服についた焼肉の煙のにおいを取る方法は?洗い直さずにできる裏技も
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焼肉を食べたあと、お店の外に出ても煙のにおいがする経験をしたことはありませんか?これは、食べ物から出る煙が衣類に染み込んでしまうのが原因です。
焼肉以外にも鍋やバーベキューでも、においが衣類に移ってしまいます。通常、衣類に移ってしまったにおいをとるなら洗濯が一番効果的です。
煙のにおいの原因となる粒子は水溶性です。洗濯すると、水に溶け出して衣類から離れます。
しかし、焼肉を食べたあとに用事がある場合には、洗っている時間などありません。本記事では、衣類ににおいがついたときの対処法について、
- 洗濯でにおいの元から除去する方法
- 洗わずにできる簡単な方法
- においがつきにくくする方法
- 髪についたにおいを取る方法
の4つのカテゴリーに分けてくわしく説明します。
目次
洗濯でにおいを取る方法
衣類にうつった焼肉や煙のにおいを取るには、洗濯が一番効果的です。
においの原因となる煙の成分は、水溶性です。洗濯すると、繊維に付着していた成分が溶け出していきます。
いつも通りの洗濯でも十分においを取れますが、今回はより効果的な方法を2つお伝えします。
酸素系漂白剤を使って洗う
酸素系漂白剤を使うと、においの元をより効果的に除去できます。漂白剤は、本来衣類の白さを保つために使われるアイテムです。
においとは関係ないのではないかと思われがちですが、漂白剤には高い「殺菌力」「防臭力」があります。焼肉の煙のにおいも綺麗さっぱり取り去ります。
漂白剤を使ったにおい取りをする場合に注意してほしいのが、漂白剤の種類です。漂白剤には、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤があります。
におい取りにおすすめなのは、酸素系漂白剤です。その理由として、
- 普段使っている洗剤に足すだけでいい
- 色物・柄物にも使える
- 衣類への負担が少ない
の3つがあげられます。
塩素系漂白剤は、医療機関で消毒剤として使われるほど、漂白力・殺菌力が強いです。柄がついた服や色の濃い服を洗うときに塩素系漂白剤を使うと、色落ちの危険があります。
塩素系漂白剤はあくまで白い服の漂白・殺菌に使われるものです。
一方で酸素系漂白剤は、漂白力がそこまで高くなく色落ちの心配がありません。色物や柄物にも使えます。漂白剤の効果で生地が傷んでしまうこともありません。
使い方も、規定量を洗剤と一緒に入れて洗うだけなので簡単です。においだけでなく、焼肉の油汚れにも効果的です。
においが頑固な服にはつけ置き洗いもおすすめです。ぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かし、衣類を30分ほどつけておきます。
あとはいつもどおり洗濯するだけで、十分な効果が得られます。
あわせて読みたい:
漂白剤の基本の使い方、種類の選び方や汚れ別洗濯方法をまとめて解説
油汚れが頑固なときは食器用洗剤
煙と一緒に油がたくさん付着してしまった場合は、食器用洗剤を使うのもおすすめです。
そもそも、焼肉の煙によるにおいの原因はお肉の脂に含まれる「脂肪酸」です。この脂肪酸は加齢臭の原因とも言われる成分です。
食品の脂肪分の9割以上が脂肪酸でできています。
焼肉をしてお肉の脂が熱されると、脂肪酸が空気に触れて酸化し、嫌なにおいを発するようになります。
脂が原因のにおいには食器用洗剤が有効です。食器用洗剤は食品に含まれる脂を落とすための洗剤なので、相性が良いのです。
衣類を洗濯するときに、洗剤の代わりに食器用洗剤を使うと、油汚れをきれいに落とせます。
一見油汚れがついていないように見えても、焼肉のあとには細かい油脂が衣類に付着しています。においがとれないな、と感じたら食器用洗剤の利用がおすすめです。
食器用洗剤を使った洗濯は、ミートソースやカレーなどの食べ物のシミがついてしまったときにも有効です。手洗いをするときに活用するのがおすすめです。
シミがついてしまった部分に食器用洗剤をつけ、歯ブラシで優しく叩くようにしながら汚れを押し出します。
洗わず蒸気でにおいを取る方法
蒸気を使うと、衣類を洗い直さずににおいを取れます。
においの成分は水溶性です。水につけると溶け出しますが、同じ現象が蒸気でも起こります。蒸気を当てると、におい成分が蒸気に溶け出すのです。
スチームアイロンを当てる
においのついた服にスチームアイロンを当てると、におい成分を溶かせます。
やり方は、いつも通りアイロンをかけるだけです。アイロンにスチーム機能があれば、より効果的に匂いを除去できます。
デリケートな素材でできている服の場合は、必ずあて布をしてアイロンがけを行ってください。
あて布をすると十分なスチーム効果が得られないのではないかと思われがちですが、あて布をしても十分蒸気が生地に当たるので大丈夫です。
ハンカチやタオルなど、自宅にあるものを使っていただいて構いません。
浴室に干しておく
お風呂を沸かしたあとの浴室に衣類を干しておくだけでも、におい取り効果があります。浴室の中には、においを取るのに十分な量の蒸気が立ち込めています。
においの気になる衣類を1時間ほど浴室に干しておきます。
あまり長い時間干しすぎると、雑菌が増えて生乾きのようなにおいがついてしまいます。1時間程度が目安の時間です。
浴室に衣類を干しておく方法は、シワをとる方法としても有効です。
特にアイロンが使えないホテルで、衣類についたシワを取るのにおすすめです。
出張中に滞在先で焼肉を食べたり、スーツにシワをつけてしまった場合すぐに試せる方法です。
風を当ててにおいを取る方法
蒸気よりさらに簡単に試せる方法が、風を当てることです。
強い風を当てると、においの原因となる粒子を飛ばせます。念入りににおい取りをするのであればドライヤーを活用するのがおすすめです。
本当に時間や道具がないのであれば、服を手ではたくだけでも効果があります。コートや上着など着脱できるものがあれば、脱いでバサバサと振り回すのも効果的です。
ドライヤーを使う
ドライヤーの熱風を当てると、におい粒子を飛ばせます。
衣類からドライヤーを20センチほど離した状態で、一番強い風量で風を当てます。
5分程度、全体にまんべんなく風が当たるようにしてください。デリケートな素材の場合、熱によって生地が傷んでしまう場合もあります。
デリケート素材には、冷風を当てるようにします。
手ではたく・振り回す
時間や道具がない場合は、手ではたいたり振り回す方法もあります。生地についたにおい成分を叩き落とすイメージで風と衝撃を与えます。
コートや羽織ものの場合は、脱いだ状態で振り回します。十分に風を当てることでにおい成分を飛ばせます。
風を当てる方法はあくまでも応急処置です。あとで洗濯したり、蒸気を当てたりしてしっかりとにおい成分を落としておきます。
服ににおいがつきにくくする方法
服ににおいがつく可能性があると事前にわかっている場合は、出かける前にニオイ対策をしておくのもおすすめです。
あらかじめ服に工夫をしておくと、においがつきにくくなるようになります。
撥水スプレーをする
撥水(はっすい)スプレーは、衣類が水をはじくようにするスプレーです。雨や雪をはじくために開発されたスプレーですが、においや汚れにも効果があります。
撥水スプレーは、衣類の表面をコーティングして、水をはじくように加工します。表面がコーティングされると、汚れやにおい成分が付着しないようになります。
スプレーをするときは、全体にまんべんなくかかるように工夫をしてください。スプレーの液体が乾くまで陰干ししておくと、成分が生地に定着します。
撥水スプレーの効果は永続的なものではありません。1ヶ月や2ヶ月に1回のペースでスプレーしなおすようにしてください。
何度もスプレーするのが面倒、まんべんなくかけられているか不安だと思う方は、クリーニング店の撥水加工サービスもおすすめです。
1シーズン撥水効果が持続します。
あわせて読みたい:
クリーニングのオプション、撥水加工を利用するメリットとは?
小さくたたんで置いておく
コートなど、建物に入って脱ぎ着するものは、お店のハンガーを使わず小さくたたんでおくのがおすすめです。
ハンガーにかけておくと、表面積が広くなって服全体に煙が付着します。
できるだけ小さくたたんで、煙が付着する部分を少なくしておくと、におい成分がつく量が少なくなります。
裏返しにしておくことも効果的です。
髪についた煙のにおいを取る方法
焼肉を食べに行ったときは、服だけでなく髪についたにおいも気になります。
髪は自分や周りの人の鼻に近い位置にあるので、けむりのにおいがつくととても気になります。
髪に煙のにおいがついたときにおすすめの対策は、
- ウェットティッシュ
- 濡れタオル
で拭くことです。におい成分は水に溶けるので、濡れたもので拭くとにおいが取れやすくなります。焼肉店であれば、店員さんに新しいおしぼりをもらうのもおすすめです。
においがついたからと言って、香料の入ったヘアスプレーをかけるのは避けます。ヘアスプレーの香りとけむりのにおいが混ざってよけいに臭くなります。
お店に入る前に、スタイリング剤を全体になじませておく方法もおすすめです。外出する前にスタイリング剤を髪につけておくと、髪表面をコーティングできます。
におい成分が付着しづらくなるのでおすすめです。
ウェットティッシュで髪を拭く場合は、アルコールが配合されていないものを使います。アルコール配合のウェットティッシュは、髪を傷める可能性があります。