洗濯物の火山灰対策はどうしたら良い?自宅での洗濯方法や、おすすめサービス
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日本には、活火山が110あり、それぞれが火山活動を継続しています。火山のある地域に新しく引っ越してきた方は、今までと違うライフスタイルに戸惑うことも多いのではないでしょうか。
火山灰は、火山活動によってマグマが泡立った時に吹き出る破片です。水に濡れると粘土のようにベタつく特性があるので、洗濯物に一度付着してしまうと、なかなか取れません。
ここでは、洗濯における火山灰対策についてお伝えします。
目次
自宅での洗濯方法
降灰が始まると、基本的に外干しはできなくなります。物干し竿やハンガーに火山灰が降り積もっていきますし、干している最中にも火山灰が付着します。
風向きを見計らって干すか、完全に部屋干しをするかしている家庭が多いです。降灰時間や場所は、風向きや噴火活動の大きさによっても異なります。
外干しの機会を逃さないよう、こまめに情報収集することも大切です。
火山活動の状態や天気予報をチェック
火山灰による被害の対策として最も重要なのが、降灰予報や天気予報などから得られる情報を集めることです。
火山活動や天気は、ちょっとしたことですぐ変わります。できるだけこまめに情報収集することが重要です。
気象庁が発表している降灰予報や、各TV局などが発表している天気予報を参考にして、洗濯の時間帯や、外干しするかどうかを決める必要があります。
降灰情報も大切ですが、風向きにも十分注意してください。風向きや強さによっては、普段届かない地域にまで灰が飛んでいく場合があります。
風の向きや強さは変わりやすいので、その点にもご注意ください。
部屋干しをする
火山灰対策として、最も手軽で確実な方法が部屋干しをすることです。部屋干しをすることで、火山灰と関係なく洗濯をすることができます。
しかし、部屋干しには生乾き臭・カビなどのリスクが伴います。正しい方法で干さないと、火山灰とはまた別のトラブルが起こってしまうので要注意です。
部屋干し臭の原因は、衣類についた雑菌が増えてしまうことです。雑菌は高温多湿な環境を好みます。締め切った部屋の中で干していると、室温もあがり、ぬれた洗濯物のせいで湿度も上がるので、菌にとって居心地の良い環境を作り出してしまいます。
部屋干しをする時には、
- 適度な風があること
- 湿度が低いこと
が重要です。除湿機がある場合は、部屋干しする時に作動させておくと、風を当てつつ湿度を下げる事ができます。
除湿機がない場合は、サーキュレーターや扇風機を使って風を当てるのもおすすめです。しかし、洗濯物自体に風を当てるのではなく、部屋の空気全体に流れをつくる方が効果的です。
サーキュレーターは、室内の空気に流れを作る機械なので、通常通りの運転で大丈夫です。扇風機を使う場合には、できる限り上方に風を送り、室内の空気をかき混ぜることが重要です。
エアコンのある部屋で干す場合は、エアコンを除湿モードにしておくこともおすすめです。湿度を下げてくれるので早く乾きますし、雑菌の増殖も防いでくれます。
最近は、エアコン近くに取り付けられる物干し竿も販売されているので、火山灰被害が気になる時のために設置しておくのもおすすめです。
降灰の次の日にも要注意
火山灰が降った当日だけでなく、次の日や数日後の洗濯にも十分注意が必要です。火山灰は、水分を吸うと粘土質になって重たくなりますが、乾いたままだと降った時の砂のような状態のままです。
灰が降った次の日に、もう大丈夫だと油断して洗濯ものを干したのに、風で舞い上がった火山灰が洗濯物についてしまった、なんてこともあります。
降灰した当日よりも、翌日の強風の日の方が被害がひどかった、というケースもよくあります。噴火活動がある時期には、潔くずっと部屋干しにした方が、洗濯の度に火山灰を心配する必要がないかと思います。
自宅以外で洗濯する方法も
自宅で部屋干しをしたときの部屋干し臭が気になるという方には、自宅以外で洗濯を済ませてしまう方法もあります。
おすすめは、コインランドリーを利用することと、洗濯代行を利用することです。以下では、この2つのサービスについてご説明します。
手軽に乾燥だけするならコインランドリー
少し前までは、暗くて汚くて危ない、なんて印象を持たれていたコインランドリーですが、最近は常に最新機種が置かれ、明るくて清潔なお店が増えています。
クリーニング店に併設されているお店も多く、常に店員さんの目が届くことで、防犯にも配慮されています。
小さなサイズの洗濯機から大型洗濯機まで、幅広い機種の洗濯機が設置されているので、一人暮らしの方から家族でお住まいの方まで、多くの方が利用できます。
コインランドリーには、全自動洗濯乾燥機が置いてあるところが多いので、洗濯から乾燥までを全て済ませる事もできますが、おすすめは乾燥機だけ利用する方法です。
自宅で洗濯してぬれた状態の洗濯物をコインランドリーに持ち込んで乾燥機だけを利用すれば、火山灰の降る外に干さなくても、カラッと乾かすことができます。
乾燥機は1回100円~200円で利用することができます。コインランドリーで洗濯から乾燥までを全て済ませると、700~1,000円ほどかかってしまいますが、乾燥だけ使えば、費用も節約できます。
また、コインランドリーの大型洗濯機・大型乾燥機には布団や毛布などの大きいものも入れることができます。
火山灰が降っていると布団を外に干すこともできなくなります。天日干しは、布団に済むダニの除去に必須のお手入れです。
ダニは、50度~60度の環境に30分ほどいれば死滅するので、熱に当てることが重要です。大型乾燥機を使えば、天日干しよりも高い温度でじっくり乾燥することができます。
天日干しでは困難な、中綿に住むダニも除去できるので、アレルギー対策におすすめです。
また、大型洗濯機を使用して水洗いした場合には、ダニが残した糞や死がいも洗い流すことができ、衛生的です。
小児喘息のお子様がいらっしゃる場合には、特に布団のアレルゲン対策が重要です。小児喘息の原因の半数以上がダニだと言われています。
布団は、一日の半分近くを過ごす場所ですから、火山灰対策のついでにコインランドリーで布団を洗うだけで、アレルゲン対策もできます。
火山灰の影響が大きな地域には、コインランドリーの数もたくさんあります。
ご自身の最も都合の良い場所、価格で利用できるコインランドリーを見つけて、ぜひご活用ください。
あわせて読みたい:
布団をコインランドリーで洗う方法、水洗いと高温乾燥でアレルゲンを徹底除去
洗濯代行を活用
洗濯代行サービスを利用する方法もあります。
洗濯代行サービスとは、普段のお洗濯を、まるごとプロにお任せできるサービスのことを指します。専用のバッグに衣類を詰めて発送するだけで、洗われた仕上がり品がキレイにたたまれて自宅に届きます。
コインランドリーで洗濯しようにも、忙しくて時間がない方にはおすすめのサービスです。注文もネットから行うことができ、自宅から歩を運ぶことなく手続きが完了することから、
- 洗濯をする時間がない方
- 洗濯物を干したり運んだりの動作が難しい方
- 一人暮らしの方
の利用が増えてきています。
利用の仕方も簡単なので、初めての方にも安心です。
利用手順としては、
- ネットから注文
- 後日届いた専用バッグに洗濯物をつめる
- 宅配業者に預ける
- 工場にて洗濯
- 後日自宅に届く
という順番になります。
費用は2,000円~4,000円前後で、発送から約2日後に手元に衣類が戻ってきます。
家事が大変な、妊娠中の方や怪我をしている方、高齢の方におすすめのサービスです。
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洗濯代行サービス、WASH&FOLD(ウォッシュアンドフォールド)の利用方法は?
火山灰が衣類に付着することによる影響
火山灰が厄介なのは、一度ついてしまうとなかなか取れないことと、成分の関係上、健康被害が出かねないことにあります。
火山灰の特徴や影響についてご説明します。
火山灰の成分は小さなガラスの破片
火山灰は、火山活動によって沸き立ったマグマから泡が出て、その泡と一緒に吹き出された鉱石が地上に降り積もるものです。石とはいっても、その形は鋭く尖っていてガラスとよく似ています。
小さく目に見えないほどの大きさですが、顕微鏡などで拡大してみると、鋭く尖った形をしています。火山によってマグマの成分が異なり、色や質も変わってくるそうですが、どの地方でも人体や生活に影響を及ぼします。
また火山灰は、水に濡れると粘土状になってしまいます。濡れた火山灰の上を歩くと、靴がすぐに汚れてしまう上、足をとられてしまい危険です。
火山灰被害が多い地域では、火山灰対策の靴用スプレーも販売されているそうです。
成分がガラスの固まり(※)のようなものですから、水には溶けず、洗い流すことは困難です。また、車に降り積もった灰をどけるためにワイパーを動かすと、フロントガラスが傷だらけになってしまいます。
集めた灰は下水に流すこともできず、専用の集積場に集めるしかありません。
吸い込んでしまうと、炎症が起こる場合も
火山灰が人体に与える影響として、吸い込んでしまった時のリスクがあります。
灰を吸い込んでしまうと、目、鼻、のどなどに炎症がおきる場合があります。また、気管支炎になった例もあるそうです。
特に、アレルギー症状がある人は注意が必要です。体が異物に反応しやすいのできっちり対策をする必要があります。喘息がある方も、症状が悪化する場合があるので要注意です。
また、目に入ってしまう可能性もあります。火山灰は細かいガラス状なので、目に入ったからといってこすってしまうと、眼球を傷つけてしまいます。普段コンタクトをつけている方は、より影響が大きく出やすいので、降灰があった時にはメガネを装着するほうが好ましいです。
降灰した時は、マスクや保護メガネをかけるなど十分な対策をしてください。
洗濯ものにも注意をして、付着してしまった灰はしっかり洗い流すようにしてください。
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