衣替えで出してきた服は着る前に洗濯するべき?ケース別対応方法を解説

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服に疑問を感じる女性

季節が変わって収納していた衣類を出してきたとき、着る前に洗濯するかしないかで悩む方が多いと思います。長い間クローゼットや収納の中に放っておいた服をそのまま着ることに抵抗を感じる場合があるからです。

しかし、実際は収納から出した衣類は必ず洗濯しなければならないわけではありません。収納前にきちんと汚れを落とせていれば、しまっている間に新たに汚れが付着する可能性は低いです。

ただし、保管中の環境によっては着る前に少し工夫をする必要があります。収納から出してきた服の手入方法についてくわしく説明します。

衣替えした服は着る前に洗わなくていい

洗濯に疑問を持つ女性

きちんと整えた環境で保管しておいた衣類は、衣替えから出したときの洗濯は必要ありません。そろそろ着ようかなと思ったときに、出してきてそのまま着ても大丈夫です。

ただしそれは、収納前に一度汚れを落とし、正しい方法で保管しておいた衣類の場合です。

目立つトラブルがなければ洗濯なしでOK

衣替えの時期、収納していた衣類を出してきたときにまずして欲しいことが全体のチェックです。衣類を取り出して全体に一通り目を通してください。特に問題がなければ、洗濯せずそのまま着用しても大丈夫です。

カビやシミが付着していないかを確認します。カビやシミ、黄ばみがある場合は別途対処が必要です。

収納する前は汚れがついていないように見えても、収納中にシミが浮き上がったりカビが繁殖してしまう場合があります。日光が当たる場所で保管していた場合は、紫外線による変色の可能性もあります。

衣類にトラブルがある場合は、すぐに着用することは避けてください。できるだけすぐにクリーニング店に持っていくことをおすすめします。

収納中に起こるトラブルは、発見したときにはすでに付着から長い時間が経っています。シミやカビ、変色は時間が経てば経つほど落としづらくなります。

衣替え後に取り出したときには既に汚れが定着して、私達素人では落とせない状態になっていることがほとんどです。プロの手にお任せするのがおすすめです。

もし、全体的に変色している場合はクリーニング店でも対応できない場合もあります。一度お店にもっていって、店員さんに相談してみてください。

収納中にシミが浮き上がることも

シミのついたシャツと洗剤

収納する前にはシミがなかったのに、あとから汚れが浮き上がってきた、という経験をした方も多いかと思います。収納前は一見きれいでも、見えない汚れが付着している可能性があります。

特に多いのが汗じみが後から浮き上がってくるパターンです。汗は、透明の液体なので衣類に付着していてもわかりません。そのため見逃してしまいがちです。

しかし、汗の中には水分以外にも汚れが含まれています。皮脂やタンパク質汚れなどが主な成分です。これらの汚れが放置されることによって、じょじょに変化が起きてシミになります。

収納中のシミを防ぐためには、収納前にしっかり洗濯・クリーニングをして衣類を清潔にすることが重要です。

湿度管理をしないとカビが生えてしまう

衣がえのときに起こるトラブルとして、シミと並んで多いのがカビです。狭い空間にたくさん衣類を入れていると、どうしても湿気が逃げにくくなります。また、閉め切った状態で長い間放置されるので、空間内の空気が入れ替わりません。

そのため、カビ菌が繁殖してしまうのです。衣類についたカビは、なかなか落とすことが難しいとされています。生えてから時間が経てば、繊維の奥深くまで根を張ります。通常の洗濯だけでは完全に落とすことはできません。

除菌効果のある漂白剤でカビを落とす方法がありますが、デリケートな素材でできた服には刺激が強すぎます。繊維を傷めてしまう可能性もあるのです。

収納中のカビトラブルを防ぐためには、湿気対策を十分に行う必要があります。除湿剤を適宜使用するようにしてください。除湿剤だけでは足りない場合は、新聞紙を丸めて入れておく方法もあります。

除湿剤を使用しない場合は、定期的な換気を行って室内の湿度を取り除いてください。衣類同士が密着していると湿気がたまってしまいます。適度にスペースを空けておくことも重要です。

衣替えから出した服、洗濯が必要な場合

外干しされたタオル

収納から取り出した全ての衣類が洗濯不要なわけではありません。先程ご説明したような、シミやカビ被害がある場合にはすぐクリーニング店に持ち込むなどの対処が必要です。

しかし、それ以外にも匂いがついている場合やシワがついている場合、埃っぽい場合は洗濯をした方が良いと考えられます。

それぞれについてくわしく説明します。

においが気になる場合は洗濯を

ラベンダーの入ったサシェ

衣替えで衣類を収納するときには、虫食い予防のために防虫剤を入れる方が多いです。防虫剤以外にも、サシェや石けんなど香りがついたものを衣類と一緒に入れておく方も増えています。これらの香りは、長い間衣類といっしょに置いておくとなかなか取れません。

私も、防虫剤代わりにいただきものの石けんをクローゼットに入れるなどの工夫をしています。海外製のせっけんは香りが強く、収納から取り出してくると必要以上に衣類ににおいがついている場合があります。

防虫剤も特有の香りがしたり、クローゼット内のカビっぽいにおいが移っていたりします。

衣類についた匂いが気になる場合は着用する前に洗濯することがおすすめです。におい成分のほとんどは水に溶ける水溶性です。水洗いをすることで、ニオイ成分が衣類の生地から水に溶け出していきます。

同じクローゼットにしまっていた衣類でも、保管していた場所や防虫剤の有無などでも付着する匂いが変わってきます。少しでも気になった場合は、着用前に洗濯しておくと良いかと思います。

シワ・よれが気になる場合は陰干しを

部屋干しされた衣類

狭い収納に長いあいだしまっていると、衣類にシワがついてしまう場合もあります。中には頑固でなかなか取れないシワもあります。取り出した衣類にシワがついていた場合は、まずは陰干ししておくことをおすすめします。

直射日光の当たらない風通しの良い場所に、ハンガーにかけて数時間置いておきます。それだけでもシワはある程度改善されます。

もし、特に頑固なシワが着いているようなら、霧吹きなどで少し湿らせてから陰干しすることもおすすめです。一度水分を含ませることで、シワの伸びがよくなります。

陰干しでもシワが伸びないようなら、着用前に洗濯をしてみてください。もう一度洗い直すことで、シワが伸びます。スチームアイロンでシワを伸ばす方法もあります。

衣替えで収納している衣類は、長期間同じ形状のまま放置されています。くっきりと折り目がついてしまうこともすくなくありません。シワ対策のためにも、着る直前ではなく数日前には取り出しておいて干しておくことがおすすめです。

クローゼット内の汚れが付着した場合も洗濯を

衣類についていた汚れが原因ではなく、クローゼットや収納スペース内の汚れが原因で洗濯が必要となる場合があります。収納スペースには常に何かが入っていてなかなか掃除をするタイミングがありません。

また、長期間放ったままであることが多いので、汚れがたまっていることに気づきにくいスペースでもあります。

収納するときにはきれいな状態の衣類でも、しまう場所が汚れていれば意味がありません。取り出したときには洗濯が必要になってしまいます。

おすすめなのは、収納前に一度クローゼット内を掃除することです。衣替えのときには、その時点でしまってある衣類を取り出して中身を入れ替えます。そのときに一度中身を空にして汚れた部分を軽くふくだけでも衣類に付着することを防げます。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
宅配クリーニングの教科書は「むささび式部」が担当しています。宅配クリーニングのホームページを見てはお得で便利なお店を探すのに夢中。すぐ食べ物を服にこぼすので、効果的な洗濯方法も研究中です。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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