ランニングウェアの洗濯方法、汗のにおいを防ぐコツとは?
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趣味や健康のための、ランニングやジョギングがブームになりつつあります。走ると身も心もリフレッシュできます。そして、ランニング後は服が汗でびっしょりになります。
ランニングウェアは、吸湿素材のものを各社が販売しています。汗を生地が吸い上げ、いつでもさらっとした肌触りで快適です。しかし、これらは汗の匂いが発生しやすい素材でもあります。
本記事では、ランニングウェアが汗くさくならない、正しい洗濯方法についてお伝えします。
目次
ランニングウェアの正しい洗濯方法
ランニングウェアは、正しい方法で手入れや洗濯をしないとにおいが発生したり、素材を傷めたりしてしまいます。
一般的な洗濯方法に、少し工夫をするだけでもトラブルを回避できます。
着用したあとはすぐに洗濯する
ランニングから帰ってきたら、着替えたままウェアをずっと放置してはいませんか。汗を吸った衣類を湿ったままにしておくと、どんどん雑菌が繁殖していきます。
菌が繁殖すると、においの原因になるので、できるだけ早めに洗濯するのが重要です。
特に、着替えてすぐのウェアを洗濯機に入れてふたをしたり、他の衣類とまとめて一ヶ所にしたりするのはおすすめできません。ウェアに残った湿気の逃げ場がなく、雑菌がどんどん増えてしまいます。
ほかの洗濯ものに、においが移ることも考えられます。
どうしてもすぐ洗濯するのが難しい場合は、応急処置としてウェアの水分を乾かすのが重要です。洗濯するまで、他の衣類とは分けて保管します。
風通しのよい場所にかけておくと、水分が早く蒸発するのでおすすめです。
消臭スプレーはシミになる可能性が
取り急ぎのニオイ対策として、消臭スプレーをランニングウェアに使用する方もいるかもしれません。
しかし、消臭スプレーは多用すると衣類にシミができる可能性もあるのです。着用後のウェアには、たくさんの汚れが付着しています。何度も消臭スプレーすると、汚れとスプレーが反応してシミになってしまいます。
消臭スプレーを使うと、衣類によい香りや、においをおさえられます。ただし、汚れそのものを落としていません。一時的に消臭成分でにおいを抑え込んでいるだけです。
汚れが残っていると、あとから汗じみになって浮き出てくる可能性もあります。着用後は、毎回必ず洗濯してください。
消臭スプレーをかけたあとに、そのままにするのもよくありません。スプレーの水分は、雑菌繁殖の原因になります。スプレーで除菌できたと放置せず、風通しのよい場所に置いておくのも重要です。
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消臭スプレーを使いすぎるとシミになる?シミになりやすい服や原因を解説
汗のにおい対策には酸素系漂白剤がおすすめ
洗濯の消臭力をアップさせるには、漂白剤の使用がおすすめです。漂白剤は、主に衣類の汚れを落とすものですが、除菌・防臭効果もあります。
頑固なにおいのついたウェアも、スッキリ洗えます。
ただし、漂白剤には
- 塩素系漂白剤
- 酸素系漂白剤
の2種類があります。ランニングウェアにおすすめなのは、酸素系漂白剤です。塩素系漂白剤は、医療現場でも使うほど殺菌効果が高いですが、刺激がとても強いです。
綿やポリエステルなどの、限られた繊維にしか使えません。そのうえ漂白力がとても強いので、色物や柄物を脱色してしまう可能性があります。
酸素系漂白剤は、漂白力が低いので衣類に負担をかけません。色物や柄物でも使用が可能です。漂白剤を使用すると、汗や皮脂などの汚れ、においの原因の雑菌を洗い流せます。
漂白剤を使った洗濯の方法
漂白剤で洗濯するのは、とても簡単です。メーカーが指定する量を洗濯機に入れ、いつもどおり洗濯するだけです。
酸素系の漂白剤には、液体タイプと粉末タイプがありますが、どちらでも構いません。もし、衣類にシミなど部分的な汚れがついていたら、直接塗りつけできる液体タイプがおすすめです。
全体的な衣類のニオイ対策には、さっとかけるだけで水に溶かせる粉末タイプがおすすめです。
漂白剤は、化学反応を活用して漂白・防臭します。化学反応がもっとも効果的になるのは、水温が50度前後といいます。
洗濯機の給水温度が調整できるなら、ぬるま湯を使っての洗濯もおすすめです。まだ温かいお風呂の残り湯を使う方法もあります。
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漂白剤の基本の使い方、種類の選び方や汚れ別洗濯方法をまとめて解説
におい・汚れが頑固なものはつけ置き洗いを
特ににおいがきつくて、汚れが頑固なものは、つけ置き洗いがおすすめです。漂白剤を溶かしたぬるま湯に、衣類をしばらくつけおいて通常通り洗濯します。
具体的な手順は、
- ぬるま湯を桶・洗面台などにためる
- 適量の漂白剤を溶かす
- 衣類をつけて30分ほど待つ
- しっかりとすすいでからいつもどおり洗濯する
となります。
ぬるま湯は、50度前後が最もよいといいます。漂白剤の量は、メーカーの規定量に従ってください。漂白剤を溶かしたお湯を直接さわると、手があれる可能性があります。
漂白剤は刺激が強く、できればゴム手袋などで作業します。
つけ置きが終わったら、しっかりすすいで漂白剤成分を洗い流して軽くしぼり、いつもどおり洗濯します。
ウェアは定期的に買い替えを
定期的にウェアを買い換えるのも重要です。正しい方法で洗濯していても、時間がたてば生地自体が劣化します。
同じランニングウェアを長く着続けると、生地が傷み、においが外に出ていきやすくなります。落としきれなかった汚れがたまり、さらににおいがきつくなることもあります。
お気に入りのウェアでも、定期的に買い換える方が機能の劣化も少なく効果的です。
買い換えの頻度は、着用回数にもよりますがだいたい1年ごとがおすすめです。
ランニングウェアが汗臭くなる原因
ランニングウェアのにおいがきつくなるのは、汗に含まれた雑菌が原因です。雑菌が増える原因や、吸湿素材のデメリットなどについてお伝えします。
汗のタンパク質を食べて菌が増える
実は、かいたばかりの汗は無臭です。サラッとしていて、特ににおいはありません。しかし、汗をかいたまま放置していると菌が増えていきます。
菌が増える時に発生させるガスが汗臭さの直接の原因となります。
汗や皮脂には、豊富なタンパク質が含まれます。雑菌にとって、それらは貴重な栄養源です。タンパク質を食べると、菌はどんどん繁殖しガスを発生させるのです。
菌が好む環境は高温多湿です。汗や、上昇した体温は菌にとって格好の環境です。そのためランニングウェアは、特に汗のにおいが目立ちやすいです。
汗のにおいを抑えるには、
- 雑菌対策
- 湿気対策
が必要となります。
吸湿素材は汗のにおいが広がりやすい
夏には、さらっとした着心地で、汗がすぐに引く吸湿素材が人気です。しかし、吸湿素材のランニングウェアは、汗の匂いが広がりやすいというデメリットがあります。
吸湿素材は毛細管現象という原理を利用しているからです。毛細管現象とは、液体が細い管の中を重力に逆らって登る現象を指します。
植物が根から葉まで水分を届ける原理にも、部分的に毛細管現象を活用しています。
吸湿素材は、この原理を使って、他の生地よりも早く吸い上げます。しかし、生地の奥まで汗を吸い上げてしまうので、においや汚れが生地全体に広がってしまいます。
一般的な生地なら、汗は繊維の表面にしか付着しません。軽く洗濯するだけで、汗汚れを落とせます。吸湿素材は、汗を奥まで吸い上げるので、洗濯してもなかなかにおいを落とせないのです。
吸湿素材のランニングウェアは、他の生地以上にこまめに洗濯するのが重要です。毎回漂白剤を使った洗濯も効果的です。
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