ヒートテックよりホットコットの方が洗濯で長持ちする?両方使った乾燥肌な私が話す本当の所
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10年近く使い続けてきたユニクロのヒートテックの着用をやめて、昨年からベルメゾンのホットコットを使うようになりました。
というのも、私は、
- ひどい寒がり
- 敏感性乾燥肌
です。ヒートテックを着る季節になると、肌が乾燥してかゆくなり、かきむしっていました。
かといって、温かいインナーを着ないと、寒くて動けません。そこで出会ったのがベルメゾンが販売するホットコットです。ホットコットを着るようになってから、肌のかゆみが気にならなくなりました。
冬のインナーとして、ホットコットを着用するようになってから、気づいたことがあります。
ホットコットの方が、ヒートテックよりも洗濯による劣化が遅いのです。
ヒートテックは、洗濯のダメージによって温かさが減少します。ヒートテックに限らず、吸湿発熱素材と呼ばれる生地は、洗い続けることで劣化が進みます。
何度洗っても温かさが変わらないのは、あまり知られていない、ホットコットのメリットだと思います。
実際にヒートテックとホットコットの特徴を比べて、洗濯による劣化の差を調べました。
目次
ヒートテックの2大デメリット
ヒートテックは、ユニクロが販売する吸湿発熱素材ブランドの総称です。インナーをはじめ、靴下やタイツ、衣類などさまざまなアイテムが販売されています。
とてもあたたかいので、冬の必需品にしている方が多いですが、デメリットがあります。
具体的には、
- 肌が乾燥しやすい
- 洗濯すると保温性が下がる
の2つです。
ヒートテックのデメリット2つをくわしく説明します。
肌の乾燥・かゆみが起こる
ヒートテックユーザーのなかには、肌の乾燥とかゆみに悩まされる人がいます。私自身、ヒートテック着用時は乾燥とかゆみに悩んでいました。
私の場合、生地に触れた部分が粉をふくように乾燥します。化粧水や保湿クリームで一時的に改善するのですが、日中保湿できない時間が長く続くと、また繰り返します。
耐え難いかゆみにも悩んでいました。特に腕と背中がひどかったです。無意識のうちにかきむしっていたようで、服を脱ぐと肌が真っ赤になっていたことが何度もあります。
ヒートテックの着用で、肌が乾燥・かゆくなるのは、「吸湿発熱素材」の特徴に原因があります。
吸湿発熱素材は、その名前の通り、「湿気を吸い上げて発熱する素材」です。本来、繊維はどんな種類のものでも、水分を吸い上げるときに熱を発生させる性質があります。
その性質を増幅させて、防寒具に特化させたものが吸湿発熱素材です。
吸湿発熱素材は、肌表面の汗を吸い上げて熱を起こします。温かくするために、肌の水分が使われるため、乾燥が進むのです。
ヒートテックを着用する冬は、ただでさえ空気中の湿度が低く、乾燥肌になりやすい季節です。そのうえに吸湿発熱素材を着ると、さらに肌表面の水分が奪われます。
洗濯すると保温性が下がる
ヒートテックは、何度も着用すると保温効果が下がります。私の体感では、1シーズン着倒したヒートテックは、元の半分程度の効果しかない気がします。
というのも、ヒートテックは洗濯によるダメージの影響を受けやすいのです。
洗濯によってヒートテックの保温性が下がる最大の理由は、首元のヨレです。何度も洗濯を繰り返すと、首周りの生地が伸びます。
首周りが伸びた状態で着用すると、首とヒートテックの間に隙間ができます。ヒートテックは、肌の水分を熱に変える素材です。隙間があると、そこから水分が逃げて、熱に変えられなくなります。
ヒートテックは、温めたい場所を隙間なく覆うようにしないと、効果が出にくいのです。
ヒートテックの保温性を下げないようにするには、洗濯の仕方に注意しなくてはなりません。
また、汗を吸い込む性質上、汗臭くなりやすい素材でもあります。ヒートテックの洗濯方法について、以下の記事でよりくわしく説明しています。
あわせて読みたい:
ヒートテックの効果を長持ちさせる洗濯方法とは?あたたかさを保つコツ
ホットコットの特徴
ホットコットは、ベルメゾンが販売する吸湿発熱インナーの名前です。発売を開始した2011年から、シリーズ累計で924万枚も売り上げました。
最大の特長は、素材の95%が綿である点です。やわらかく、肌に優しい綿が使われているため、乾燥やかゆみが起こりにくいとSNSで話題になりました。
私自身、Twitterでホットコットの存在を知り、気になって購入しました。今ではとてもお気に入りで、シリーズのアイテムをまとめ買いするほどです。
ホットコットの特長をまとめます。
綿95%でかゆくならない
ホットコットは、95%が綿なので、乾燥しにくいです。
ヒートテックはつるつるした肌触りですが、ホットコットは綿特有のサラッとした肌触りです。ストレッチが効くため、肌にフィットして熱を逃しません。
ホットコットのインナーを着用するようになってから、肌のかゆみもなくなりました。綿製であるほかにも、洗濯タグがついていないのも特徴です。洗濯マークは印刷されており、タグが触れるチクチク感がありません。
個人的には、静電気も起こりにくくなったと思います。調べてみると、化学繊維と比べて、綿は静電気を帯びにくい性質があるようです。
おかげで、ホットコットの上からニットやセーターを着たときでも、嫌なバチバチを感じずに脱ぎ着できます。
綿が汗をしっかりと吸い上げるので、汗がムレたり、においがこもることもないと感じました。
ホットコットは、ヒートテックと比べると肌が乾燥しにくいと感じました。
しかし、吸湿発熱素材であることは変わりません。肌表面の水分を吸って熱に変えるため、肌がまったく乾燥しないわけではありません。
私の場合、ヒートテックは保湿をしても乾燥やかゆみがありましたが、ホットコットは保湿さえすれば乾燥・かゆみはありませんでした。
何も対策しないままだと乾燥するので、乾燥肌の方は、ホットコットを着るときも保湿を心がけた方がよいと思います。
化繊インナーより温かい
ベルメゾンの調査によると、他社の化繊インナーと比べて、ホットコットは体感温度が1度高くなります。個人的には、私もヒートテックよりも、ホットコットの方が温かいと感じます。
体感としては、ヒートテックより保温性が高いシリーズである「極暖」と、通常のホットコットが同じくらいだと思います。
ホットコットは厚手な分温かく、熱が逃げにくいです。
ストレッチが効いて、体型にしっかりとフィットするので隙間ができません。
洗濯したヒートテックとホットコット
手元に新品のヒートテックとホットコットがあったので、洗濯して劣化具合を比べてみました。その結果、ホットコットは、洗濯によるダメージが少ないと感じました。
ヒートテックとホットコットの洗濯後の変化、吸湿発熱素材を洗うときの注意点をまとめました。
ホットコットは生地が強くて伸びにくい
ホットコットが洗濯に強い理由は、生地の厚さ・強さだと感じました。
上の画像は、洗濯したあとのヒートテックとホットコットの首元をアップした画像です。
吸湿発熱インナーの劣化は、首周りから始まります。首周りが伸びて隙間ができることから、保温性が下がってくるのです。
ホットコットは、生地が厚く、伸びにくいです。無造作に洗濯したり、干したりしても、生地が傷みにくいと感じました。
一方、ヒートテックは、濡れた生地の重みで伸びやすいです。ハンガーにかけて干すと、首周りがかなり伸びます。
このあと、1ヶ月ほどヒートテックとホットコットを交互に着続けましたが、やはりヒートテックの伸びが気になりました。
1ヶ月程度では温かさに大きな変化はありませんが、首周りやすそが伸びて、隙間風が入るようになりました。
一方、ホットコットは変わらないフィット感で、熱が外に逃げません。
ヒートテックの劣化に悩んでいる方は、生地が強いホットコットの利用がおすすめです。
吸湿発熱素材を傷めず洗う方法
私がヒートテック、ホットコットを洗濯するときに、必ず気をつけるポイントがあります。それは、
- ネットに入れて洗う
- ハンガーにかけない
の2点です。
洗濯したときに、衣類が伸びる原因は2つあります。洗濯中に他の衣類と絡まって生地が伸びることと、干しているときに服そのものの重みで伸びることです。
洗濯ネットを使って洗うと、他の衣類と絡まるのを防げます。服が引っ張られる心配がないので、伸びにくくなります。
また、ハンガーにかけずに平干ししたり、2つ折りで干したりすれば、服の重みで生地が伸びるのを防げます。
生地にかかるダメージを減らすと、吸湿発熱素材を長く使い続けられます。
そのほか、吸湿発熱素材には、においが発生しやすいデメリットがあります。におい対策をするための洗濯方法は、以下の記事で解説しています。
こちらの記事ではエアリズムについて言及しましたが、ヒートテックでも同じ現象が起こります。エアリズムもヒートテックも、汗を繊維の奥まで吸い上げるので、匂い成分が定着しやすいのです。
冬場でも汗をかく機会は多いので、吸湿発熱素材のにおいを気にする方は、参考にしてみてください。
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