ソファについた汚れのしみ抜きをする方法を、素材別に徹底解説
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くつろぐための場所として、部屋にソファを置いている方も多いかと思います。
皆がくつろぐソファは、知らないうちに汚れがついたり、シミができてしまったりします。ソファをまるごと洗うことは、素材上できなかったり、プロの業者を呼ばなくてはならなかったりします。
しかし、自宅にあるもので簡単にしみ抜きする方法があります。
今回は、ソファについたしみ抜きの方法についてお伝えします。活用できるしみ抜き方法は、ソファの素材によって変わってきます。
ここでは布製ソファと、革製・合皮製ソファ、それぞれに適したしみ抜き方法をご紹介します。
目次
布製ソファについたシミを取る方法
布製のソファは、比較的しみ抜きがしやすいとされています。布は濡れても素材が変形しづらいため、衣類と同じような洗剤を使ってしみ抜きすることができます。
しかし、製品によっては濡れると縮んでしまったり、肌触りが変わってしまったりするものもあるので注意してください。実際にしみ抜きを行う前に、メーカーの表示を必ず確認してください。
しみ抜きをする前に色落ちチェック
ソファのしみ抜きをする前にかならず確認していただきたいのが、色落ちするかどうかです。布のソファでも、生地や色によっては、しみ抜きをすると色落ちしてしまう場合があります。
色落ちしてしまうと、しみ抜きをした部分だけ変色したり、白くまだらになってしまったりと不格好になります。
一度色落ちしてしまうと、シミ以上にやっかいなトラブルになってしまうので、必ず確認してください。色落ちしてしまったものは、専門の職人でももとに戻すことは難しいとされています。
特に、色の濃いソファの場合は、色落ちや色移りの可能性があります。湿らせた布をソファの目立たないところにあてて、布に色が映らないかをチェックします。
具体的には、
- いらない布を水で湿らせる
- ソファの目立たない部分を数回たたく
- 布にソファの染料が移っていないか確認する
といった手順でおこなってください。色落ち具合をわかりやすくするため、できれば白い布を使うことが望ましいです。
いらないタオルや、いらないTシャツなどを使ってください。
見てわかるくらい染料が布に移っていたら、自力でのしみ抜きは避けたほうが良いです。
食べこぼしのシミには食器用洗剤を
布製のソファに醤油やミートソースなど食べ物をこぼしてシミができてしまった時には、食器用洗剤を使うのがおすすめです。
- 食器用洗剤をぬるま湯に溶かして洗浄液を作る
- タオルを洗浄液につける
- シミの上からタオルで軽く叩く
- 汚れが落ちたら、ぬるま湯で濡らしたタオルで拭き取る
食器用洗剤を人肌程度のお湯に溶かして洗浄液を作ります。いらないタオルなどの布に、洗浄液をつけてシミの上から叩き込みます。この時、ゴシゴシこするようにしてしまうと、かえってシミが広がってしまいます。
できるだけ垂直にポンポンと叩くようにしてください。上から下へ汚れを押し出すイメージです。
汚れが落ちたら、タオルの洗浄液を洗いながし、再度ぬるま湯で濡らしてからシミ部分を拭き取ります。
食べこぼしによってできてしまったシミは、大半が水溶性の汚れです。水溶性の汚れを落とすには食器用洗剤が向いています。
この洗剤を使ったしみ抜き方法は、
- 醤油
- ソース
- ミートソース
- 飲み物
などが原因でできたシミに有効です。
頑固な汚れの場合は、タオルではなく古歯ブラシを使ってしみ抜きすることもおすすめです。洗浄液を歯ブラシにつけて、上からポンポンと叩き、汚れをかき出していきます。
タオルを使う場合と同様に、あまりゴシゴシとこすらないようにしてください。
化粧品のシミにはクレンジング
ソファに、ファンデーションや口紅がついてしまった場合は、自宅にあるクレンジング剤を使ってしみ抜きを行います。
- クレンジング剤を布につける
- シミの上からていねいに叩く
- 汚れが落ちたら、ぬるま湯で濡らした布で拭き取る
クレンジング剤は、普段メイクを落とす時に使うもので十分です。
適量を布につけて、シミの上からポンポンと叩いてください。こすると汚れが広がるので、できるだけ垂直になるように気をつけてください。
化粧品のシミは、食べ物のシミとは違い、油性の汚れであることが多いです。油性の汚れを落とすには、食器用洗剤よりも、クレンジング剤の方が適しています。
女性の場合、メイクをしたままソファで寝てしまうと、化粧品がついてしまう可能性が高くなります。
私も帰宅後に、疲れてついついソファで寝てしまうことがあります。ファンデーションとチークがしっかりとソファについてしまい、落とすのが大変だったことがあったので、それ以来は気をつけるようにしています。
化粧品のシミは頑固で、落とすのも大変なので、ソファでくつろぐのはメイクを落としてからの方が安心です。
特に、ウォータープルーフタイプの化粧品を使っている場合には、クレンジング剤でもなかなか落ちないので注意してください。
汗・皮脂汚れには洗濯石けんがおすすめ
汗をかいた状態でソファに座ったり寝転んだりすると、汗に含まれる汚れや皮脂が原因となって汗ジミが浮いてしまうことがあります。
その場合は、洗濯用の石鹸を使ってしみ抜きすることがおすすめです。
- シミになった部分を軽く湿らせる
- 洗濯石けんをつける
- 古歯ブラシで上から叩く
- 汚れがおちたらぬるま湯をつけた布で拭き取る
汗のシミを取る場合は、古歯ブラシを使って磨いてください。ゴシゴシとこすらずに優しく叩いていきます。汚れが落ちたら、濡らした布で拭き取っていきます。
汗は、水溶性の汚れなので、石けんを使うことが有効です。汗や皮脂の汚れの中にはタンパク質が含まれています。石けんは、このタンパク質を分解して浮かせてくれるので、汚れを簡単に落とすことができます。
一般的な石けんでも十分汚れは落ちますが、おすすめは洗濯専用の石けんです。最近では、使いやすいスティック状のものが100円ショップでも気軽に購入できます。
洗濯石けんは、シャツのえりやそでの黄ばみよごれにも有効なので、一つあるととても便利です。
革製・合皮製のソファのしみ抜き方法
革製品や、合皮のものは、基本的にとても水に弱いです。
水ぶきすると、そこから傷んでしまったり、劣化が進んでしまったりします。革・合皮製のソファにシミができてしまった場合は、できるだけプロにお任せすることがおすすめです。
基本のお手入れは乾拭きで
水に弱い革・合皮製のソファは基本的にはから拭きで対応します。乾いたふきんやタオルなどで拭って汚れを取り除きます。
ホコリや花粉など、ほとんどの汚れはから拭きで取れます。
どうしてもから拭きでは落ちづらい汚れがついてしまった場合には、固くしぼったタオルでさっと拭いてください。あまり長時間濡れたものに触れさせるのは劣化の原因となります。
合皮の場合は専用洗剤を使うことも
合皮製のソファの場合は、専用の洗剤やクリーナーを使うこともできます。
- 布に合皮用洗剤を適量つける
- ソファの目立たないところにつけて、色落ちしないかチェック
- 色落ちしないことが確認できたら、シミに洗剤がついた布をあてる
- 汚れが落ちたら、固くしぼったタオルでさっと拭く
- 乾いたタオルで、水分を拭き取る
合皮専用の洗剤を使う場合は、必ず事前に目立たない部分で色落ちのチェックを行ってください。少しでも色落ちしたり、傷んだ様子があれば、しみ抜きは中止してください。
特に大きな変化がなければ、洗剤をつけた布でシミを押さえてきます。汚れが落ちたら、手早く濡れたタオルで拭き取り、さらにから拭きをしてください。
合皮用の製品とはいえ、洗剤はダメージにつながりやすいので、手早く作業を終わらせてください。
あまり洗剤に触れる時間が長くなると、色落ちや劣化の原因となります。
ソファは日頃からのお手入れで長持ちさせられる
ソファのしみ抜き方法についてお伝えしてきましたが、日頃のお手入れでシミがつきにくくなったり、汚れを簡単に取ったりする事もできます。
小さな工夫を続けることで、ソファが汚れにくくなるだけでなく、製品寿命を伸ばすこともできるのでおすすめです。
ソファカバーを使う
特に自宅でのしみ抜きが難しい革・合皮製のソファの場合は、ソファカバーを付けておくことがおすすめです。
一般的に販売されているソファカバーには、洗濯機で洗えるものも少なくありません。カバーが汚れたら洗濯するだけで済むので簡単です。
ソファカバーを複数用意しておけば、気軽に変えることができて、たいした手間もかかりませんし、部屋の模様替え気分も味わえます。
防水スプレーを使う
革製・合皮製のソファには、防水スプレーを使うこともおすすめです。
スプレーをしておくことで、表面に膜ができ、汚れがつきにくくなります。掃除を行う度にスプレーをかけておけば、効果が途切れることもなく、長く使い続けることができます。
ジュースやお茶などの飲み物をこぼしても、水分を弾いてくれるので、小さなお子様がいる家庭でも安心です。
ソファで寝ないように注意する
ある意味では、この工夫が一番むずかしいかもしれません。ソファに普通に座っていれば、化粧品や汗・皮脂汚れがつくことはあまりありません。
ソファで寝てしまうことで、私達が自らリスクを高くしてしまっている点があります。
疲れた時にソファで眠るのはとても気持ちいいものですが、最後のちからを振り絞って、先にメイク落としや着替えを済ませてしまうだけでも、シミができるリスクをおさえることができます。
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