ダウンコートのクリーニング、おすすめの頻度や家庭でのお手入れ方法とは?

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ダウンコートを着てお茶を飲む女性

冬の寒い時期にダウンコートを着用する方も多いかと思います。

保温性が高く、風も通さないダウンコートはとてもあたたかいので重宝します。その一方で、お手入れの方法に悩まされることも多くなってしまいます。

本記事では、ダウンコートにクリーニングが必要なのか、家庭でできるお手入れ方法はなにか説明します。

ダウンコートにクリーニングは必要

クリーニング店

ダウンコートは一見汚れがないように見えますが、実は様々な汚れが付着しています。

目立つ汚れがないからと、クリーニングしないまま何年も着ていると、傷んだりシミになってしまうことがあります。

ダウンコートには見えない汚れが

特に汚れが目立つのが、

  • えり周り
  • 袖周り
  • すそ

とされています。

ダウンコートは、基本的に肌と直接触れる部分は少ないです。しかし、えりや袖は直接肌と触れる機会が多い部分です。

まず、えりは首や胸元の皮膚とよく接触します。首は人の体の中でも汗腺が多い部分とされ、たくさん汗をかきます。そのため、汗汚れが付着しやすいのです。また、女性であれば化粧品がついてしまう可能性もあります。

顔に近いえり周りは、脱ぎ着の際にファンデーションや口紅がついてしまうこともあります。汗汚れは放っておくとにおいの原因にもなります。化粧品よごれは、はやく対処しないとずっと取れないシミになってしまいます。

えり周りに目立つ汚れが見つかったときはすぐにクリーニングを利用することがおすすめです。

袖周りも汚れがつきやすいです。腕はよく動かすので、いろんなものと擦れあってしまいます。そのうちに袖に黒ずんだ汚れがついてしまうこともよくあります。この黒ずみは、皮脂が摩擦で押し固められたものなのでとても頑固です。

定期的なメンテナンスが必要です。

すそも汚れやすい箇所です。特に丈の長いダウンコートの場合、座ったりする時に様々な汚れがつきやすいものです。

汚れが溜まったままだと羽毛が傷む

表面の汚れだけでなく、中の羽毛素材にも汚れがついてしまうことがあります。長く着続けているダウンの場合、汗汚れや皮脂が内側にまで届いてしまいます。

羽毛素材に汚れがたまると、嫌なにおいが取れなくなってしまったり、羽毛素材が固まってダマになってしまうこともあります。

そうなる前に、定期的に汚れをスッキリさせることが重要です。

自宅では洗えないダウンが多い

手でバツ印をつくる女性

ダウンのメンテナンスにクリーニングの利用をおすすめする最大の理由は、家庭で洗えないものが多いからです。

洗濯表示を見るとわかりますが、多くのダウンコートには水洗い不可のマークがついています。とてもデリケートな素材であるダウンは、水洗いをすると固まってしまったり、型崩れをしてしまうことがあるのです。

そのため、自宅での洗濯を推奨しないメーカーがとても多いです。中には自宅で丸洗いできるものもありますが、優しく細心の注意を払って洗うことが必要です。

自宅で洗えない、または自宅で洗っても失敗してしまうことがあるので、ダウンはクリーニング店にお任せすることがおすすめです。

実際にあったダウンの洗濯失敗例として、

クリーニング代が高くて、出すのをためらってしまいました。自宅でなんとか洗えるだろうと思って、やり方を調べながら洗濯機で洗濯しました。

すると、中の羽毛が全然乾かない上にダマになってしまいました。羽毛の位置が偏って、見た目も悪くなってしまいました。

という例があります。自宅で洗濯をした結果、型崩れをしてしまったケースです。ダウンコートは厚みがあるため、中までしっかり乾かすのには時間がかかります。家庭用の乾燥機ではうまくいかないこともあります。

一度型くずれたダウンコートをもとに戻すことは難しいので、できれば最初からプロの手を借りることをおすすめします。

パッと見たところあまり汚れていなかったので、数年クリーニングせずにダウンを着続けていました。今シーズンもまた着ようとクローゼットから出してみたところ、シミが背中全体に浮いていました。

とても着られるような状態ではありませんでした。クリーニング店にあわてて持っていきましたが、どうにもできないと返されてしまいました。

といったケースもあります。ダウンについた汚れ、特に汗汚れをずっと放置していると、あとからシミになって浮き上がることがあります。

汗ジミのほとんどは、シーズンオフの保管中に起こるのでどうしても見過ごしてしまいます。シミは、ついてから時間が経てば経つほど落としづらくなります。また着ようと思って取り出したときには手遅れとなっていることも少なくないようです。

ダウンのクリーニングは1シーズンに1度がおすすめ

ダウンコートを着た女性

ダウンコートをクリーニングにだす頻度は、1シーズンに1度が良いとされています。

具体的には、シーズン中に着たダウンを衣替えで収納する前に、クリーニングで汚れを落としてから収納するのがおすすめです。

汚れを落とした状態で保管できるので、保管中にシミがついたりカビの被害にあうことを防げます。

しかし、クリーニングのおすすめ頻度は着用回数によっても変わってきます。もし、ダウンコート1着を毎日のように着ていたのなら、冬の間に一度クリーニングに出した方が良いです。

できれば、同じダウンコートを毎日着るのではなく、複数を着回した方がコートにかかるダメージを軽減できます。一日着たものは一日休ませてあげるだけでも、劣化を遅らせることができます。

自宅でできるダウンのお手入れ方法

洗濯用品

ダウンコートの表面についた少しの汚れであれば、自宅でお手入れすることもできます。

こまめに手入れをしておけば、生地の傷みもおさえられます。大事なコートを長持ちさせることも可能です。

日々の汚れはお湯でさっと拭くだけ

水を張った洗濯桶

目立った汚れがなく、さっとキレイにしておきたい場合は、お湯につけたタオルをさっと絞って拭く方法がおすすめです。

ぬるま湯にタオルをひたしてしっかりと絞ります。あとは、ダウンコート全体を優しく拭いていきます。特に汚れやすい、すそや袖口、えり周りはていねいに拭いていきます。

洗浄力を高めたい場合は、お湯に1滴だけおしゃれ着用中性洗剤を入れます。ごく薄い洗剤溶液を作り、タオルにつけて拭き取るだけでも汚れが落ちます。

週一くらいの頻度で拭いてあげるだけでも、清潔さを保てます。

えり・そで・すその汚れは中性洗剤を

液体洗濯用洗剤

えりやそで、すそに黒ずみ汚れがついてしまったときは、おしゃれ着用の中性洗剤を直接汚れにかける方法がおすすめです。

中性洗剤は、一般の洗剤と比べて洗浄力は弱いです。そのかわり衣類にかかる負担が少なく、優しく洗い上げる事ができます。汚れの部分に中性洗剤を直接かけていきます。濡れタオルで、ポンポンと優しく上からたたきます。

汚れが落ちてきたら、タオルをぬるま湯ですすぎ、絞ってからやさしく洗剤を拭き取ります。ついてすぐの汚れであれば、拭き取るだけできれいに落ちます。

もし、ファンデーションや口紅などの化粧品汚れを付けてしまった場合は、中性洗剤の代わりにクレンジング剤を使うこともおすすめです。もともと化粧を落とすためのクレンジング剤であれば、相性もバッチリです。

ダウンの素材とは?

ダウン素材

そもそも、ダウンとはどのような素材なのでしょうか。ダウン素材のことを鳥の羽だと勘違いしている方も多いのですが、正確には少し違います。

一般的に私達が鳥の羽だと考えるものは、フェザー素材と呼ばれています。中心に羽の軸があり、軸を中心に毛が生えたものです。羽ペンに使われるような形のものがフェザー素材です。

一方、ダウンとは、水鳥の胸元に生えているものです。ニワトリやすずめのように、地上で生活する鳥には生えていません。見た目は、たんぽぽの綿毛のようにふわふわとした毛です。鳥1羽から数グラムしかとれない貴重な素材です。

ダウン素材は、水鳥が厳しい環境でも生きていけるように、吸湿発散性がとても優れていると言われています。吸湿発散性とは、周囲の湿気を吸い上げて逃がす機能です。この吸湿発散性があるためにダウンは温かいのです。

また、ダウンを採取する水鳥は主に「グース」「ダック」の2種類です。グースはガチョウのこと、ダックはあひるのことをさします。この2種類の鳥は、水鳥のなかでも体が大きく取れる羽毛も大きくて密度が高いのです。

特に、グースのダウンは高級品として扱われています。一方、ダックは体が小さく、羽毛の密度も低いためにダウン素材の中でも安価な傾向にあります。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
宅配クリーニングの教科書は「むささび式部」が担当しています。宅配クリーニングのホームページを見てはお得で便利なお店を探すのに夢中。すぐ食べ物を服にこぼすので、効果的な洗濯方法も研究中です。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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