レザージャケットのお手入れ方法、スキンケアと同じように行えばトラブル知らず
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レザージャケットなど皮革製の衣類は、カビやシミ・傷といったトラブルが起こりやすいです。さらに、デリケートな素材で洗浄に特殊な技術が必要なため、クリーニング代が高くなる傾向にあります。
しかし、日頃のお手入れに3つの工夫をするだけで、トラブル知らずになれるのです。
というのも、革製品はもとは動物の皮膚からできたものです。つまり、私たちが普段しているスキンケアと同じような手入れを行えば長持ちします。
革製衣類のお手入れに必要な3つの工夫、保管時の注意点についてくわしく説明します。
目次
レザージャケットのお手入れ方法
レザージャケットのお手入れには、以下の3つの工夫が必要です。
- 汚れの付着を未然に防ぐ
- ついた汚れはすぐ落とす
- 保湿する
どれも、私たちの肌にも必要なことです。普段自分たちがしているスキンケアと同じような手入れをすると、レザーにトラブルが起きず長持ちします。
それぞれの工夫について具体的な方法を説明します。
防水スプレーで汚れを防ぐ
レザージャケットを購入したら、できるだけ早く防水スプレーをかけます。レザー素材は水にとても弱いです。
水に濡れてしまうと、
- 変形
- シミ
- カビ
などのトラブルが起こってしまいます。防水スプレーをかけておくだけで、レザー自体が水を弾くようになります。
しかも、防水スプレーは水濡れを防ぐだけではありません。細かな汚れがつくのも防いでくれるのです。
防水スプレーは素材表面をコーティングするものなので、水以外の汚れもつきにくくなります。この汚れ防止効果を利用して、ネクタイに防水スプレーをかける人もいます。
ネクタイは体の真ん中に位置するものなので、食べ物や飲み物をこぼしやすいです。ネクタイに防水スプレーをしていれば、汚れがついてもさっと拭き取るだけで大丈夫なのです。
レザージャケットに防水スプレーをかけるときは、以下の3点に注意してください。
- かける前に汚れを落とす
- ジャケットから30センチほど離して噴霧する
- 1ヶ月に1度かけなおす
防水スプレーをかける前には、その時点で付着している汚れやホコリを取っておかないといけません。でないと、汚れの上からコーティングすることになってしまいます。
柔らかい布やブラシで拭いておくと、付着している汚れを落とせます。
スプレーをするときは、ジャケットから大体30センチほど離して噴霧します。このとき、スプレーがかかっていない部分がないように、全体にまんべんなく噴霧するようにします。
防水スプレーの効果は永遠に続くわけではありません。特に市販品は効果の持続力が弱く、まめにかけ直すことが推奨されています。
レザージャケットの場合、1ヶ月に1度を目安にすればよいと思います。
水濡れによる革製品トラブルは私も経験があります。
革製のペンケースを使っていた時期があったのですが、かばんの中で飲み物がこぼれてしまったことがありました。
ペンケースは飲み物がかかったところがシミになって取れなくなり、さらにブヨブヨと変形して形が悪くなってしまいました。すぐに乾かしたのでカビ被害はまぬがれましたが、気づかずそのままにしていたらカビだらけになっていたかもしれません。
防水スプレーは未然にシミや汚れの付着を防ぐ効果があります。私たち人間で言うところの、日焼け止めクリームや化粧下地などのイメージが近いかと思います。
汚れやダメージをあらかじめカットできるようにしておくと、よい状態を長く維持できます。
ブラッシングで汚れを落とす
レザージャケットを着用するたびに行って欲しいお手入れがブラッシングです。目立った汚れがついていなくても、レザージャケットにはチリやホコリ、皮脂・汗などの汚れがついています。
なにもせずそのまま放置していると、カビやシミの原因となります。
カビは、表面に付着した汚れをエサに増殖を繰り返します。つまり、汚れが残っているとカビ被害にあう確率が高まります。
レザージャケットについた汚れを落とすのに有効なのがブラッシングです。
デリケートな衣類にも使える獣毛製のブラシが適しています。特に革素材に向いているのが馬毛のブラシです。
Amazonなどの通販サイトで1,000円前後で購入できます。衣類にも靴にも使えるので、自宅に1つあると役立つアイテムです。
ブラッシングのやり方はとても簡単です。上から下に向かって優しくブラシをかけるだけです。
ポイントは、着用のたびに必ずすることです。毎回きちんと汚れを落としておけば、トラブルの原因を残しません。ブラシが用意できない場合は、柔らかい布を使ってもいいです。
特に縫い目や生地同士の重なった部分は汚れがたまりやすい場所です。やさしくていねいに汚れを取っていきます。
このブラッシングは、私たち人間のスキンケアに例えると「洗顔」なのではないかと思います。
私たちは毎日洗顔をして、顔についた汚れや皮脂を落とします。きちんと洗顔できていないと肌荒れになってしまいます。
それと同じように、レザージャケットも汚れを落とすことで、トラブルを避けられるのです。
オイル・クリームで保湿する
革製品の手入れで一番重要なのが、クリームやオイルを使った保湿です。
私たちの肌も乾燥がすすむとトラブルが増えますが、革にも同じことが言えます。
手触りがパサパサしてきたと感じたら、専用の保湿剤を使うのがおすすめです。
クリームでおすすめなのが、コロニルの1909シュプリームクリームデラックスです。Amazonなど通販サイトでは、100mlのものが2,000円前後で購入できます。
コロニルのクリームは浸透が早く使いやすいので、初めて革の手入れをする人でも安心です。こまかな傷や擦れて色落ちした部分の補色にも有効です。
ただし、このクリームはツヤ感のある仕上がりになるクリームです。マットな質感のあるスムースレザーには向いていないので注意してください。
無色のほか、ブラック、ダークブラウン、ミディアムブラウンなど7色の製品が販売されています。お持ちのジャケットの色によって合うものを選べるのもメリットです。
コロニル 1909シュプリームクリームデラックス(Amazon)
クリーム以外にも、オイルを使う選択肢もあります。革用オイルで注目されるのがミンクオイルです。
ミンクオイルとは、北アメリカに住むイタチの仲間「ミンク」からとったオイルです。ミンク自体が高級毛皮として利用されています。
ミンクオイルのメリットは、革への浸透がとても早い点です。革製品はもともと動物の皮膚をなめしたものですから、動物性のオイルは馴染みやすいと考えられます。
おすすめのミンクオイルはコロンブスの製品です。100グラムのものが600円前後で手に入るのも魅力です。
クリームやオイルを使うときの手順は以下のとおりです。
- ブラシで汚れを落とす
- 保湿剤適量を布に取り、全体にまんべんなく塗る
- なじむまで5分ほど置いておく
- もう一度ブラッシングする
保湿剤の下に汚れが入ってしまわないように、最初にブラッシングを行います。これは乾いた布で拭き取る方法でも大丈夫です。
次にクリームやオイルを適量取り、ジャケット全体に塗っていきます。保湿剤の量は、各メーカーが定める規定量を守ってください。
保湿剤を塗り終わったら、5分程度なじませます。そのあと、もう一度ブラッシングすると細部まで保湿剤が行きわたります。
クリームやオイルは、私たち人間のスキンケアでいう「保湿」の工程です。
保湿しないと肌がすぐにカサカサになってしまうのと同じく、革製品も乾燥します。
放っておくと、キメが荒くなってしまいます。1シーズンごとの保湿がおすすめです。
レザージャケットを長持ちさせる保管方法
レザージャケットは、着たあとの手入れだけでなく保管中の手入れも重要です。
長い期間収納したままになる保管中は、トラブルが発生しやすいうえに気づきにくいです。
保管する前のお手入れは、特に念入りに行います。
注意してほしいのは、
- 湿気のある場所に置かない
- 直射日光を当てない
- 保湿剤を塗りすぎない
の3点です。
湿気はカビの原因に
保管中に一番気をつけなければならないのが、湿気です。湿気の多い場所に長いあいだ置いていると、カビが生える原因となります。
クローゼットなどに収納するのであれば、除湿剤を一緒に入れておきます。
また、たくさんの衣類を詰め込みすぎると、服同士が密着して湿気が逃げません。できれば服と服の間に隙間をあけて、余裕のある収納を心がけます。
クリーニングから戻ってきたレザージャケットを、返却時のビニールがかかったまま収納している人がいますが、これも避けた方がいいです。
ビニールはあくまで、返却するまでにホコリや汚れがつかないようにするためのものです。自宅に持ち帰ったら、必ず外すようにします。
内側に湿気がたまりやすくなり、カビの発生が進行してしまいます。
直射日光で部分日焼けの可能性が
窓がある場所に保管する場合は、直射日光が当たらないようにしないといけません。
レザージャケットに日光が当たりすぎると、生地の劣化につながります。
一部分だけ日焼けして、見た目が悪くなる可能性もあるので注意が必要です。
どうしても直射日光が当たってしまう場合は、日よけをつくっておくと便利です。カーテンなどを設置したり、レザージャケット近くに白い布をかけておくとよいです。
保湿剤の塗りすぎはシミの原因に
ネットでは、「革の手入れにミンクオイルは向いていない」と書かれていることがよくあります。
実際にミンクオイルを塗ってシミができてしまった人の口コミも見られます。
ミンクオイルによるシミのほとんどが、塗りすぎが原因です。
動物オイルであるミンクオイルは、植物性のオイルよりも革への浸透率が高いです。それがミンクオイルの最大のメリットなのですが、塗る量が多いと浸透しすぎてしまい、油シミが発生します。
オイルの量は必ずメーカーが定める規定量を守ってください。
すでにシミができてしまっている場合は、自分でシミ抜きしようとせず、プロに任せるのがおすすめです。
自己流でシミ抜きをすると、生地を傷めてしまう可能性が非常に高いからです。
リナビスの皮革クリーニングは、バッグや靴などブランド品の皮革製品をきれいにクリーニングしてくれます。
シミだけでなく、傷や色あせにも対応してくれます。
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