振袖を着ている時に雨が降ったらどうする?対策や、おすすめグッズ
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成人式の日など、振袖を着る機会に気になるのが、天気です。
よく晴れた日ならよいのですが、雨の日は、大事な振袖が汚れないかとても心配になります。雨が降ると、雨ジミが生地についてしまったり泥はね汚れがついてしまったりすることもあります。
泥汚れはプロのクリーニング師さんでも、落とすのが大変なとても厄介な汚れです。
当日に雨が降っていなくても、油断はできません。前日までの雨や、湿度が高い日には、土や砂が濡れてはねやすくなるので注意が必要です。
雨の日に振袖を着る注意点や、おすすめのグッズなどについて解説します。
目次
雨が振袖に与えるリスクとは?
雨が降ると、雨水が振袖につくリスク以外にも、気をつけたい点がいくつかあります。
振袖など和服は高価なものも多く、できるだけ雨の日は避けたいものです。しかし式典や冠婚葬祭など、どうしても着る場面もあります。
あらかじめリスクを理解して、対策するだけでも汚れや傷みを抑えられます。
雨水は後にシミになる可能性が
雨水に濡れただけなら大丈夫と思いがちですが、着物を濡れた状態で放置すると雨染みがつく可能性があります。
雨は透明なので、油断する方が多いのですが、大気中のゴミをたくさん含んでいます。
雨水が付着したあと、十分に拭き取らずにほうっておくと、後からシミとして浮き上がってくる場合があります。
多くの着物に使われる絹は、水にとても弱い特徴があります。濡れるだけで部分的に生地が縮んでしまい、できた影がシミのように見えてくることがあります。
たかが雨と軽視しないで、できるだけ濡れないようにするのが重要です。
シルク・絹の特徴について、以下の記事にまとめています。
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道の泥はねは最も厄介な汚れ
雨で道の土砂が濡れて跳ね上がる、泥はね汚れは振袖の大敵です。泥汚れは、衣類につく汚れの中でも特に頑固なものです。
ものによっては、コーヒーやミートソースなどよりも落ちにくく、最大限の注意が必要です。
泥汚れが落としにくい理由に、泥の中には細かい土砂が含まれているという点があります。
細かい粒状の土砂が、繊維の奥にまで入り込んでしまうので、取り出すのが難しいのです。ブラシでかき出そうとしても、さらに奥まで入ってしまいます。
無理にかきだすと、繊細な生地がいたんでしまう可能性もあります。
泥汚れは放置すると、奥まで汚れが入り込み、なかなか落とせなくなります。
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階段や車の乗り降りにも注意
振袖を着ていると、慣れない和服や草履のせいで、いつものように動けません。
特に雨の日には、傘もさすので動きが制限されてしまい、よけいに動きにくくなります。
普段は簡単な階段や車の乗り降りなど、ちょっとした動作でも裾をひきずってしまい、汚してしまう可能性があります。
雨の日の階段や、車のステップには泥汚れや水がついています。ふとした動きで汚れてしまいます。
振袖が濡れないように、汚さないようにと慌ててしまうかもしれませんが、焦らず落ち着いてください。
慣れない格好で焦るとと、ケガにもつながるので要注意です。
持ち歩く傘も、できれば大きな物がおすすめです。ゴルフをする方が身近にいたら、ゴルフ用の傘が大きくて便利です。
雨の日の振袖を快適にする裏技やグッズ
せっかく振袖を着ても、雨が降ると憂鬱です。しかし、ちょっとした工夫をすれば、歩きやすくなり汚れを防げます。
雨の日でも、大事な振袖を汚さない裏技やおすすめのグッズについて紹介します。
あらかじめ防水加工をしておくと楽
振袖を、雨や汚れから守る方法でおすすめなのが防水加工です。着物を取り扱うクリーニング店の多くは、振袖や帯・襦袢に防水加工を施します。
防水加工とは、着物の生地が水をはじくように、全体にコーティングするものです。
あらかじめ防水加工をしておくと、少々の雨にぬれても生地が水を弾き、汚れを寄せ付けません。
防水加工のおすすめ理由に、雨以外の汚れからも振袖を守ってくれる点があります。たとえば振袖を着ていて、飲食をする機会があったとします。
慣れない着物で、思わず食べ物や飲み物をこぼしてしまう出来事もあります。防水加工をした振袖なら、ある程度の汚れははじきます。
雨だけでなく、不意のトラブルからも守ってくれる効果もあり、加工可能なクリーニング店でお願いするのがおすすめです。
市販の防水スプレーなどは、多くが絹などの天然素材には使えません。自分でスプレーしようと考えているなら、購入前に必ず着物に使用してよいか確認してください。
自分でスプレーをすると、塗りムラになり十分な防水効果を得られない場合もあります。
着付けする時は短めに
雨の日に振袖を着るなら、できるだけ裾を短めに着付けするのもおすすめです。まず、外からは見えない襦袢を、できるだけ短めにします。
こうすると、雨の中で裾が引きずられません。特に襦袢は、長時間の着用で着崩れがおこり、裾がじょじょに下がってしまうときもあるので要注意です。
一番上に着る振袖も裾を短めにしておくと、着崩れてきたらちょうどよい丈になりますす。
それでも心配なら、水をはじきやすい化学繊維製の布を襦袢の裾にあてて軽く縫い付けておいても、汚れを防げます。
その際は、色の濃い布を使うのはおすすめできません。色移りの可能性があり、できるだけ白いものか、薄い色のものがよいです。
雨用コートは透明でないものがおすすめ
成人式のニュースで、雨の日に新成人の方が透明な雨用コートを着用する様子が報道されます。透明なコートは、下に着ている振袖の柄が綺麗に見えますが、雨の日にはかえって欠点になるかもしれません。。
できれば、色のついた透けないコートがおすすめです。というのも、色のついたコートなら中の振袖が見えないので、裾をたくし上げることができます。
裾をたくしあげて腰ひもで固定し、落ちないようにしておけば、泥跳ねを気にしなくてもよくなります。ひもで裾を固定した上からコートを羽織り、袖もコートのなかに納めれば濡れません。
透明なコートを着ると、中の様子が見えてしまい、裾をたくし上げられません。色つきのコートなら、中の様子まではわかりません。
屋内についたら、コートを脱ぐ前に、固定していた紐を外すだけできちんと元通りになります。振袖や襦袢の素材は、腰紐で固定しても跡はつきにくいです。外すとするんと下に落ちるので、派手に着崩れません。
足袋の履き替えを持参するのがおすすめ
雨が降ったら、振袖だけではなく、足元への工夫も重要です。
和服で草履をはくと慣れていないので、靴ずれやマメになりやすいです。そこに雨が加わると、滑りやすく転びそうになります。
綺麗な振袖を駄目にしないためにも、足元にも細心の注意を払うようにしてください。
靴ずれになりそうな場所には、あらかじめ絆創膏を貼っておくと痛くなりにくいです。雨の予報なら、撥水効果のあるものや汗に強いタイプを使うとはがれにくくなります。
汚れてもよいように替えの足袋を用意しておくのもおすすめです。
振袖が汚れてしまったら、宅配クリーニングの利用がおすすめ
さまざまな工夫やグッズを駆使しても、振袖が汚れてしまったら、できるだけ早くクリーニングを利用するのがおすすめです。
衣類についた汚れは、ほうっておくと生地に定着してしまい、落とせなくなってしまいます。早く対処すればするほど、お金や手間をかけずにきれいにできます。着用後は、できるだけ早くクリーニングするのが着物の長持ちの秘訣です。
今回は、数あるクリーニングサービスの中でも、振袖クリーニングにおすすめの宅配クリーニングサービスについて説明します。
宅配クリーニングとは
宅配クリーニングとは、宅配業者が衣類の受け取りから発送、自宅への納品までするクリーニングサービスです。
ネットから注文し、梱包して配達員に渡すと、工場まで配達されクリーニングが始まります。後日、きれいになった状態で自宅まで送られてきます。
自宅から一歩も出ないでクリーニングを利用できる利便性と、ネット注文で24時間いつでも受け付けてもらえる点が人気を呼び、利用者が増えている話題のサービスです。
振袖は、かさばるし意外と重さがあります。近所のクリーニング店に持っていくだけでも、ひと苦労です。宅配クリーニングなら手軽に利用できます。
忙しくて、なかなかクリーニング店に行く時間を取れない方でも安心です。
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専門店の技術を手軽に利用できる
振袖を宅配クリーニングで利用するメリットに、専門店の技術を手軽に使える点があります。街中には多くのクリーニング店がありますが、着物を取扱うお店はあまりありません。
家の近くに着物専門のクリーニング店がある方は、少ないのではと思います。
宅配クリーニングなら、全国どこからでも着物専門クリーニングを利用できます。着物の本場である京都の呉服店が日ごろから利用するお店もあります。
着物のプロが信頼する技術を、個人でも手軽な価格で利用できるのです。
大事な振袖だからこそ、専門店の高い技術で綺麗に長持ちさせたいものです。
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