台風が来た時の洗濯方法とは?強風や大雨の対策や便利グッズを解説
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夏から秋にかけて洗濯事情で気になるのが台風です。
実は、外に干した洗濯物は風速が5m/秒を超えると飛んでしまう可能性が高くなります。
大雨が降ることで乾燥までに2倍以上の時間がかかることもあります。
台風が来たときの洗濯方法について、対策や便利グッズをご紹介します。
目次
大雨の時の洗濯方法
台風が洗濯に影響を与える要素として、大雨と強風があります。
大雨の対策として除湿機などの家電を使う方法や、コインランドリーを利用する方法があります。
強風対策では、100円均一ショップで買えるクリップハンガーなどを利用することで、洗濯物が飛ぶのを防げます。
室内干し対策には除湿機とサーキュレーター
台風が来たときの洗濯で活躍するのが、除湿機とサーキュレーターです。
除湿機とは、空気中の湿度を下げる効果のある機械です。
除湿機には、
- コンプレッサー方式
- 空気を冷やすことで除湿する。
- デシカント方式
- ヒーターで温めた空気によって除湿する。
- ハイブリッド式
- コンプレッサー方式とデシカント方式両方を備えている。
の3つの種類があり、それぞれに特徴があります。
コンプレッサー方式は、空気を冷やして除湿するので室温が高いときの乾燥に向いています。電気代が安く抑えられるのも魅力の一つです。
デシカント方式は、ヒーターを使って空気を乾燥させるので一年中使用できる乾燥機です。コンプレッサー方式と比べて本体がコンパクトなのも特徴です。
ハイブリッド方式は、気温や部屋の状態によってコンプレッサー方式とデシカント方式両方を使い分けます。一年を通して部屋干しをする家庭におすすめの機種です。
ご自身のライフスタイルに合わせて、一番合う除湿機を選ぶことで、雨の日の洗濯も快適になります。
除湿機と併用することで効果を高めることができるのが、サーキュレーターです。
サーキュレーターは、室内の空気を循環させる送風機です。
人の体感温度を下げるために広い範囲に風を送る扇風機とは違い、室内の空気をかき混ぜるように直進する風を送るのが特徴です。
本来は冷暖房と同時に使って室内の温度を一定にするための道具ですが、雨の日の洗濯にも効果的です。
除湿機と一緒に使うと湿度の下がった空気を洗濯物にあてることができ、より効率的に洗濯物を乾かせます。
扇風機と違って上方向にも風を送れるので、カーテンレールや鴨居にかけた衣類にもしっかり風をあてることできます。
もちろん本来の使い方通り、冷暖房と併用すると夏や冬のエアコン代を節約できる、おすすめのアイテムです。
サーキュレーターと除湿機を合わせて部屋干し用に使う家庭が増えたことから、近年ではサーキュレーター付き除湿機も発売されています。
サーキュレーター付き除湿機を一つ購入すれば、除湿機とサーキュレーターを別々に購入せずにすみますし、余分なスペースを必要としないのでおすすめです。
サーキュレーターが無い場合は、扇風機をできる限り上向きにして回すことでも代用できます。
ただし、扇風機は上を向かせることが設計上難しいので、高い位置に洗濯物を干している場合は風が十分届かない場合もあります。
コインランドリーなら100円で乾燥機が使える
どうしても室内干しでは匂いが気になる場合は、コインランドリーの乾燥機を使う方法もあります。
意外と知られていないのですが、コインランドリーでは乾燥機のみの利用も可能です。梅雨の時期だけコインランドリーで洗濯をする家庭も多いようです。
最近では駐車場が併設されているコインランドリーが多く、雨の中歩いて洗濯物を運ぶ必要はありません。
コインランドリーの乾燥機は業務用の大型の機械です。家庭用洗濯機に備え付けの乾燥機よりもパワーがあり、カラッと乾かすことができます。
かかる費用は、1回100円が相場です。家庭用の衣類乾燥機の平均的な価格が15,000円程度なので、同じ出費で約150回利用することができる計算となります。
台風や梅雨の時期のみ利用するのであれば、コインランドリーを利用した方がお得となります。
部屋干し臭の原因は雑菌の繁殖
部屋干しのいやなにおいの原因は、生乾きによる雑菌の繁殖が関係しています。
部屋干しの場合、日光や風が十分に当たらず完全に乾燥させることができません。室内のため洗濯物どうしの距離も近くなって、湿気を逃がすことも難しいです。
その結果衣類が十分に乾かず、水分が残ったままになってしまいます。
水分が残った衣類は雑菌やカビにとって居心地の良い環境となり、増殖が繰り返されます。
増えた雑菌やカビが放つにおいが生乾き臭となって、私達の鼻に届いているのです。
雑菌やカビを増やさないためには、
- 洗濯物にカビや菌を付着させない
- しっかりと乾燥させる
ことが必要となります。
洗濯物に菌・カビが繁殖しないよう、抗菌作用のある洗剤を使って洗うことが有効です。
また、定期的に洗濯機の洗濯槽を掃除して、カビを取ることも重要になります。
そして、乾燥の工程で菌・カビを増やさないことも重要です。除湿機や除湿機を上手く使って、確実に乾燥させることが大切です。
強風のときの洗濯法
台風が洗濯に影響を与えるもう一つの要素が、強風です。
強風は上手く利用すれば洗濯物を早く乾かすこともできますが、あまりの強さに洗濯物が飛んでしまうリスクもあります。
洗濯物が飛んでしまう目安は風速5m/秒
台風の強風を利用して洗濯物を干す方は意外と多いです。
風が強いので、いつもの半分の時間で洗濯物を乾かす事ができます。しかし、風が強すぎて洗濯物が飛んでしまう可能性もあります。
洗濯物が風に飛ばされる目安の風速は5m/秒です。
この風速は、時速に直すと18km/時となります。大体、自転車に乗っている時に感じる風と同じぐらいの強さです。
一方の台風の風速はというと、天気予報でよく言われている強風域は風速15m/秒以上の範囲、暴風域は25m/秒以上の範囲と設定されています。
実は、強風域でも洗濯物は飛んでしまう可能性が大きいのです。
台風の中洗濯物を干す場合には、十分な対策をする必要があります。
洗濯物の強風対策、クリップハンガーなら飛ばされない
洗濯物が飛ばされそうな強い風が吹いている場合は、強風に適したグッズを使うことで洗濯物が飛ぶリスクを抑えることができます。
例えば、クリップハンガーという物干し竿をクリップのように挟み込むタイプのハンガーが多く販売されています。
また、ハンガーが動いてしまうことを防ぐハンガーストッパーも販売されています。こちらのグッズは、普段から使うことで洗濯物どうしが近づいて乾きづらくなることも防ぎます。
洗濯物の間隔が近すぎると生乾きの原因にもなるので、ハンガーストッパーを使うことで生乾き臭を抑える事もできます。
これらのグッズは100円均一ショップでも買うことができるので、コストを抑えて強風対策をすることができます。
しかし、ハンガー自体が固定されていても、あまりの風の強さに衣類がハンガーから滑って飛んでしまう場合もあります。
衣類のハンガー滑りを防ぐためには、衣類の肩口が当たるところに輪ゴムをまいておくと、滑り止めの代わりとなります。
お手持ちのハンガーに滑り止めがついていない場合は、輪ゴムで代用が可能です。
それに加えて、シャツを干すときは第一ボタンをとめるなどの工夫も有効です。
物干し竿の固定を徹底しないと事故につながるリスクも
台風など非常に強い風が見込まれる場合、注意したいのは洗濯物が飛んでしまうことだけではありません。
風の強さによっては、洗濯物を干している物干し竿そのものが飛んでしまう場合があります。
物干し竿が飛ぶと、周囲の家の備品を壊してしまったり、車や人に当たってしまう可能性もあるのでとても危険です。
実際に、強風の日に物干し竿が落ちてきた事故は多く発生しています。落ちた物干し竿が人や車などに当たってしまった場合は賠償責任が発生します。
マンションやアパートの高層階に住んでいる場合は、高い位置から物干し竿が落下することになり、危険性も増します。
台風が接近している場合は、物干し竿が落下しないような対策が必要になります。
一番簡単にできる対策は、物干し竿を外して床に置くことですが、それだと突発的な強風に対応することができません。外し忘れてしまう可能性もあります。
最も有効な対策が、物干し竿を固定することです。ホームセンターなどでは、500円以内の価格で物干し竿ストッパーが販売されています。
今すぐ固定したい場合は、自宅にある結束バンドや荷造り用のビニール紐を活用することができます。
しっかり固定することで、事故のリスクを抑えられます。