袴が洗える宅配クリーニング、卒業式や七五三のあとにおすすめな2社比較
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卒業式や七五三などのイベント時に袴を着用する方は多いです。最近ではレンタルでも素敵なものが気軽に借りられる様になっていますが、ご自身のものやご家族からもらった袴を着用する方もいます。
着用したあとに困るのが袴のクリーニングです。和服を取り扱っているクリーニング店は少ないですし、大事な袴を任せて大丈夫か心配になってしまいます。
今回は、袴を取り扱っている宅配クリーニング2社のサービスを比較します。
本記事で取り上げる宅配クリーニング会社は、きものトトノエと洗匠工房です。
目次
きものトトノエの和服クリーニング
きものトトノエは、高い技術力が特徴の着物専門宅配クリーニング業者です。日本全国の呉服店からクリーニングの依頼があり、大きな信頼を得ています。
宅配クリーニングというと、店員さんと直接連絡が取れないために不安になる方も多いです。しかし、きものトトノエであればこまめに職人さんがメールで連絡をしてくれるので安心です。
着物の状態がメールでわかる
通常、宅配クリーニングは、お店と利用者のやり取りはメールや電話のみとなります。実際に、担当者の顔をみてやり取りをするわけではないので不安になる方が多いようです。
特に、着物は高価なものなので、気にする方が多いのも当然です。
きものトトノエでは、クリーニングの状態を細かくメールで確認してくれます。
まず、荷物が向上に届いたときに、写真撮影をして着物の状態を確認します。そして、撮影した写真が依頼者に届くようになっています。
こうすることで、利用者は自分の着物がきちんと工場についていることを確認できます。また、品物が取り違えられていないか、輸送中に新しい汚れがついていないかも知ることができます。
多くのクリーニング店では、荷物が到着するとすぐにクリーニング作業に移ります。しかし、きものトトノエでは検品が終わったあとすぐにクリーニングには移りません。
検品内容を依頼者にメールして、確認の期間を持ってくれます。クリーニングコースの案内や、おすすめなどを教えてくれるのです。
画像は、私がきものトトノエを利用したときに送っていただいたメール画面です。
工場に着物が届いたことを添付された写真とともに送っていただいたので、とても安心できました。
また、シミ抜きが必要となれば、経験豊富な職人さんが別途検品をおこなってくれます。その検品で、シミの原因や状態、生地の傷み状態などが詳しく確認されます。
そのうえで、その着物に最も適したシミ抜き方法を選んで行ってくれるのです。最初に選択したコースでは落とせないよごれが見つかった場合は、職人さんと相談しながら、コースの変更を行う事もできます。
お客様相談室もあり、不安なことがあれば気軽にメールや電話で尋ねられます。対応もていねいで、親身になって話を聞いてくれます。
これらの気配りのおかげで、対面式であるといった宅配クリーニングの欠点は払拭されています。
きものトトノエの2つのクリーニングコース
きものトトノエには、2つのクリーニングコースがあります。
- 丸洗いコース
- 丸洗い+匠診断コース
のどちらかから、利用者が好きな方を選ぶことができます。
丸洗いコースは、着物をドライクリーニングで丸洗いするコースとなります。
専用の洗濯機で洗う前に、職人さんが洗浄液で予洗いを行ってくれます。ある程度の汚れ・ついたばかりの汚れであれば、丸洗いコースでも十分に落とすことができます。
大して目立った汚れがない場合は、この丸洗いコースで十分だとおもいます。
丸洗い+匠診断コースは、丸洗いを行うまえに職人さんによるていねいな診断を行ってから、特殊シミ抜きを行うコースです。
シミ抜きは別途有料で追加することもできるので、目立つ汚れがある場合はこちらのコースのほうがおすすめです。
丸洗いコースを注文していても、最初の検品のときに大きな汚れが見つかった場合は匠診断コースをすすめられることもあります。
その場合は、注文時は丸洗いコースを選択していても、任意でコース変更をすることができます。自分としては目立った汚れが無いと思っていても、職人さんが見ると汚れが見つかる場合もあります。
そのほかにも、特に大事にしたい着物の場合は、職人さんにきちんと見てもらってからクリーニングすることがおすすめです。
検品の結果、シミ抜きが必要だと判断された場合は、見積もり額のメールが届きます。見積額や、シミ抜きの仕方・範囲などに同意するとクリーニング作業がはじまります。
どちらのコースを選ぶかの判断基準として、
丸洗いコースで落とせる汚れは、
- 軽い泥はね
- 化粧品(ファンデーション・口紅など)
- えり・そでの皮脂汚れ
- ホコリや黒ずみ
などになります。
一方、有料シミ抜きでないと落とせない汚れは、
- 血液
- コーヒーやお酒などの飲み物
- 汗
- カビ・黄ばみ
- ボールペン
などがあります。
一般的に、シミは時間が経てば経つほど落としづらくなると言われています。シミの汚れが定着して、繊維そのものを染めてしまうからです。
無料シミ抜きでも落ちるとされている汚れでも、長年経ったものの場合落としきれない場合もあります。
その場合は、職人さんの判断に任せて相談してみることもおすすめです。
きものトトノエの利用料金
きものトトノエの利用料金は、
種類 | 丸洗い | 丸洗い+匠診断 |
---|---|---|
袴 | 7,200円 | 8,200円 |
振袖 | 7,200円 | 8,200円 |
絞り振袖 | 7,200円 | 8,200円 |
留袖 | 7,200円 | 8,200円 |
訪問着 | 7,200円 | 8,200円 |
襦袢 | 4,200円 | 5,200円 |
袋帯 | 4,200円 | 5,200円 |
子供用和装小物 | 3,500円 | 4,500円 |
(税抜価格)
特殊しみ抜きを行う場合は、別途しみ抜き代金が必要となります。通常コース料金にシミ抜き代金が加算される形になるので注意してください。
シミ抜きをする場合は、必ず一緒にクリーニングをすることが必要です。
その他にも、オプション加工を注文することも可能です。
- 汗抜き:2,100円~
- 仕上げのみ:2,100円~
- ほつれ直し:800円~
- 洗い張り:10,000円~
なども依頼できます。おすすめは汗抜きサービスです。
汗汚れは、放置していると虫食い被害にあったり、汗ジミがあとから浮いてくる原因となります。着物は、冬に着たとしても確実に汗や皮脂が付着しています。汗を放置していると、においの原因になることもあります。
汗抜き加工をすることでより長持ちさせることができます。
またきものトトノエでは、お得なキャンペーンも実施しています。キャンペーン対象の方は、
- 成人式で振袖を着た方
- 卒業式で振袖・袴を着た方
- 和服で、結婚式やお茶会などにお出かけされた方
となっています。
丸洗いコース | 通常料金 | キャンペーン価格 |
---|---|---|
着物1点セット | 7,200円 | 5,480円 |
着物2点セット | 11,400円 | 9,480円 |
着物3点セット | 15,600円円 | 12,480円 |
丸洗い+匠診断コース | 通常料金 | キャンペーン価格 |
---|---|---|
着物1点セット | 8,200円 | 6,480円 |
着物2点セット | 12,400円 | 10,480円 |
着物3点セット | 16,600円 | 13,480円 |
(税別価格)
通常料金よりも安く利用できるので、着物を着る機会があった際にはおすすめのキャンペーンです。
ちなみに、各セットの内容は、
- 1点セット:各種着物(振袖・留袖・訪問着など)
- 2点セット:各種着物+長襦袢か帯
- 3点セット:各種着物+長襦袢(か帯)+帯(か長襦袢)
です。
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洗匠工房のクリーニングサービス
洗匠工房は、京都に昔から伝わっている伝統的な着物洗浄方法と、科学技術を組み合わせて、着物のダメージを極限に減らすことに成功した宅配クリーニング店です。
特殊な洗い方をすることで、絹などの繊細な素材でできた着物でも対応可能なので、大事な着物でも安心して預けることができます。
なぎさ洗いで着物を優しく洗う
なぎさ洗いは、洗匠工房が独自に編み出した、着物の新しい洗い方です。着物の本場である京都で、古くから使われていた京生洗いという方法に、現代化学を取り入れた洗い方です。
京生洗いよりも洗練されて、効果的な粗い方へと進化しています。
なぎさ洗いの語源は、白い波がなぎさを洗い上げているようなイメージからつけられています。その語源の通り、なぎさ洗いは繊細な着物に傷を付けません。負担がかからないので、高級な着物を預ける方が増えています。
家庭用洗濯機のように、ぐるぐると洗濯槽が回転して衣類をかき混ぜる「揉み洗い」は、どうしても摩擦が大きくて着物を傷つけてしまいます。
しかし、洗匠工房の洗濯機は洗濯槽が横に動きます。細かく、波のように優しく動かすことで、余分な動きが抑えられ、着物に摩擦がかかりません。
優しく洗うと、汚れがしっかり落ちないのではないかと不安になる方もいるかも知れません。しかし、洗匠工房では、洗濯機を使う前に職人さんが着物に前処理を行います。
前処理を行うことで、だいたいの汚れは落としてしまうので、優しい洗い方でも十分きれいになります。
目立つ汚れがある場合でも、職人さんが一つひとつていねいに検品してからクリーニングしてくれます。
洗匠工房のシミ抜き
洗匠工房では、頑固なシミを落としてくれるサービスもあります。
行っているシミ抜きには2つの種類があり、
- 通常シミ抜き:比較的落としやすいシミを取る
- 色補正:生地自体が染まっていて落とせないシミを、上から染料を塗って目立たなくなる
のどちらかとなります。
それぞれの価格は、
- 通常シミ抜き:500円玉大のシミにつき、540円
- 色補正:500円玉大のシミにつき、1,620円~2,160円
ほどとなります。それぞれ、汚れの状態や生地の素材などによって料金は前後するのであくまで目安となります。
しかし、他のクリーニング店と比べて安価な料金でシミ抜きをおこなってくれます。
もし、どうしても落としたいシミがある場合は、洗匠工房の職人さんにおまかせするのがおすすめです。
洗匠工房の利用料金
洗匠工房を利用するときにかかる主な料金は
- 袴:7,560円
- 振袖:8,000円
- 留袖:8,000円
- 訪問着:7,000円
- 長襦袢:4,000円
- 単衣:5,000円
となっています。(税抜価格)
成人式や卒業式などのイベントで振袖を着た方には、お得なパック料金もあります。
- 振袖(留袖)+長襦袢:12,000円
- 振袖(留袖)+長襦袢+帯:17,000円
- 振袖(留袖)を3点+長襦袢+帯:33,000円
着物や襦袢をまとめてクリーニングしたい場合におすすめです。
子供用着物の場合は、
- 袴:4,375円
- 祝着(3歳):4,667円
- 祝着(5歳):4,862円
- 祝着(7歳):4,862円
- 羽織:3,403円
となっています。(税抜き価格)
七五三などで着物を着用した場合は、こちらのお子様用の料金となります。
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袴には、宅配クリーニングがおすすめ
袴を洗うときには宅配クリーニングがおすすめです。振袖や留め袖などの和服類を取り扱っているクリーニング店はなかなかありません。
近所に、和服を洗ってくれるお店がある方は少ないのでは無いかと思います。
宅配クリーニングであれば、どこにお住まいでも和服専門店に依頼することができます。また、袴につきがちな様々な汚れにも対応することができます。
和服専門クリーニングをどこからでも利用できる
宅配クリーニングは、宅配業者が衣類の引取とお届けを行ってくれます。つまり、利用者がお店まで依頼品を持っていく必要がありません。
袴などの和服は、デリケートな生地でできている事が多いです。和服クリーニングには高い技術が必要となります。
大事な袴を預ける場合は、できるだけ経験豊富な職人さんのいる専門店を利用することがおすすめです。
宅配クリーニングであれば、近くに和服専門のクリーニング店がなくても大丈夫です。全国どこにお住まいでも、荷物を発送するだけで専門店を利用できます。
例えば、関東にお住まいの方が着物の本場京都のクリーニング店を利用することも可能なのです。
袴に付きがちな泥汚れも取れる
袴に付きがちな汚れの中でも特に厄介なのが、泥汚れです。特に雨の日に袴を着用した時は、細かい泥はねが付着してしまうことがあります。
私も、大雨が降っている日に袴姿で出歩いた時に、すそ周りにたくさんの泥跳ねをつけてしまったことがあります。
実は、泥汚れはプロのクリーニング職人さんでも落としきれないような厄介な汚れなのです。
泥汚れは、食べ物の汚れや化粧品の汚れなどと原因が違います。食べこぼしなどのシミは、水や油などを使えば溶かすことができる汚れです。
しかし、泥汚れは細かい土砂が繊維の隙間に入り込むことでつく汚れです。洗剤を使っても、土砂をかき出さない限り取れないのです。
慌てて泥汚れを落とそうとしてゴシゴシこすると、かえって土砂が奥まで入り込んでしまいます。
和服専門店であれば、高い技術ですそについた泥汚れもキレイにしてくれます。
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