タバコのにおいが服についた時の対処法、自宅でのケアからクリーニングまで
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タバコのにおいは喫煙者だけでなく、喫煙者の側にいた非喫煙者にまで届く頑固なにおいです。
においの原因は、タバコの主成分であるニコチンやその他の添加物なのですが、実は水で落とすことができます。
短時間煙を浴びてついてしまったにおいから、日常的な喫煙によって染み込んでしまったにおいまで、様々な対処法を解説します。
目次
自宅で簡単にできるタバコのにおいを消す方法
短時間タバコを吸っていただけの場合や、他人が吸っていた煙を浴びてしまった場合、喫煙可能な飲食店のにおいが移ってしまった場合は、比較的簡単ににおいを落とすことができます。
通常の洗濯でも十分においを消すことができますし、時間がない場合は、着ていた衣類を振り回したり風に当てるだけでもにおいを抑えられます。
風に当てることでにおい成分を飛ばす
最も簡単ににおいを抑える方法が、風を当てる方法です。風を当てることで、におい成分を吹き飛ばすことができます。
例えば、飲食店で上着ににおいがついてしまった場合は、店外に出た時に上着を振り回すとにおい成分を飛ばすことができます。
完全ににおいを消すことは難しいですが、すぐにケアができない時の応急処置としては便利な方法です。
また、自宅でドライヤーの風を当てるとより高い効果が見込まれます。ドライヤーの温風を当てて衣類を十分温めてから、冷風を当てます。
そうすることで、におい成分を浮き上がらせてから飛ばすことができます。
ドライヤーを使った方法は、髪についたタバコのにおいも消せます。
ヘアスプレーや整髪剤でにおいを抑えようとすると、タバコのにおいと香料がまざりあってさらに嫌なにおいになる可能性があります。
髪と衣類両方にドライヤーをあてることで、全身一度に消臭することができます。
近くにドライヤーがない場合は、風通しの良い場所で陰干ししておくことも有効です。
軽く霧吹きなどで湿らせてから風に当てると、より消臭効果を高めることができます。
タバコのにおいは水洗いが一番効果的
タバコのにおいは、ニコチン・タールといった主成分以外にも10種以上に及ぶ添加物が関係しています。
これらのほとんどは、水溶性であり、水につけると溶け出します。
よって、実は通常の洗濯が最も効果的な消臭方法なのです。
家庭で行われる洗濯機による洗濯は、全て水を使った水洗いです。水をたっぷり入れた洗濯槽の中で衣類をかき混ぜて洗浄します。
におい成分が水に溶け出すので、衣類には残りません。
タバコのにおいがついた服を洗濯する場合は、他の衣類とは分けて洗濯してください。
水に溶け出したにおい成分が、他の衣類に移ってしまう可能性があります。
強めににおいが付いてしまった場合は、いつもの洗剤に加えて酸素系の漂白剤を使用すると、消臭効果を高めることができます。
スチームアイロンや浴室干しも有効
タバコのにおいを消すためには、水洗いが効果的です。
しかし、家で洗えない衣類ににおいがついてしまうこともあります。その場合は、水を上手く使うことで消臭することができます。
主な方法として、
- 濡れタオルで拭く
- スチームアイロンの蒸気を当てる
- 浴室に干す
があります。
濡れタオルで拭く方法は、飲食店で渡されるおしぼりでもできるので、出先で簡単に実践できます。
濡れたタオルで衣類を拭き取り、におい成分を溶かします。そのあと、乾いたタオルで拭いて水分が残らないようにしてください。
水分が中途半端に残ってしまうと、生乾きによるにおいの原因にもなります。
スチームアイロンの蒸気を当てる方法は、熱と水分両方を与えることができるので消臭効果も高くなります。
衣類にスチームアイロンを直接当ててしまうと、生地が傷む原因にもなります。
必ず衣類から離して、蒸気だけを当てるようにしてください。
蒸気を当てた後は風通しの良い場所に干して、しっかりと乾燥させてください。
自宅にスチームアイロンがない場合は、浴室に干す方法もあります。
入浴したあとの浴室には、湯気がたくさんのこっています。この湯気を、スチームアイロンの蒸気代わりに利用するのです。
入浴後、においのついた衣服を浴室に干しておきます。あまり長い時間放置しすぎると、カビや菌が増える原因にもなるので翌朝には回収します。
そして、陰干しをしてニオイ成分を飛ばします。
この方法は特別な道具がなくてもできるので、出張先のホテルなどでも実践することができます。
消臭スプレーは香りのついたものだと逆効果
タバコのにおいが服についてしまった時、消臭スプレーをかけておくだけ、という方はとても多いです。
確かに、スプレーするだけで消臭できるお手軽さは魅力ですが、使い方を間違えるとタバコ以上に不快なにおいの原因となる可能性があります。
消臭スプレーの中には、良い香りでにおいをごまかすだけのものがあります。
芳香剤に近いスプレーをタバコのにおいがついた服にかけると、におい同士が混ざってしまい、さらに嫌な匂いになります。
消臭スプレーはコンビニなどでも売っているのですぐ使えるのが魅力です。しかし、「香害」の原因となるリスクもあります。購入する時は無香料のものを選ぶようにしてください。
スプレーを使う時は、かけたあとに必ず風通しの良いところで乾燥させるようにしてください。
スプレーをかけてすぐクローゼットにしまうと、あとでシミになる可能性があります。
衣類ににおいをつけない工夫は煙にふれる面積を減らす
ご自身が喫煙者ではなく、喫煙者の側にいたり飲食店のにおいが移ったりすることでタバコ臭くなってしまう場合は、事前に対策をしておくことでにおいを軽減できます。
それは、できるだけ衣類が煙に触れる面積を減らすことです。
例えば、飲食店ではコートや上着をハンガーにかけるのではなく、小さく畳むようにします。
ハンガーにかけて置いておくと、全体に煙が触れてにおいが移ってしまいます。小さく畳むことでにおい成分が服に付着することを防げます。
コンパクトな服の場合はカバンにしまったり、ビニール袋に入れるおくことも効果的です。
自宅で洗えない服や、明日も着る服などは、工夫をしてにおいがつく前に対処しておくと、お手入れが楽になります。
どうしても落ちない強いにおいはクリーニングがおすすめ
比較的軽いタバコのにおいは、ご家庭でのお手入れで簡単に落とすことができます。
しかし、本人がヘビースモーカーである場合や、常にタバコの煙がある場所にいる場合は、普段の洗濯だけではにおいを落とすことが難しいです。
頑固なにおいは、クリーニングを利用してプロによる洗浄をおすすめします。
しかし、ただクリーニングに出すだけではにおいが取れない場合があります。
一般的なクリーニングは、ドライクリーニングという水を使わない洗浄方法を採用しているからです。
クリーニング店にタバコのにおいの消臭を依頼する場合は、水洗いをしてくれるコースを指定する必要があります。
ドライクリーニングだけではタバコ臭はとれない
クリーニング店で一般的に行われるドライクリーニングは、洗浄過程で水を使うことはありません。
代わりに、有機溶剤という名前の専用洗剤を使います。溶剤は石油の仲間なので、油汚れや化粧品の汚れを浮かして落とすことができます。
さらに、型崩れや縮みを抑えながらきれいに洗うことも可能です。
しかし、溶剤にはタバコのにおい成分が溶け出さないので、クリーニングしてもにおいが残る可能性があります。
クリーニングに出したからといって、タバコのにおいが落ちるわけではないのです。
頑固なタバコのにおいをクリーニングで改善するには、水を使った洗浄コースを指定する必要があります。
タバコのにおいにおすすめなのは汗抜き加工
自宅で洗濯できない衣類にタバコのにおいがついた時に、おすすめのコースは汗抜き加工です。
汗抜き加工とは、衣類の汗汚れを落とすための洗浄方法です。
汗のにおいや汚れも、タバコのにおいと同じく水溶性です。落とすためには、水洗いが有効です。
水洗いができないスーツやコート、セーターのために生み出された洗浄方法が汗抜き加工です。
汗抜き加工では、水に弱い衣類にダメージを与えずに水洗いをすることができます。
お店によっては、ウェットクリーニング、Wクリーニングと名前がつけられている場合があります。
クリーニングを依頼する場合は、スタッフの方に「タバコのにおいが気になるので、汗抜き加工をお願いします。」と伝えることで、適切なコースの案内をしてくれます。
汗抜き加工は高度な技術を必要とするので、ドライクリーニングよりも高価な傾向になります。
自宅でのお手入れがどうしても難しい衣類や、においがきつくて自分ではどうしようもできない衣類をお任せするのがおすすめです。
依頼するときには、お店の方にちゃんと水洗いをしてくれるか確認すると安心です。
クリーニング店の中には、汗抜き加工という名前のサービスでも水洗いをせずに消臭剤のみで対応しているところもあります。
タバコのにおいを元から断ち切るには、水洗いによる汗抜き加工が有効です。
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