モンクレールのダウンのクリーニング、信頼できるお店の選び方やポイントは?
※記事内に広告を含む場合があります
当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。
※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
高級ダウンの代名詞ともいわれるのが、モンクレールです。フランスのアパレルブランドで、一級品の温かさとスマートなデザインが人気の秘密です。
しかし、繊細な生地や素材を使うからこそ、クリーニングでのトラブルが起こりやすいブランドでもあります。
ダウンがボリュームダウンした、生地の光沢がなくなった、型崩れをしたなどの口コミがネットにたくさんあります。
モンクレールをクリーニングするときは、技術が確かなお店に依頼するのがとても重要です。
高級ダウンクリーニングを依頼するときに、おさえておきたい3つのポイントと、おすすめの宅配クリーニング2社を説明します。
今回取り扱う宅配クリーニングは、「リナビス」と「キレイナ」です。
目次
モンクレールのクリーニングを選ぶときのポイント
モンクレールなど、ハイブランドなダウンをクリーニングするときには、お店選びが非常にたいせつです。
かといって、ただ高級衣類用のクリーニングを利用すればよいわけではありません。クリーニング店には、それぞれこだわりや得意な分野があります。
クリーニング技術や得意分野が、モンクレールのダウンと合ったお店を選ぶことが重要です。
ダウン素材と相性のいいクリーニング店に頼まないと、
- 羽毛が固まって型崩れする
- 生地が傷んで質感が変わる
- 保温性が下がる
などのデメリットが発生する可能性があります。
モンクレールダウンの特徴
相性のよいクリーニング店を探すには、モンクレールのダウンの特徴を知っておくことも重要です。
クリーニング前に知っておくべき、モンクレールの特徴は以下の3つです。
- 質の高いホワイトグースの羽毛を使用
- シャイニーナイロンと呼ばれる特殊な生地を使用
- タイトでスタイリッシュなデザインを採用
それぞれの特徴が、クリーニングとどう関連するのかお伝えします。
モンクレールのダウンは、すべてフランス規格協会が認定した高品質なホワイトグースを使います。一羽のグースから少量しか取れない、とても貴重なものです。
ダウンにはダックダウン(あひるの羽毛)と、グースダウン(がちょうの羽毛)があります。一般的には、グースダウンのほうが軽量でボリュームもあり、鳥類独特のにおいも少ないです。
グースダウンにおすすめなのが、水洗いで汚れを落とす方法です。ダウン素材はもともと水鳥の羽を使ったものなので、水との相性がいいです。
ダウンの品質を保ちつつ、汚れを落としたいのであれば、ダウンの水洗いクリーニングをするお店がおすすめです。
また、モンクレールの人気モデルのなかには、「シャイニーナイロン」が採用されたものがあります。シャイニーナイロンとは、通常のナイロン以上に光沢がある生地です。
光沢のある生地は、外部からの刺激に弱い傾向があります。適した洗い方をしないと、傷や劣化、光沢の消失のリスクが高まります。
特殊な素材でも対応できる、これまでに取り扱った件数が多いクリーニング店を選ぶのが重要です。
そして、ダウンコートらしからぬタイトでスタイリッシュなデザインも、モンクレールの特徴です。ダウンは、間違った方法で洗うと型崩れが起こりやすい衣類です。
濡れて固まった羽毛がほぐれずに偏ったり、全体的にぺしゃんこになったり、貧相な見た目になる可能性があります。
羽毛の偏りは、乾かす過程で生乾きの部分が固まるのが原因の一つです。適切な乾燥方法をとらないと、羽毛がもとのボリュームまで戻らなくなります。
これら3つの特徴を意識してクリーニング店を選べば、失敗するリスクをおさえられます。
ポイント1つめ:水洗いがあるお店を選ぶ
モンクレールを傷めないクリーニング店のポイントとして、水洗いを取り扱うお店があげられます。
一般的には、ダウンコートはドライクリーニングで洗います。ドライクリーニングのほうが水洗いよりも、生地にかかる摩擦やダメージが少ないからです。
しかし、ドライクリーニングには、羽毛をコーティングしている油分が落ちてしまうリスクがあります。ドライクリーニングは、溶剤と呼ばれる石油に似た成分の洗浄液で衣類を洗うからです。
ダウンを溶剤にひたすと、羽毛の油分が失われます。
この油分には、羽に水が染み込むのを防ぎ、保温性を高める役割があります。油分が失われると、ダウンコートの温かさも失われます。
かといって、ただ水洗いをすればよいわけではありません。水洗いだけなら家庭でも簡単にできます。
水が羽毛の油分を洗い流さないようにする工夫や、ダメージをおさえながら汚れを落とす技術が必要です。
ダウンコートの水洗いの実績が、たくさんあるお店を選ぶのがポイントです。
ポイント2つめ:乾燥にこだわるお店を選ぶ
乾燥方法にこだわりのあるお店を選ぶことは、とても重要です。
モンクレールダウンに使われているシャイニーナイロン素材は、とても繊細です。
まず、ナイロン素材は熱に弱い特徴があります。業務用の大型乾燥機は、高温で一気に衣類を乾かします。たくさんの衣類を一度に短時間で乾かせるので、多くのクリーニング店が採用しています。
これらの大型乾燥機だと、生地を傷めてしまう可能性が高いのです。生地が傷むと、光沢がなくなったり、最悪穴が空いたりします。
自然乾燥や、低温でじっくり乾かす方法を採用したお店を選ぶと、生地の劣化リスクをおさえられます。
ポイント3つめ:高級ダウン取扱い数が多いお店を選ぶ
モンクレールをはじめとした、高級ダウンをたくさんクリーニングしているお店を選ぶことも重要です。
一年に受注する量が多いお店ほど、スタッフの経験が豊富で、常に新しい洗い方を実践しています。
逆に、大手のクリーニングチェーンだからと任せても、そのお店が本当にモンクレールのクリーニング経験があるかはわかりません。
近所にあるクリーニング店(大手チェーン店)の店員さんに、「モンクレールダウンの依頼を受けた実績があるか」と聞いたところ、「ない」と答えてくれました。
大手であっても、安さや早さをうりにしたお店では、モンクレールの依頼は少ないようです。
有名店だから大丈夫と過信せず、経験豊富なお店を選ばなければなりません。
宅配クリーニングマニアが選ぶおすすめクリーニング2選
モンクレールダウンの特徴や、クリーニング店の選び方を踏まえたうえで、宅配クリーニングマニアである私がおすすめするお店は「リナビス」と「キレイナ」の2店です。
両方とも、高級衣類のクリーニングとして人気のお店です。
リナビスは、高級衣類専門のクリーニングではありません。そのため、値段も比較的安く、無料サービスも充実しています。
高級衣類専門ではないにもかかわらず、モンクレールやデュベティカ、ヘレノ、カナダグース、タトラスなどの高級ダウンの依頼がたくさんあります。
中でもモンクレールは、毎日のように依頼があるそうです。40年以上のキャリアを持つ職人さんが多数在籍しており、経験と技術が豊富なのがその理由です。
キレイナは、高級衣類やおしゃれ着専門のクリーニングです。
スタッフのほとんどが、ウェディングドレスや、歌劇団の舞台衣装を専門にクリーニングしていた会社の技術さんです。
キレイナにも、毎年たくさんの高級ダウンが持ち込まれます。品質や美しさを保ったままクリーニングする技術がある宅配クリーニング店です。
リナビスの高級ダウンクリーニング
リナビスの高級ダウンクリーニングは、
- 水洗い
- 自然乾燥
- 手仕上げ
が特徴です。
リナビスでは、職人が1点ずつていねいに洗うので、ダウンコートであっても水洗いが可能です。羽毛の品質を落とさずに、確実に汚れを洗い落とします。
また、乾燥方法は完全自然乾燥です。広い工場の中で、じっくり時間をかけて乾かすので、生地にかかるダメージが少ないです。
熱による光沢の消失や、毛羽立ち、テカリもありません。
そして、ほぼすべての工程が職人さんの手作業で行われます。クリーニング店では、コストカットのためいくつかの衣類とまとめて同時に洗うのが普通です。
しかし、そのやり方だとそれぞれに適した洗い方はできません。もっとも無難な方法が選ばれます。1つずつ手作業で洗うと、そのときどきの衣類の状態や、汚れを見ながらやり方を変えられます。
いつでもベストな方法で洗えるのです。
豊富な無料サービス
リナビスが、数ある宅配クリーニングの中でも人気な理由に「無料サービスが多い」点があります。
まず、リナビスでは、すべてのクリーニング品に「8つの無料おせっかい」と呼ばれるサービスがあります。
その中でも、特に人気の無料サービスは以下のとおりです。
- 送料無料
- 9ヶ月間保管無料
- シミ抜き無料
- 毛玉取り無料
- ボタン修理無料
特に、9ヶ月間の保管無料はとてもありがたいサービスです。暖かくなってきた時期にダウンのクリーニングを依頼すれば、次の冬まで工場で預けられます。
衣類のプロが管理するので、カビや紫外線による変色の心配はいりません。
さらに、すべての衣類クリーニングに
- 抗菌加工
- シワ予防
- 柔軟加工
- 毛玉防止・静電気防止加工
がついています。
クリーニングから戻ってきたあとも、ダウンを美しく保てるよう最大限の加工をします。
これらの加工は、ほかの宅配クリーニング店だと1,000円~2,000円程度の追加料金が必要な内容です。
柔軟加工にあたる「ダブルリファイン加工」は、1点あたり440円(税込)かかります。
また、毛玉防止・静電気防止加工と同じ効果がある「花粉ガード加工」は、1点あたり440円(税込)かかります。
リナビスではこれらがすべて無料サービスなので、とてもお得だと感じます。
リナビスの利用料金
リナビスの料金体系は、コース制です。ダウンコート1点◯◯円と値段が決まっているわけではありません。
- 3点コース
- 5点コース
- 10点コース
- 20点コース
の4つの中から、好きなコースを選びます。
それぞれのコース料金は、以下のとおりです。
コース | 料金 | 1点あたりの料金 |
---|---|---|
3点コース | 5,412円 | 1,804円 |
5点コース | 8,525円 | 1,705円 |
10点コース | 11,770円 | 1,177円 |
20点コース | 20,460円 | 1,023円 |
(税込価格)
基本的に、点数の多いコースほど1点あたりの料金が安くなるのでお得です。クリーニングしたい衣類がたくさんあるなら、点数の多いコースをおすすめします。
服の種類によって料金が変わらないので、ダウンコートなど単価が高い衣類をクリーニングするととてもお得です。
点数が多いコースがお得だからといって、いつでも20点コースがいちばん割安なわけではありません。
コースの点数の大きさに関係なく、発送用バッグの大きさは変わりません。ダウンなど、かさばる衣類ばかり詰めると、入りきらない可能性があります。
1つのバッグに入りきらない衣類は受け付けてもらえないので、大きいコースを頼んでもムダになるかもしれません。バッグの大きさは、縦45センチ×横50センチ×高さ40センチです。
私が実際にリナビスを利用してみたときは、ダウンを含む5点のコートをバッグに詰めて少し余裕があるくらいでした。
コートなどかさばるものばかりをクリーニングするなら、10点が限界ではないかと思います。
以下の記事に、実際にリナビスでコートクリーニングを依頼したときの様子を、写真で紹介しています。コース選択の参考にしてみてください。
あわせて読みたい:
宅配クリーニングのリナビスにダウンコートを預けて実力検証、利用手順を確認
そのほか、詳しい利用手順や支払い方法に関しては、公式サイトを確認してください。
キレイナの高級ダウンクリーニング
キレイナの衣類クリーニングの最大の特徴は、すべての衣類に水洗いを行う点です。
特別な技術を使って水洗いすると、衣類が本来もつ風合いや、質を保ったまま汚れを落とせます。高級ダウンも羽毛の温かさを損なわずに洗えます。
そのほか、キレイナはリアルファーがついた服や、ハンドメイド品で洗濯表示がない衣類でも取り扱います。
スタッフの技術が高いので、ほかのクリーニング点で断られた衣類も預けられます。
高級ダウンは、お店によっては断られる可能性があります。
なかには、洗濯表示すべてが✕になっているものもあるからです。キレイナであれば、洗濯表示に関わらずクリーニングが可能です。
キレイナのダウンクリーニング料金
キレイナのダウンクリーニングの料金を、以下にまとめました。
種類 | 料金 |
---|---|
ジャケット | 7,700円 |
コート | 9,350円 |
ベスト | 5,500円 |
キッズ(サイズ100以下) | 5,500円 |
(税込み価格)
その他オプション加工として、
- 汚れ防止&撥水加工:2,200円
- レザー・天然ファーアイテム:1,980円~
があります。
リナビスと比べると、少し割高なクリーニング料金です。
キレイナは、衣類の見た目や肌触りを重視した宅配クリーニングです。リナビスにも、無料のシミ抜きサービスがありますが、あくまでサービスの範囲内です。
婚礼衣装や、舞台衣装のクリーニング経験をつんできたキレイナスタッフの技術は、より「美しさ」を求める方におすすめです。
詳しい利用方法については、公式サイトをご覧ください。