洗濯初心者必見、白い服にシミがついたときの原因別の対処法を解説
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新生活で慣れない洗濯をする方にとって厄介なのが、白い衣類についてしまったシミです。とても目立ってしまうので、最悪の場合服自体がだめになってしまうこともあります。
しみ抜きは、ついてすぐの状態であれば家庭でも簡単にすることができます。しかし、そのためにはついてしまった汚れの原因ごとに違う対処をしなくてはいけません。
本記事では、白い服についてしまいがちな汚れの原因別に、対処法をわかりやすくお伝えします。
目次
事前に洗濯できる素材かチェック
しみ抜きを行う前に、その衣類が本当に洗濯可能なものかどうか確認する必要があります。もし水洗い不可の衣類を洗濯してしまうと、縮んだり傷んでしまう可能性があります。
水洗いが可能な場合でも、大きな負担がかかるしみ抜き作業をすることが難しい衣類もあります。素材やシミの状態から、正しく判断して洗濯を行うことが必要です。
もし水洗いができない衣類にシミができてしまった場合は、できるだけ早くクリーニングを利用してください。プロの手を借りることで、大事な衣類をだめにしてしまうこともなくなります。
しみ抜き前には洗濯表示は必ずチェックを
洗濯する前にかならずチェックして欲しいことが、洗濯表示です。洗濯表示には、衣類がどのような素材でできているのか、手入れの方法はどうすれば良いかなどが詳しくのっています。
家事に慣れていない方にはややこしい記号のようにしか見えないかもしれませんが、意外と単純な構造でできています。洗濯表示の基本は5つのマークです。左から、
- 桶のマーク:洗濯の方法
- △のマーク:漂白の方法
- □のマーク:乾燥の方法
- アイロンのマーク:アイロンの方法
- ○のマーク:クリーニングの方法
となっています。この基本の5種類のマークにそれぞれ強さや方法を表すマークを追加していくことで洗濯表示が表されています。
しみ抜きをするときに、特に気にしていただきたいのは左3つのマークです。特に、一番左の桶マークは重要になるので覚えておいた方が良いです。
もし、どうしても覚えられない場合は洗濯表示を教えてくれるスマホアプリもおすすめです。ライオンや花王といった企業が、洗濯表示の意味を教えてくれるアプリを開発しています。
それぞれ、「これ洗える?」と「洗濯ナビ」という名前がついています。
慣れないうちは、アプリを併用しながら洗濯表示の確認をしておくことをおすすめします。
最低限覚えておくと良いマークが、「桶マークにバツがついている」ものです。これは、家庭で水洗いをすることはできないという意味になります。このマークがついている衣類は自分で洗うことはできません。
クリーニング店にもっていってプロにお任せしてください。
水洗い不可&ガンコな汚れはクリーニングへ
衣類の洗濯表示に水洗いができないと合った場合や、がんこでとても落ちそうにない汚れがついてしまったときは、無理に自分でしみ抜きせずクリーニングを利用することもおすすめです。
シミは、ついてから時間が経てば経つほど落としにくくなります。汚れが繊維に浸透して、生地自体が染まってしまうからです。
早めにクリーニングにもっていくことで、シミがキレイに取れる確率も上がりますし、衣類にかかる負担も少なくなります。
クリーニングにかかるお金がもったいないからと出し渋っていると、しみ抜きに失敗して余計にお金がかかってしまったなんてことにもなりかねません。
自力では無理だなと感じたら早めにあきらめる勇気も必要です。
食べもの・飲みもののシミ
服にシミをつけてしまう一番の原因が食べ物やのみもののシミであるかと思います。赤いミートソースやカレー、ワイン・コーヒーなどは特に頑固な汚れだと言われています。
それぞれの原因ごとにしみ抜き方法をお伝えします。
食べこぼし・のみこ星には食器用洗剤
カレーなどの食べ物をつけてしまった場合は、食器用洗剤を利用することがおすすめです。食器用洗剤は、本来食べ物がついたお皿の汚れを取るために作られた洗剤です。油を含んだ汚れでもキレイに浮かせて落としてくれるのです。
しみ抜きの方法としては、
- 固形物がついている場合はティッシュで摘み取る
- 食器用洗剤をシミに数滴かける
- やさしく揉み洗いをする
- 水で十分洗い流す
- 通常通り洗濯する
となります。
しみになっているところに洗剤をかけて、優しく揉み洗いをします。汚れを外に押し出すイメージで指先を細かく動かすと効果的です。
この状態である程度汚れが落ちていれば、あとはいつもどおりの洗濯で落ちます。
頑固な汚れの場合は、1回めで少しでもシミが薄くなっていれば効果は出ています。何度か上記のしみ抜きを繰り返してください。少しずつ薄くなっていきます。
どうしても落ちない汚れには漂白剤を
洗剤を使っても落ちない汚れには、漂白剤を使うこともおすすめです。漂白剤には2つのタイプがあり、
- 漂白力が高いがダメージも大きい塩素系漂白剤
- 漂白力は低いがどんなアイテムにも使える酸素系漂白剤
があります。塩素系漂白剤はとても漂白力が高く、医療現場の殺菌剤としても使われています。しかし、その力の強さもあり柄物や色物の服に使うと色落ちしてしまいます。全面が真っ白な服のしみ抜きに向いています。
一方、酸素系漂白剤は柄物や色物でも使うことができます。色落ち・色移りもないので使いやすいアイテムです。おすすめは柔軟に使うことができる酸素系漂白剤です。
漂白剤は直接つけてしみ抜きする方法もありますが、おすすめは漬け置き洗いをすることです。漂白剤を適量溶かしたぬるま湯に衣類をつけて30分ほど置いておくのです。具体的な方法は、
- ぬるま湯を用意する
- 漂白剤を適量入れてから衣類をつける
- 30分ほど置いておく
- 水で漂白剤をしっかり洗い流す
- 通常どおり洗濯する
漂白剤の量は、各メーカーがつけ置き洗いのときに最適な量を示しているので、それに従ってください。
30分つけ置く時間がない場合は、漂白剤を洗濯機に入れて洗濯する方法もあります。いつもどおり衣類を洗濯機に入れ、洗剤と一緒に適量の漂白剤を入れたら、スタートさせるだけです。
つけ置くよりは漂白力は落ちてしまいますが、汚れ落ちが良くなります。漂白剤は衣類を殺菌してくれる効果もあるので、汗のニオイ対策にもおすすめです。
あわせて読みたい:
漂白剤の基本の使い方、種類の選び方や汚れ別洗濯方法をまとめて解説
化粧品汚れにはクレンジング剤
女性がつけてしまう汚れで多いのが、化粧品汚れです。化粧品の傾向として、メイクしている間に取れたりよれたりしないように、どんどん落ちにくい商品が販売されています。
特に夏の時期には水に濡れてもとれないウォータープルーフのものが多く発売されます。
これらの落ちにくい化粧品は、衣類に付着すると当然取れにくいシミになります。
また、食べ物の汚れと違って油性の汚れなので、対処法が変わってきます。食べこぼし・飲みこぼしの汚れの多くは水に溶ける水溶性の汚れです。汗や皮脂も水溶性なので、通常の洗濯洗剤は水溶性の汚れがよく落ちるようにできています。
しかし、化粧品は水には溶けにくいです。クレンジング剤の主なものがオイル状であるように、油によって溶かすことのできる油性のものがおおいです。そのため、洗濯洗剤だけではなかなか落ちません。
また、着脱時や化粧直しのときに着いてしまいやすいので、落としづらく付きやすい厄介な汚れの代表です。
そんな化粧品汚れを落とすためには、化粧品を落とすプロであるクレンジング剤の活用がおすすめです。ご自身がいつも使っているクレンジング剤を汚れにつけて落としていきます。
- 汚れた部分にクレンジング剤をつける
- 優しく揉み洗いをする
- 頑固な汚れの場合は、歯ブラシでポンポンと叩く
- きれいな水で十分すすぐ
- 通常通り洗濯する
くるくると優しくクレンジング剤をなじませていきます。それだけでも汚れが浮き上がってきますが、口紅など色の濃いものが着いてしまったときには不十分な場合もあります。
そんなときは、使い古した歯ブラシを使ってください。細い繊維が奥まで届いて汚れをかきだしてくれます。ただし、シャカシャカとこするようにするのはNGです。
優しく上からポンポンとたたき、汚れを生地の裏へ押し出すイメージで歯ブラシを動かしてください。横に動かすと、歯ブラシの毛が生地を痛めてしまいます。
歯ブラシは、本来デリケートな口の中を磨くための道具です。衣類の繊維も傷つけないので、洗濯にはもってこいの道具です。
血液がついてしまったときには大根おろし?
怪我をしてしまったり、女性の月経時には衣類に血液がついてしまうこともあります。血液がついてしまってすぐのときは、洗濯石けんとぬるま湯を使うことでおとすことができます。
ぬるま湯で濡らした汚れに洗濯石けんをつけ、もみ洗いをしてから洗い流す方法です。せっけんで大体の汚れが取れたあとは、いつもどおりの洗濯をするだけで汚れがとれます。
血液が付着した当日に処理を行えば、あとが残ることなく汚れをおとせます。ただし、お湯の温度が熱すぎると、血液が固まってこびりついてしまうので注意してください。
しかし、面倒なのがついてしまってから数日経った血液です。時間が経って固まって、赤黒い汚れになってしまいます。
時間が経った血液汚れに有効なのは、セスキ炭酸ソーダと呼ばれるナチュラルクリーニング剤です。重曹とよく似た特徴があり、肌にも優しいことから話題になっているものです。
固まった血液の主な成分はタンパク質です。アルカリ性のセスキ炭酸ソーダには、タンパク質を分解する力があります。固まった血液を溶かし、浮かせてくれる効果があるのです。
セスキ炭酸ソーダを使ってしみ抜きを行う場合は、
- ぬるま湯にセスキ炭酸ソーダを入れる
- 衣類を入れて2時間ほど置いておく
- きれいな水で衣類をすすぐ
- いつもどおりの洗濯をする
の手順を踏んでください。セスキ炭酸ソーダは100円ショップやドラッグストアに置いてあるので、手軽に手に入れることができます。
そして、セスキ炭酸ソーダがなかなか見つからない場合には、大根おろしを活用することも可能です。
大根にはジアスターゼと呼ばれる、タンパク質分解酵素がたくさん含まれています。大根おろしを焼き魚や卵焼きに添えるのは、魚や卵に含まれるタンパク質を分解し、消化を手伝ってくれるからだとも言われています。
大根おろしをシミのついた部分に乗せて30分ほどつけ置きます。その後しっかりすすいでから洗濯をすれば、血液汚れがきれいに落ちます。
専用洗剤などが手元に無いときに使える方法です。
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