PM2.5が洗濯物につかないようにするにはどうしたら良い?対策と影響について
※記事内に広告を含む場合があります
当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。
※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
天気予報を見て、PM2.5が洗濯物につくのではないか、と心配になる方も多いかと思います。
PM2.5とは、非常に小さな粒子状の物質です。とても小さな物質で、花粉や黄砂よりも極小サイズです。簡単に体内に侵入します。
目やのどの粘膜に付着したPM2.5が原因で、炎症を引き起こすケースもあります。
特に、
- 小さいお子さま
- 高齢の方
- アレルギー体質の方
- 呼吸器に疾患がある方
は注意が必要です。
PM2.5の被害を防ぐには、手洗いやうがい、外出時のマスクなどの対策が必要です。その他にも、意外と忘れがちなのが洗濯ものです。洗濯物には、干す間にたくさんのPM2.5が付着します。
せっかく手洗いやマスクで対策しても、衣類にPM2.5が付着すると、不用意に吸い込む原因になります。
洗濯物を取り込む過程で、家の中にたくさんのPM2.5を飛散させる原因にもなります。
洗濯におけるPM2.5対策について、お伝えします。
目次
予報で飛散状況を確認
PM2.5の対策には、まず飛散状況の確認が必要です。PM2.5の被害は、住む地域や、発生原因になる工場などの位置、風向きなどによってかわります。
天気予報や、環境省が発表する情報をこまめに確認してください。
天気予報で確認する
PM2.5が飛散する量や時期は、地域によって異なります。特に西日本は、黄砂などと混じり、飛散する時期も量も多いといわれます。
洗濯の前には、天気予報などを確認し、その日の大気汚染状況の情報を得ると安心です。
風向きによって、飛散量が大幅に変わる場合もあります。風の向きにも注目が必要です。
そらまめ君で大気汚染度をチェック
より詳しい情報が知りたいなら、環境省が発表するそらまめ君がおすすめです。
そらまめ君とは、全国の大気汚染状況について、環境省が24時間情報提供を行うサイトです。スマートフォン用のサイトもあります。出先からでも、いつでも確認できます。
PM2.5への注意喚起実施中の地域情報や、黄砂の観測予測の確認もできます。
日本だけでなく、周辺諸国のPM2.5飛散量データも閲覧可能です。海外旅行に行く方も、事前にチェックしておけば対策できます。
部屋干しでPM2.5対策
もっとも効果的な洗濯物のPM2.5対策に、部屋干しがあります。
部屋干しすると、洗濯物にPM2.5の付着を防げます。PM2.5以外にも、花粉や黄砂、地域によっては火山灰被害もおさえられます。
しかし部屋干しで気になるのが、洗濯もののにおいです。
せっかくPM2.5対策で部屋干ししても、イヤなにおいが気になっては意味がありません。
おすすめの部屋干し対策について、ご説明します。
いやなにおいの原因は雑菌
部屋干しした衣類から嫌なにおいがするのは、洗濯ものについた雑菌が原因です。
洗濯ものに雑菌が増えると、いやな臭いの原因になる成分を発生させます。菌が増えれば増えるほど、においの度合いも強くなります。
菌は、高温多湿の環境を好みます。部屋干しすると、ぬれた洗濯もののせいで、湿度が高くなります。また、人が快適に過ごせる温度は、菌にとっても快適です。
部屋干し中の室内は、雑菌にとっても居心地のよい空間です。
その結果、菌の繁殖はどんどん進み、においが衣類についてしまいます。
快適に部屋干しするには、高温多湿な環境の改善が重要です。
除湿乾燥機を使う
部屋干しにおすすめの家電が、除湿乾燥機です。
除湿機と乾燥機がひとつになったものです。部屋の湿気をとりつつ、乾くまでの時間を短くします。
除湿機が室内にこもった湿気を取り、部屋がジメジメしません。除湿機だけでなく、乾燥機が衣類に風を当て、乾くまでの時間短縮効果もあります。
PM2.5の被害だけでなく、花粉や黄砂の影響もおさえられます。台風や梅雨の季節など、連日雨のときにも役立ちます。
エアコンの除湿モードを活用
除湿乾燥機は、大きいサイズが多いです。置いておく場所がなかったり、価格が高すぎたりする場合があります。
そんなとき活用できるのが、エアコンの除湿モードです。除湿モードにすると、湿度の高い部屋の中の空気を取り込み、湿気を取り除き、部屋の中へ空気を送り返します。
本来、部屋干し用の機能ではありません。除湿機や乾燥機と比べると、効果は下がります。けれどもそのまま部屋干しするよりは、大幅に雑菌の繁殖を防げます。
最近は部屋干し用に、エアコン付近に取り付ける、物干し竿の販売もあります。手軽に部屋干しできます。
サーキュレーターの利用もおすすめ
エアコンの除湿モード活用時には、サーキュレーターをあわせて使う方法がおすすめです。
サーキュレーターとは、小さな送風機で、除湿乾燥機と比べて安価で手に入ります。
扇風機と似た機能ですが、利用目的は少し異なります。
- 扇風機:広範囲に風を送る。風が直接当たり涼しく感じる
- サーキュレーター:直線的な風を送る。部屋全体の空気の流れをかき混ぜる
サーキュレーターは、風を当てて涼しさを感じるのではなく、部屋の空気を循環させるものです。サーキュレーターが部屋の空気をかき混ぜると、自然と洗濯物の乾きを早める効果があります。
またエアコンと合わせて使えば、冷暖房効果も高められます。
空気は、温度によって重さが変わります。基本的に、温かい空気は軽く、冷たい空気は重いです。部屋の空気に温度差があると、温かい空気は軽いので上へ、冷たい空気は重いので下に流れます。
暑い夏に冷房を入れても、涼しい空気が足元ばかりにたまり、顔まわりは暑いままになります。逆に、寒い冬に暖房を入れても、上半身ばかりあたたまり、冷たい空気は下に行き足から冷えます。
サーキュレーターを使って空気全体をかき混ぜると、温度が均等になります。
エアコンは、サーキュレーターと一緒に利用した方が快適に過ごせます。
効果的に部屋の温度を変えられます。高くなりがちなエアコン電気代の節約にもなります。
サーキュレーターがない場合は扇風機でも代用可
サーキュレーターが今すぐに用意できないなら、扇風機で代用もできます。
扇風機とサーキュレーターは、使用用途は違いますが、送風する機能自体は似ています。扇風機の広範囲に風を送る仕組みでは、サーキュレーターほど効率的に空気の流れを作れません。しかし使わないよりは、大きな差がでます。
扇風機をサーキュレーターの代用にするなら、できるだけ首を上に向けながら動かすのが重要です。
このときの扇風機の役目は、室内の空気の流れをかき混ぜることです。洗濯物に風を送ることではありません。洗濯物に風があたっていなくても、気にせず上方に向かって風を送ります。
コインランドリーを利用する
自宅での部屋干しが難しい場合は、コインランドリーの利用もおすすめです。
コインランドリーは、長い間不潔で危険が多い場所として認識されてきました。が、最近では最新の洗濯機器が置かれ、防犯対策も完璧なお店が増えてきました。
私も、一人でコインランドリーを利用した経験がありますが、店内はいつも明るく、危険を感じたことはありません。
コインランドリーであれば、大型の乾燥機があるので、部屋干しによるにおいに悩まされる必要はありません。
使用料金の節約をしたいのであれば、自宅で洗濯して、乾燥機だけ利用する方法もあります。
あわせて読みたい:
コインランドリーで汚れたスニーカーを洗ってみた結果、方法や手順も紹介
PM2.5の影響
PM2.5は、空気中に舞うとても小さな物質です。花粉や黄砂よりも小さいぶん、人体に簡単に侵入しとても厄介です。
多くは、工業地帯から出る煙から発生したものです。飛散地域は、原因になる工場の位置や、風向きなども影響します。
そもそもPM2.5とは?
PM2.5は、非常に小さな物質の総称をいいます。2.5マイクロメートルの粒子は、髪の毛の約30分の1の大きさで、花粉よりも小さいです。
発生源は、ボイラーなど工場施設から出る煙です。自動車・船などが動く際に噴出するなど、人間の社会生活と関わりが深い物質です。
PM2.5が人体におよぼす影響
PM2.5は、花粉や黄砂より細かく、簡単に人体に侵入します。一度にたくさんの量が入り、花粉や黄砂よりも厄介な物質です。
本来、ある程度小さな物質が体に侵入しても、体の機能が異物を排除しようとします。その反応として、咳、くしゃみ、涙などの症状があらわれます。
花粉・黄砂を吸い込むとこれらの症状が出るのは、体が異物を追い出す機能がきちんと働いているからです。
一方でPM2.5は小さすぎて、くしゃみや咳だけでは排出できないことがあります。
こまかすぎる粒子を排出できず、気管支や肺などの呼吸器にまで入り込みます。その結果、気管支炎や喘息などの原因になります。
さらに、特に粒子が小さいものが血液に溶け込み、心臓疾患を引き起こす可能性もあります。
粒子のサイズが小さいぶん、体の奥の奥まで届きやすいのです。十分な注意が必要です。
PM2.5に注意が必要な方
PM2.5への対策が必要な方は、特に
- 小さなお子さま
- 高齢の方
- アレルギー体質の方
- 呼吸器疾患のある方
といわれます。小さなお子さまや、高齢の方は、特にPM2.5の影響が強く出がちです。保護者の方や、家族の方は、体調の変化などがないか注意を払ってください。
呼吸器疾患のある方や、アレルギー体質の方も症状が悪化する可能性があります。無理せず、外出は控えてください。
PM2.5の飛散が多いときは、不要不急の外出を避け、屋外での長時間の激しい運動は避ける方がよいです。
屋内にいても、部屋の換気は必要最小限にするのがよいとされます。
あわせて読みたい:
【実験】リネットの花粉ガード加工は、本当に花粉の付着を防げるか