洗濯に失敗したときの対処法、シミ・縮み・色移り解決方法を簡単に説明
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新生活を始めたばかりのころ、慣れない洗濯をしていると思わぬ失敗をすることがあります。特に、初心者がやってしまいがちな失敗がシミ・縮み・色移りです。
本記事では、洗濯で失敗をしてしまったときに、どんな対処をすればよいか説明します。洗濯トラブルを防ぐために普段からできる工夫についてもふれています。
目次
衣類にシミがついたときの洗濯方法
衣類につくシミは、多くの人が経験しています。シミがついた衣類をいつもどおり洗濯しても、汚れは落ちません。汚れの原因や衣類の素材ごとに違う洗浄方法を使わなくてはなりません。
確実にシミを取り除くには、洗い方や洗剤を細かく使い分ける必要があります。かといって、クリーニング店で使うような専門的な洗剤を使うわけではありません。家庭にあるアイテムを利用することもできます。
今回は、衣類に多い
- 食べ物・飲み物のシミ
- 汗ジミ
- 化粧品のシミ
について説明していきます。
食べ物のシミには食器用洗剤
食べ物や飲み物をこぼしてついてしまったシミには、食器用洗剤を使って洗う方法が有効です。食器用洗剤は、お皿にこびりついた食べものの汚れを簡単に浮かせて流す効果があります。
そのため、皮脂や汗汚れを落とすのに特化した洗濯洗剤よりも、飲食物の汚れを落とすのに向いているのです。
食べ物の汚れには、汗や皮脂と比べて油分が豊富に含まれています。油分を分解する力が強い食器用洗剤の方が、確実に汚れを落とせます。
食器用洗剤を使ったシミ抜き方法は以下のとおりです。
- 固形物がついている場合はつまんで取り除く
- シミをぬるま湯で濡らす
- 食器用洗剤をシミになじませる
- 揉み洗いをして汚れを落とす
- 大体落ちたらしっかりすすぐ
- いつもどおりの洗濯をする
まず、具材などの固形物が付着している場合はやさしくつまんで取り除きます。このときに、こすりつけるようにするとシミが広がる恐れがあります。ていねいに取り除いてください。
そのあと、シミがついた部分をぬるま湯でぬらし、食器用洗剤をなじませます。あとは揉み洗いをして、しみ抜きします。ゴシゴシと大きくこするとシミが広がってしまうので、小さく動かすようにするのがおすすめです。
完全に汚れが落ちなくても、8割ぐらいきれいになっていれば大丈夫です。あとで洗濯機でいつもどおり洗えば、シミが消えます。洗濯機に入れる前に、しっかりと洗剤成分をすすいでおきます。
汗ジミには洗濯石けんで予洗いを
汗ジミも、洗濯したときに気になる汚れの一つです。特にシャツの首周りや袖周りは汗ジミが目立ちやすくなってしまいます。茶色く黄ばんだ汚れは、時間とともに繊維に沈着していきます。
放置しすぎると、プロのクリーニング職人さんでも落とせない汚れになります。
汗ジミ対策には、洗濯用石けんを使って予洗いをする方法が有効です。石けんは、アルカリ性の性質を持っています。皮脂や汗汚れの主成分であるタンパク質を分解する効果があるので、しっかり汚れを落としてくれます。
洗濯する前に汗ジミが気になる部分に洗濯石けんをつけて予洗いしておくと、ついた汚れを落とすだけでなく、今後のシミ予防にも繋がります。
予洗いの方法は以下のとおりとなります。
- 汚れの気になる部分に洗濯石けんをつける
- 揉み洗いをする
- 汚れが頑固な場合は、歯ブラシで洗う
- よくすすぐ
- いつもどおり洗濯する
洗濯石けんは、できれば固形のものの方が扱いやすいと思います。100円ショップに、ケース入のものも売られています。ケースに入っているものであれば、手を汚さず使えるので便利です。
揉み洗いだけでは十分汚れが落ちない場合は、歯ブラシを併用するのがおすすめです。使い終わった古い歯ブラシなどを再利用してください。ゴシゴシこすると生地を傷めてしまうので、トントンと上から叩くようにする方がよいです。
以下の記事では、専用ケースのついたスティック型洗濯石けんを使って実際に洗濯した様子を解説しています。
初めてケース入りの洗濯石けんを使ったのですが、握りやすく滑らないのでとても重宝しました。
化粧品がついたらクレンジングで落とす
普段メイクをしている方であれば、衣類の着脱時に化粧品がついてしまう場合があります。最近売られている化粧品は落ちにくいようにできているため、一度付着すると取るのが大変です。
化粧品の多くは水には溶けず油に溶ける油性のものです。そのため、洗剤ではきれいに落とせません。洗濯洗剤の多くが水溶性の汚れを想定しているからです。
化粧品が衣類についてしまったときに役に立つのは、クレンジング剤です。
クレンジング剤といえば、普段私達がメイクを落とすときに使います。油にしか溶けない化粧品を分解して浮かせる効果があります。普段使っているクレンジング剤で洗うと、洗濯洗剤では落とせない化粧品のシミもきれいに落とせるのです。
クレンジング剤を使ったシミ抜きの方法は以下のとおりです。
- シミにクレンジング剤をつける
- くるくると撫でて、馴染ませる
- ぬるま湯で洗い流す
- いつもどおりの洗濯を行う
シミの部分にクレンジング剤をつけて、くるくるとなじませます。いつも肌で行っているのと同じように、やさしくなじませてください。化粧品が浮いてきたらぬるま湯で洗い流します。
熱すぎるお湯や冷たい水よりも、ぬるま湯の方が汚れ落ちがよくなります。生地に残ったクレンジング剤をしっかり洗い流せたら、あとはいつもどおりの洗濯をするだけです。
自宅で洗えない服はクリーニングを利用
水洗いが不可能だと洗濯表示に記載されている衣類は、家庭での洗濯はできません。シミができてしまった場合はできるだけはやくクリーニング店へ持ち込むことをおすすめします。
シミは、付着してから時間が経てば経つほど落ちにくくなります。汚れが繊維の奥まで浸透してしまうからです。シミができたときは早めの対処が重要になります。
せっかくお金を払ってクリーニング店を利用しようとしても、時間が経ちすぎているものは断られてしまうかもしれません。
自力でしみ抜きしようとして、かえって傷つけてしまう場合もあるので注意が必要です。
衣類が縮んでしまったときの対処法
ニットを洗濯していると、元のサイズより縮んでしまう場合があります。繊維同士がくっついた状態のまま離れなくなってしまうのが原因です。
縮んでしまった衣類を元の状態に戻すためには、私達が普段使っている髪用のトリートメントやコンディショナーが有効です。
縮んだ衣類の対処法についてお伝えします。
トリートメントを使って縮みを戻す
縮んでしまった衣類を元に戻すには、髪用のトリートメントを活用します。トリートメント以外でも、リンスやコンディショナーなどの名前で販売されているものであれば大丈夫です。
衣類の縮みは、繊維同士がきつく絡まった状態で固まっているのが原因だとされています。髪の毛を滑らかにする効果のあるトリートメントを使うことで、絡まった繊維同士を離せます。
そのため、縮みを改善できるのです。具体的な方法として、
- 洗濯おけにぬるま湯を入れる
- トリートメントを3~4プッシュ入れる
- よくかきまぜてから、縮んだ衣類を入れる
- 30分ほど置いておく
- よくすすいでからいつも通り洗濯する
トリートメントをしっかりお湯に溶かしてから、衣類を入れて下さい。そのまま30分ほどつけおきしておきます。こうすると、成分が繊維全体に行き渡ります。
つけおきが終わったら、しっかりとすすいでからいつもどおり洗濯します。自宅にあるもので簡単にできるので、縮んでしまった衣類の応急処置方法としておすすめです。
トリートメントで縮みが改善する理由
実は、ニット類に使われる繊維と人間の髪の毛の性質はとても似ています。ニットに使われる繊維は、ウールやカシミヤなど動物の毛から作られているものが多く、髪と成分がとても近いのです。
また、衣類が縮んでしまうのは、繊維にあるスケールが関係しています。スケールとは繊維の表面にあるもので、髪のキューティクルとよく似ています。スケールは、濡れると開いてしまいます。
洗濯して衣類が濡れると、繊維のスケールが開きます。その状態で、洗濯機の中で洗うと、スケール同士が絡まってしまいます。スケール同士がからまったまま乾燥すると、繊維同士の編み目がきつくなります。結果、衣類が縮んでしまうのです。
傷んだ髪をタオルドライすると絡まりやすくなるのと同じ原理です。
トリートメントを使うことで衣類の縮みが改善できるのは、このスケールの開きを抑えられるからです。髪の傷みをおさえる効果のあるトリートメントが、同じように繊維の傷みをおさえ、滑らかにしてくれます。
結果、絡まりにくくなるので縮みが改善されます。
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衣類が縮む原因と対策とは?自宅でできる縮んだニットの戻し方も解説
色移りの対処法
色移りとは、色の濃い衣類からしみ出た染料が、洗濯液を通じて他の衣類に移ってしまう現象を指します。特に新しい衣類を初めて洗濯したときに起こりやすいので、新生活を始める方には要注意なトラブルです。
色移りしてしまった衣類の対処法と、色移りを避ける方法についてお伝えします。
色移りしてしまった服はもう一度洗濯を
色移りしてしまった衣類は、もう一度洗濯すると染料を落とすことができます。ただし、色が移ってから時間が経ってしまうとどんどん色素沈着が進んでしまいます。
できるだけはやく発見して洗い直す必要があります。色移りに気づくのが遅れると、家庭での洗濯では十分きれいにできない場合もあります。
早めにクリーニング店に持ち込み、プロの判断を仰ぎましょう。
色移りしそうな服は分けて洗う
色移りを防ぐもっとも簡単な方法は、2回にわけて洗濯を行うことです。色の濃い服と、薄い服に分けて洗うと、色が移ってしまうリスクをおさえられます。
ただし、洗濯作業を2回行わなくてはならないので面倒に感じる方も多いかと思います。毎回分けて洗うのが面倒であれば、初回だけ色分けするのをおすすめします。
新品の衣類は、色移りする確率がとても高いです。新品のときや、2~3回目の洗濯までは分けて行い、染料が落ちてこないのを確認してから他のものと一緒に洗濯する方法がおすすめです。
洗濯ネットを活用する
色の濃い衣類には、洗濯ネットを使って洗う方法もおすすめです。洗濯ネットを使うと、染料のしみだした水が付着しすぎるのを避けられます。また、ネットを1枚隔てるだけでも、色移りのリスクを減らせます。
色移りしてしまいそうな、濃い色の服をネットに入れていつもどおり洗濯します。この一手間を加えるだけで色移り対策ができます。
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