることが増えています。締め切ったまま換気を十分にしていないことも、虫食いが起こりやすくなる原因です。
虫は気温30度以上になると、活動できなくなる。が、暑さが和らぐとまた活動し始めるので、真夏の間に虫食いが無かったからといって油断は禁物。
保管サービスを利用すれば、虫食いの心配は無用?
防虫対策の面倒さから解放されるサービスが、保管サービスです。保管サービスは、最近多くのクリーニング会社が提供しているもので、クリーニングが終わった衣類を専用の保管庫で一定期間預かってくれるものです。
保管庫は、湿度管理や温度管理が徹底されており、衣類に最適な環境となっています。クリーニング会社によっては3ヶ月~9ヶ月間保管してくれます。
衣替えの時期に利用すれば、次のシーズンまで預かってもらうことができます。返却の日時も細かく指定することが可能です。
収納スペースが圧迫されることもなく、衣替えがこれ一つで完了するので便利なサービスです。
宅配クリーニングを利用すれば、さらに簡単に衣替えをすることができます。宅配クリーニングは、宅配業者が衣類の引き取り・お届けをしてくれるサービスです。
自宅で注文をして衣類を詰めるだけで、あとは宅配スタッフに引き渡すだけでクリーニングが完了するので、クリーニング店に行く時間のない方や外出が難しい方にもおすすめのサービスです。
宅配クリーニングのメリットとして、お店まで衣類を運ぶ必要がない点があります。衣替えの時期に利用すれば、数も多くて重たくなる服を運ばなくて良いのでおすすめです。
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自宅でできる簡単な防虫対策
虫食い被害は、少しの工夫をするだけで大きく改善することができます。ドラッグストアにはたくさんの防虫剤が販売しているので、それらを活用することもお手軽で簡単です。
自宅にある石鹸やアロマオイルで簡単に防虫剤を代用することも可能ですし、こまめな換気を行うだけでも十分効果があります。
今すぐできる防虫対策の方法について、説明します。
換気をするだけでも防虫効果が、除湿剤も有効
最も簡単な防虫対策が、換気です。換気をすることで、クローゼット内にこもった空気を入れ替え、湿気を逃がすことができます。湿気が多く、ジメジメした環境は虫にとっては好都合です。
定期的に乾いた空気を入れることで、密閉されて高くなった室温を下げる効果もあります。月に1度、5分程度で良いので空気を入れ替えることがおすすめです。
換気が面倒で忘れてしまうという方は、除湿剤をつかうこともおすすめです。除湿剤を入れておけば、クローゼット内の湿気を取り除いてくれます。
市販の防虫剤と併用することで、防虫効果を高めることができます。
除湿剤を使う場合は、換気とは反対に、クローゼット内の密閉性を高めないといけません。空気の逃げ道があると、効果が半減してしまいます。きちんと、扉を閉めるようにしてください。
また、除湿剤は期限が切れると効果がなくなるので、使用する場合は定期的に交換をしてください。
石鹸をクローゼットに入れておくだけで防虫効果がある
次に、自宅ですぐに用意ができて、防虫効果のあるものが石鹸です。石鹸の香りは、私達人間にとってはいい香りですが、虫にとっては嫌な香りとなるそうです。
虫を殺すのではなく、寄せ付けないことで虫食いを防ぐ効果があります。
市販の防虫剤は、効果は高いです一方で、しまっていた服を取り出してみると防虫剤独特の香りがついてしまっている場合があります。
最近では、いい香りのする防虫剤も出ていますが、折角なら自分のお気に入りの香りで虫食いを防ぎたいです。
石鹸を防虫剤代わりとして使う方法は、開封して香りがする状態にして、置いておくだけです。不織布などにいれておくと、衣類に直接触れないので便利です。
石鹸を入れておくだけで、衣類の虫食いを防ぎますし、良い香りをつけることもできる一石二鳥の方法です。防虫剤として使った跡に、普通に石鹸として使えるのもメリットです。
防虫剤として使っているうちに香りがしなくなったら、表面を削ると、またいい香りが戻ります。
アロマオイルで手作り防虫剤
石鹸以外にも、アロマオイルを使って防虫剤も簡単に作ることができます。アロマオイルは植物から取り出した香り成分を使った精油です。
植物の香りは、自分で身を守ることができない植物が、虫を遠ざけるために放つものです。石鹸と同じく、私達人間にとってはいい香りですが、虫にとっては嫌なものなんだそうです。
アロマオイルを使った防虫剤なら、化学物質を使っていないので、アレルギー体質のある方でも安全に防虫対策ができます。
おすすめのアロマオイルは、
- ユーカリ
- レモングラス
- ゼラニウム
- ペパーミント
などがあります。
私は、ユーカリが花粉症に良いと聞いて、2~5月にかけて加湿器に垂らしていた時があったのですが、確かにその年は虫食いの被害がありませんでした。
アロマオイルは、部屋の消臭にも役立ちますし、気分をスッキリさせてくれる効果もありますので、試してみる価値はあると思います。
今回は、アロマオイルと重曹を使った、簡単なサシェの作り方をご紹介します。サシェとはフランス語で匂い袋という意味で、近年では日本でもメジャーとなり、おしゃれなデザインのものが雑貨屋などに並んでいます。
まず、必要な材料は
- アロマオイル:20滴ほど
- 重曹:50g
- だしパック:1個
- 布や袋:1個
の4つです。
まず、重曹とアロマオイルを混ぜます。ビニール袋に重曹を入れてアロマオイルをふりかけ、袋の上から揉むととまんべんなく混ざります。
重曹とオイルが混ざったら、それをだしパックに移します。だしパックがない場合は、ティーパックや不織布に包んでも良いです。
そのだしパックをお気に入りの布や袋に入れるだけで、アロマオイルの防虫剤が完成します。
リボンで布を閉じるだけでも、サシェらしさが増しますね。
重曹がない場合は、コットンにアロマオイルを数滴かけたものをだしパックに入れても効果があります。
しかし、コットンの場合はオイルがすぐに蒸発してしまうので、こまめな交換が必要です。
アロマオイルも重曹も、体に無害なものなので、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使うことができます。
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