レースパンプスの正しい洗い方を解説、黒ずみ汚れはこまめな手入れがおすすめ

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黒のヒールを履いた足

レース生地がついたパンプスは華やかで女性らしい足元を演出してくれます。しかし、その一方で、黒ずんだ汚れがついてしまう可能性がとても高いです。

ついてから時間が経っていない汚れであれば、ブラシや乾拭きで十分落とせます。さっと撫でるように汚れをこするだけで、元通りの美しさになります。

ただし、ついてから長い時間が経った汚れはなかなか取れません。

本記事では、レースパンプスの洗い方についてお伝えします。また、汚れをつけないための予防法や、日々のお手入れについてもお伝えしていきます。

レースパンプスの洗い方

白い靴を持った女性

レースパンプスを洗うときには、

  • パンプスが布製か革製か確かめる
  • レースが縮まない洗剤を選ぶ

の2点が重要になります。

これらのポイントをしっかりと確認しておかないと、パンプスそのものを傷つけてしまう可能性があります。

詳しい洗い方について、以下にまとめます。

まず靴の素材を確認

最初に行ってほしい作業が、靴素材の見極めです。まず、洗う前にレース生地以外の部分の生地をよく確認します。

レースパンプスは大きくわけて、

  • 布製
  • 革・エナメル製

の2つにわけられます。

触ってみて、つるつるした感触であれば革・エナメル製、そうでなければ布製だと判断して大丈夫です。

革・エナメル製の靴は、本来汚れがつきにくいとされています。汚れが染み込みにくいので、かたく絞った濡れタオルでサッとふくだけで、十分汚れが落ちます。むしろ、革は水で傷みやすいため、水洗いは控えた方がよいです。

しかし、レース生地部分は濡れタオルだけでは汚れを落とせません。革生地部分に注意をしながら、レース部分を優しく洗う必要があります。

一方、布製の靴は、レース生地以外の部分も汚れを吸着してしまいがちです。布についた頑固な汚れは乾拭きやブラシだけではなかなか落ちません。靴全体を洗剤で洗わなくてはなりません。

素材を確認して、適した洗い方を選びます。

  • 布製の靴:全体が汚れやすい。優しく洗剤で洗剤で洗う。
  • 革・エナメル製の靴:革部分が傷みやすいことに注意して洗う。

布製のパンプスの洗い方

レース生地を洗うときには、おしゃれ着用の中性洗剤を使うことがおすすめです。

中性洗剤は、デリケートな素材を洗うのに向いている洗剤です。

通常の洗濯洗剤は、アルカリ性のものが一般的です。アルカリ性洗剤は、洗浄力が強く、皮脂や汗を分解します。そのかわり、衣類にかかる負担は大きいとされています。

デリケート素材でできた服にアルカリ性洗剤を使うと、生地が縮んでしまう可能性が高いです。特に、レースのような複雑な編み目がある素材は縮んでしまいやすいです。

それに比べて中性洗剤は、衣類にかかる負担が少なく、洗浄力も弱いです。洗浄力が弱いと言っても、よほど頑固な汚れでない限り、落とせます。

レースを縮ませないためにも、おしゃれ着用中性洗剤を使って洗うことがおすすめです。

布製のパンプスは、以下の手順で洗っていきます。

  1. ブラシ・柔らかい布で表面の汚れを落とす
  2. ぬるま湯に数滴の中性洗剤を溶かして洗浄液をつくる
  3. 柔らかい布に洗濯液をつけて、パンプスの汚れを落とすようにこする
  4. 水でパンプスをすすぐ
  5. 乾いた布で水分を拭き取る
  6. 直射日光の当たらない場所で陰干しする

中性洗剤の量は、規定量の2分の1以下にします。洗剤が濃すぎると、かえって靴を傷めてしまうからです。

靴をこするときには、力が入りすぎないように注意します。汚れを落とそうと力任せにこするとレースがほつれたり、傷がつく可能性があります。

柔らかい布は、化粧用のコットンでも代用できます。

布製の靴は乾かすのに時間がかかります。かといって、ドライヤーや乾燥機の熱風で乾かすことはおすすめしません。

レース素材は熱に弱く、縮んでしまう可能性が高いのです。また、乾燥機の中で靴が動き回ると、レースのほつれにつながります。

必ず自然乾燥で時間をかけて乾かすようにします。

革・エナメル製のパンプスの洗い方

革でできた部位があるパンプスの場合は、革部分とレース部分で洗い方が異なります。

レース部分は、布製の靴と同じように中性洗剤を使って洗います。

レース部分の洗い方は以下の通りです。

  1. ブラッシングで表面の汚れを落とす
  2. ぬるま湯に中性洗剤を入れて洗浄液を作る
  3. 柔らかい布に洗浄液をつけて優しくこする
  4. 水で洗剤を洗い流す
  5. 乾いたタオルで拭いたあと、陰干しする

洗剤の量は、規定量の2分の1程度にしておきます。

レース部分は強くこするとほつれてしまう可能性があるので、優しく泡立てるようにします。

パンプス部分の洗い方はとても単純です。

  1. 表面の汚れをブラッシングで落とす
  2. かたく絞った布で拭く
  3. 乾いた布で表面の水分を拭き取る
  4. 直射日光の当たらない場所で陰干しする

基本的には濡れたタオルで拭いたあと、自然乾燥で乾かすだけで大丈夫です。その他、革靴用のクリームがあれば自然乾燥の後に塗っておくと、靴が長持ちします。

洗うときの注意点

スーツを着て頭を抱える女性

レースパンプスを洗うときの鉄則として、靴の外側だけを洗うようにします。

洗浄液をつけるのは基本的には外側の汚れている部分だけにします。レースが透けていて、ソール部分に水がついてしまいそうな場合は、できる限り水浸しにならないよう注意します。

靴のソール部分は水に弱く、一度濡れてしまうとなかなか乾きません。中の素材が変形して履き心地が変わってしまう可能性もあります。

型崩れの原因にもなるので、外側についた汚れだけを洗うようにしてください。

防水スプレーで汚れがつかないように

撥水加工をした生地

レースパンプスに防水スプレーを吹きかけておくと、汚れがつきにくくなります。

防水スプレーは吹きかけるだけで、雨や雪をはじいてくれるものです。吹きかけた生地の表面をコーティングすることで、水分が染み込むのを防ぐ仕組みです。

表面がコーティングされると、水分だけでなく汚れも染み込みにくくなります。そのため、防水スプレーは汚れ防止にも役に立つのです。

靴メーカーが推奨している防水スプレーの使い方は以下の2点です。

  • 最初に履く前に、きれいな状態で防水スプレーをする
  • 1週間に一度、防水スプレーをかけなおす

購入してから、最初に履く前に防水スプレーをかけておくと、汚れがついていないきれいな状態をキープできます。

ただし、防水スプレーの効果は履けば履くほど落ちていきます。コーティングが摩擦で剥がれていくイメージです。

1週間に一度、スプレーをふきかけ直すことで、防水効果を維持できます。

レース生地の場合、表面の凹凸が他の生地と比べて多いので、複数回にわけて様々な角度からスプレーすることがおすすめです。

レース生地が直接足に触れるタイプのパンプスは、足の汗や皮脂がレース生地に付着する可能性も高いです。表面だけでなく足の甲が触れる裏側にもスプレーをしておきます。

日々のお手入れの方法

レース生地

レースパンプスには、一般的なパンプス以上に普段のお手入れが重要になってきます。レース生地は表面積が大きいため、汚れが付きやすいからです。また、黒ずみなどの汚れが目立ちやすい靴でもあります。

汚れは、ついてから時間が経っていないものであれば簡単に落ちます。

履くたびにお手入れをしておくことで、頑固な黒ずみやシミに悩まされなくて済みます。

脱いだついでにブラッシングを

洋服ブラシ

一日履いたレースパンプスは、ブラッシングをしてから収納することをおすすめします。

靴用のブラシで、優しくなでるようにブラッシングします。ブラッシングをすることで、表面に付着した砂やホコリを落とせます。

レース生地は編み目の間や凸凹に汚れがたまりやすいです。細かいところまでていねいにブラシをかけるとより良いです。

靴ブラシは、豚毛や猪毛などの獣毛をつかったものの方が、靴への負担が少ないです。

気になる汚れは濡れタオル・洗剤で落とす

靴を脱いだ時に、気になる汚れや黒ずみがあった時は、その日のうちに拭き取っておくことがおすすめです。

ついてすぐの汚れであれば、かたく絞った濡れタオルで拭くだけでも、十分綺麗になります。

水だけでは取れない汚れであれば、中性洗剤を溶かした水をタオルや化粧用コットンにつけて絞り、優しく拭き取ります。

ポンポンと叩くようにするだけでも、タオルやコットンが汚れを吸着します。

汚れがおちたら、風通しの良い場所で乾燥させます。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
宅配クリーニングの教科書は「むささび式部」が担当しています。宅配クリーニングのホームページを見てはお得で便利なお店を探すのに夢中。すぐ食べ物を服にこぼすので、効果的な洗濯方法も研究中です。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

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