柔軟剤の正しい使い方、多くの人が入れる場所やタイミングを間違えている?
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柔軟剤は、洗濯ものをふんわりさせたり、良い香りをつけたりする効果のある、洗濯で使うととても便利なアイテムです。
最近では、抗菌効果のあるものや消臭効果のあるものも発売され、女性だけでなく男性からも注目を集めています。
私自身、ドラッグストアなどで色とりどりの製品が並んでいると、ついついどれが良いかなと眺めてしまいます。
とても便利な柔軟剤ですが、実は使い方を知らない方も多いです。また、使い方を知っていると思っていても、入れる場所やタイミングを間違えている方もまだまだ多くいるようです。
洗濯機では日常的に使っているけれど、手洗いの時の使い方がわからない場合もあります。
今回は柔軟剤の基本的な使い方や、効果についてご説明します。
目次
正しい柔軟剤の使い方
洗濯機で柔軟剤を使う場合、お使いの洗濯機が全自動洗濯機か二層式洗濯機かによって使い方が変わってきます。
全自動洗濯機の場合は、基本的に電源を入れた後に洗剤と一緒に専用の投入口に規定量を入れるだけで大丈夫です。一方、二槽式洗濯機の場合は正しいタイミングで入れないと効果がなくなってしまう場合があります。
ただ、最近であればほとんどのご家庭が全自動洗濯機をお使いかと思います。
全自動洗濯機の場合は専用投入口にいれる
お使いの洗濯機が全自動洗濯機の場合は、柔軟剤の専用投入口があります。多くの洗濯機では、洗剤投入口のとなりに同じように柔軟剤専用の投入口があります。
投入口にメーカーが定めた量を入れておけば、あとは洗濯機が最適のタイミングを判断して自動的に入れてくれます。
お恥ずかしい話なのですが、私は数年前まで、洗剤も柔軟剤も洗濯物に直接ふりかけるように入れていました。
洗剤ならともかく、柔軟剤は洗いの工程の段階で入れてもすすぎで洗い流されてしまって意味がありません。洗濯機が傷む原因にもなるので、きちんと投入口を利用してください。
二層洗濯機はすすぎの水が溜まったら
二槽式洗濯機を使っている場合は、柔軟剤の投入口がない場合がほとんどです。自分でタイミングを見計らって入れなくてはいけません。
柔軟剤を入れるタイミングは、最後のすすぎの水が溜まってきたときです。すすぎの工程は何度かあるので、その最後の水がたまってきた時に全体に回しかけるようにして投入します。
少し面倒ですが、このタイミングに入れることでもっとも柔軟剤の効果を高めることができます。
柔軟剤を入れるのは、最後のすすぎの時
柔軟剤を入れるのに最も効果があるのは、すすぎのタイミングです。一番最後のすすぎの時に入れることで全体に香りが広がります。すすぎの最終工程なので新たに水が入れられて薄まってしまうこともありません。
このタイミングを覚えておくと、旅行先など普段使っている洗濯機以外で洗濯をするときでも、正しく柔軟剤を使うことができます。
手洗いの場合はすすぎの後に
衣類を洗濯機ではなく手洗いで洗う場合は、少し手順が変わります。手洗いの場合はすすぎの後に柔軟剤を使います。
洗いおけで衣類のすすぎをして水が汚れなくなっているのを確認します。そして、もう一度きれいな水を汲みなおしてから適量の柔軟剤を入れます。
くるくると手で水をかきまぜて全体が混ざったら、衣類をひたして2~3分間おいておきます。
置いている間に衣類全体に成分が行き渡ります。その後洗濯機で軽く脱水を行ってからいつもどおり干します。
手洗いは、洗濯機での洗濯が難しいデリケートな衣類を洗う時に使う方法です。柔軟剤を使うことで、仕上がりの肌触りがよくなるだけでなくダメージもおさえることができます。
柔らかくなるだけじゃない柔軟剤の効果
柔軟剤には、いくつもの効果があります。特に、最近販売されているものは衣類をふんわりさせるだけでなく、様々な効果が追加されています。
数年前までは、柔軟剤は洗濯にこだわる方だけが利用するものでした。今では洗濯におけるマストアイテムとなっていると言っても過言ではないでしょう。
具体的な効果には具体的に以下のようなものがあります。
- 繊維をふんわりさせる
- 衣類に良い香りをつける
- 衣類の静電気を防ぐ
- 消臭・抗菌効果
- シワがつきにくい
それぞれについてご説明します。
洗濯物がふんわりする
柔軟剤の第一の効果といえば、洗濯物をふんわりと仕上げてくれることです。使うことで、タオルなどの繊維が立ち、触り心地の良い仕上がりになります。
衣類の感触が良くなる理由には、柔軟剤の主成分である界面活性剤が関係しています。界面活性剤は洗濯洗剤や、食器用洗剤・シャンプーなどにも使われています。私達の生活になくてはならないものです。
界面活性剤は、衣類の繊維一本一本をコーティングします。そのおかげで寝ていた繊維が立ち上がり、乾燥させることでふわっとした肌触りを実現できるのです。
良い香りを程よく持続できる
柔軟剤を選ぶ基準の中で大きな比率を占めるのが、香りです。良い香りが衣類からすれば、着ているときでなく洗濯中も楽しくなります。
最近では、ありとあらゆる香りの製品が発売されており、自分のお気に入りのものを選べるのも大きなメリットとなっています。香りを第一に柔軟剤を選ぶ方も多いのではないでしょうか。
柔軟剤の香りは、洗濯中や干している間はきつく香ることがありますが、乾かしてしまうとほのかに香る程度になります。香水を使ったことのない方の、フレグランス入門としてもおすすめです。
男性・女性ともに人気があって好感度の高い香りは、せっけんの香りです。清潔感があって人を選ばない石鹸の香りは、男女ともに人気です。異性から香ると魅力的に感じる香りのランキングにも常に上位に入っています。
香水などの香りがきつくて周りに迷惑をかけてしまうことを、スメルハラスメント、略してスメハラと言ったり、香害と呼んだりします。
柔軟剤は香水と比べてきつくなりすぎないので、スメハラにならずに良い香りを楽しむことができます。
しかし、良い香りだからといって、メーカーが指定している量以上を使ってしまうと、その分香りがきつくなります。規定量は必ず守るようにしてください。
柔軟剤をたくさん入れすぎてしまうデメリットは他にもあります。
入れすぎると、残ってしまった成分が石鹸カスのように洗濯物にのこります。そこから雑菌が繁殖してにおいの原因につながります。
香りを良くするために入れている柔軟剤が、においのもととなってしまうのです。
他にも、残った柔軟剤が洗濯槽にこびりつくことで、カビの原因になったり故障につながる可能性もあります。使用量には十分注意してください。
衣類の静電気を防ぐ
柔軟剤には衣類の静電気を防ぐ効果があります。冬場にセーターを脱ぐとパチパチと嫌な音がなるのは辛いものです。
私自身、静電気が溜まりやすい体質のようで、着替える時は必ずバチバチ鳴ります。その他にも髪の毛も広がり、金属製の扉を触ろうものならバチっと電気が走ります。そんな嫌な静電気を柔軟剤が抑えてくれるので、冬場は手放せません。
静電気の主な原因は繊維同士の摩擦です。繊維同士が摩擦を起こすことで電気が発生します。それが一気に発散されることで、嫌なバチッとした感覚につながるのです。
柔軟剤に含まれた界面活性剤が、繊維をコーティングして摩擦をおさえてくれるので静電気もおこりにくくなります。
冬場のセーターやニットなど静電気がおこりやすい衣類の洗濯に、柔軟剤を使うのがおすすめです。
ニット類の中には洗濯機ではあらえないものもあるので、洗濯表示に注意してください。洗濯機を使うと縮んでしまいそうなものは手洗いで洗ってください。
消臭・抗菌効果、部屋干しにおすすめ
柔軟剤の中には、消臭・抗菌効果があるものもたくさんあります。衣類についたにおいをいい香りで上からごまかすのではなく、匂いの原因菌を取り除いたり、繁殖をさせない効果があります。
汗の匂いやタバコのにおいに特化した商品も発売されているので、衣類の匂いが気になる方におすすめです。柔軟剤を使って洗濯することで、日中服を着ている間にも匂いがつきにくくなります。
また、梅雨の時期や家庭の事情で部屋干しをする時にも効果的です。部屋干しをするとどうしてもにおいの原因菌が増えてしまいます。
原因菌は、高温多湿な環境を好んで繁殖を繰り返します。衣類についている菌が増えてしまうことで臭くなってしまうのです。
閉め切った温かい部屋の中で、湿った洗濯物を干すとどうしても菌にとって都合の良い環境になってしまいます。
抗菌作用のある柔軟剤を使えば、菌の繁殖を防いでくれるので、匂いがつくことをおさえられるのです。
洗濯によるシワを防ぐ
柔軟剤に含まれる界面活性剤が繊維をコーティングする特徴から、洗濯物にシワができにくくする効果もあります。
柔軟剤の役目は私達が髪に使うコンディショナーのようなものです。コンディショナーを使ってから髪を乾かすと髪にクセがなく整った状態になるように、使うことで表面を保護してくれます。
洗濯機の中では、衣類はぐるぐるとかき混ぜられてどうしてもシワになってしまいます。
ていねいに伸ばしてから干しても、乾いたときにはまだシワシワなんて場合もありますが、柔軟剤を使うことでシワができにくく、理想の形を保ちやすくなります。
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