布団は部屋干しだけでもダニ・カビ対策ができる、専用乾燥機を使わずにできる裏技
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自宅での布団のお手入れは、たまに天日干しをするくらいだと考える方はとても多いです。
ですが、実は室内で乾燥させるだけでも十分に効果があります。むしろ、天日干しにこだわって干す頻度が落ちるくらいなら、こまめに部屋干しをした方が、よいダニ・カビ対策となります。
天日干しだけでは、布団に住むダニやカビを除去できるわけではありません。天日干しの最大のメリットは、布団にこもった水分を飛ばすことで、ダニやカビが住み着きにくくする点にあります。そして、それと同じ効果が布団を部屋干ししたときに得られます。
天日干しと効果がそんなに変わらないのであれば、気軽に行える部屋干しを、「こまめ」に行った方がよいのです。
本記事では、専用の布団乾燥機が無いご家庭でもできる、布団の部屋干し方法や、メリットについて解説します。
目次
布団の部屋干しでできること
布団を室内で干しただけでは、十分なダニやカビ対策をできないと考えるかもしれません。確かに、部屋干しだけではダニ・カビを死滅させることはできません。が、それは天日干しも一緒です。
布団の部屋干しの最大のメリットは、3つあります。
- カビ・ダニが生きにくい環境をつくる
- いつでもできる
- 花粉など、外のアレルゲンが付着しない
それぞれ簡単に解説します。
カビ・ダニが生きにくい環境をつくる
カビ・ダニが布団の中で生きていくには、水分が必要不可欠です。
布団は、乾いているように見えて、たくさんの水分を含みます。というのも、人は一晩の間にコップ1杯分の汗をかくからです。
寝ている間にかいた汗が、カビ・ダニに住みやすい環境を与えてしまうのです。
部屋干しすることで、布団内にこもった水分を飛ばすことができます。生きるのに必要な水分を減らすことで、ダニ・カビ対策ができるのです。
いつでもできる
日光が出ているときにしかできない天日干しと比べて、部屋干しはいつでもできる点がメリットです。
梅雨や台風のときなど、雨が続くシーズンであっても、問題なく布団のお手入れができます。室内の湿度が高くてなかなか水分が飛ばないときは、サーキュレーターや扇風機、エアコンの除湿機能などを使えば、空気がジメジメすることもありません。
他のアレルゲンが付着しない
アレルギー体質の方にとっては、ダニやカビ以外に、花粉やPM2.5なども気になるアレルゲンです。
天日干しをすると、ダニやカビ対策はできても、これらのアレルゲン対策はできません。むしろ、たくさんの花粉が付着することで、かえってアレルギー症状が出ることもあります。
そんな方にとって、外部のアレルゲンが付着しない布団の部屋干しは、とても有効なお手入れ方法となります。
天日干しはダニ・カビを死滅できない
布団は太陽光に当ててこそ干す意味があるので、部屋干しはメリットがないと考える方が多いようです。
そういった方の意見を詳しく聞くと、みなさん「太陽光でダニやカビが死滅するから、直接日光を当てた方がよい」と言います。
が、実は、日光を数時間当てたところでダニやカビは死滅しません。例えば、ダニを死滅するには、50℃の熱を20分~30分当てる必要があります。
しかし、太陽光だけで、50℃まで布団をあたためることができるでしょうか。かなり日差しの強い日しか、その温度には到達しません。また、布団の表面を50℃まで温められたとしても、中綿までは高温になりません。
布団表面にいたダニは、中綿の方へと移動して身を守ります。よって、日光を当てるだけでは十分にダニを死滅させられないのです。
布団に住むダニやカビを死滅させたいなら、中綿まですっきり洗い流せる「布団丸洗い」が必要です。自宅の洗濯機で洗ったり、コインランドリーの大型洗濯機を使ったり、プロにお願いするなどの方法があります。
天日干しではダニを死滅できないのに、布団業者や職人さんが普段の布団お手入れとして「布団を天日干ししてください」と説明するのには、理由があります。
布団に染み込んだ水分を飛ばすことができるからです。さきほど、人は一晩にコップ1杯分の汗をかくと説明しました。
温かい日光にあてることで、布団の中綿にしみこんだ水分をゆっくりと蒸発させられます。部屋干しするときと同じように、ダニやカビが住みにくい環境を整えられるのです。
日光の熱がある分、部屋干しよりも天日干しの方が、水分の蒸発は早いです。
布団を外に持ち出すのが面倒で干さないくらいなら、部屋干しだけをこまめにした方がマシですが、できればたまには天日干しもしながら、布団のお手入れを行ってください。
乾燥機無しで部屋干しする方法
布団を専用乾燥機なしで部屋干しする方法について解説します。自宅にある家具を使ってできる簡単な方法から、ちょっとした家電を使う方法まで、幅広く解説します。
物干し竿を使う
部屋干し用の自立型の物干し竿を使うのは、一番簡単でおすすめの方法です。布団を干す専用の物干し竿を使うとより安定します。
一般衣類用の物干し竿でも、十分使えるものもあります。布団全体が空気にふれるように、物干し竿にかけて数時間おいておきましょう。
効率的に水分が蒸発するように、エアコンの除湿機能や、扇風機・サーキュレーターなどを併用するとよいです。
室内用洗濯ロープを使って布団を干す場合は、ロープが布団の重さに耐えられるかどうか事前に確認しておきましょう。
メーカーが定めた以上の重量負担がロープにかかると、切れたり、壁を傷つけてしまう可能性があります。
椅子を使って干す
自宅にある椅子を使って、布団を干す方法もあります。1つか2つの椅子を並べて、上に布団をかぶせます。程よく隙間ができて風通しがよくなります。
布団の部屋干しのために、新たにグッズを用意する必要がないのでとても手軽です。椅子を使って部屋干しをする際には、椅子の一部にばかり負担がかからないように注意してください。故障の原因となります。
付属のすのこを使う
布団の下に通気性をよくするためにすのこを敷いているのなら、すのこごと干す方法もあります。もともと通気性を高めるためのものなので、干すために使っても、ほどよく空気が入りこみます。
すのこを立てて、布団の生地同士が触れないように干しましょう。折り畳み式のすのこであれば、よりスムーズに干せます。
また、マットレスが固くて自立が可能な場合は、なにも道具を使わず、そのまま立てて干しておく方法もあります。
より効果を高めるなら
布団の部屋干しで、より高いダニ・カビ対策効果を求めるなら、空気を循環させることがとても大切です。
私がおすすめしたいのは、サーキュレーターを使用することです。数千円で買える安価な家電でありながら、様々な効果を得られます。
以下の画像は、サーキュレーターと扇風機の風の特徴を比べたものです。
サーキュレーターの風は、室内の空気をかきまぜることに特化しています。部屋の中の空気に流れができることで、布団が早く乾くようになります。
また、サーキュレーターによる空気の循環には、冷房や暖房の効果を高める効果があります。空気がかき混ぜられることで、室温が一定になるからです。
部屋干しだけでなく、ありとあらゆる場面で活躍するので、一家に一台あるととても便利です。
徹底したアレルギー対策をしたいなら
ここまで、自宅での布団のお手入れ方法について解説してきましたが、より高いアレルギー対策効果を求めるのであれば、これだけでは不十分です。
というのも、部屋干しや天日干しだけでは、布団からダニやカビを完全に除去することはできないからです。
もし、熱や乾燥によってダニが死滅したとしても、その死がいやフンは布団に残ったままです。残った死がいやフンは、新たなアレルゲンとなります。
徹底的にアレルゲン除去をしたいのであれば、丸洗いが必要です。水でアレルゲンを洗い流すと、ダニやカビそのものだけでなく、死がいやフンまでも取り除けます。
布団の丸洗いは、自宅の洗濯機や、コインランドリーの大型洗濯機でもできます。が、失敗すると布団の中綿がかたよってしまうリスクがあります。
個人的におすすめなのは、プロのクリーニング技術を利用することです。世の中には、布団を専門にクリーニングするお店があります。それらのお店の宅配サービスを利用すれば、自宅から布団を持ち出さずに、宅配便でのやり取りが可能です。
以下の記事に、私がおすすめする布団の宅配クリーニング店の解説があるので、よければ参考にしてみてください。
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