ビーズクッションは自宅で洗濯できる?洗い方やしみ抜き方法を解説
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自宅にビーズクッションを置く方が増えてきています。綿や羽毛が入ったクッションと違った、もっちりとした触り心地が人気です。
ビーズクッションには、お手入れをしないとダニや雑菌がたくさん付着してしまいます。ダニ・雑菌は、アレルギーの原因となったり嫌なにおいの元となったりします。
定期的なお手入れが必要ですが、中に入っている詰め物が特殊であるため、お手入れの仕方がわからない方も多いようです。
ここでは、ビーズクッションのお手入れ方法についてお伝えします。
目次
洗濯表示を見て洗えるか確認を
ビーズクッションをお手入れする前にまず確認して欲しいのが、洗濯表示です。
洗濯表示に手洗いが可能となっていれば自宅で洗えますが、手洗い不可となっている場合は、自宅で洗うことは難しいです。
お近くのクリーニング店に相談することをおすすめします。
手洗い可なら自宅で洗濯できる
洗濯表示を確認して、手洗いが可となっている場合は、自宅で洗えます。お手持ちのクッションの表示を確認して、洗濯が可能となっているかを見てください。
洗濯表示は、2016年から改正されています。それ以前に製造されたクッションには、洗濯機マークか洗濯桶のマークがついています。改正後のマークが付いている場合は、桶型のマークがついているはずなので、確認してみてください。
マークにバツ印がついている場合は、自宅で洗うことはできません。お近くのクリーニング店に相談してみてください。
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クッションの構造にも注意
自宅で洗濯できないビーズクッションの中には、素材は洗えるものであっても、構造上洗濯に耐えられない製品もあります。
ビーズが中に詰まっている特殊な造りであるため、洗濯すると、中身が出てきてしまったり、水で劣化したりしてしまう場合もあります。
素材だけから判断するのではなく、必ず洗濯表示を確認してください。
ビーズクッションを自宅で洗う方法
ビーズクッションを自宅で洗濯する方法には、洗濯機を使う方法と、手洗いする方法とがあります。
洗濯機で洗うほうが手間も少なくて簡単ですが、中身が偏ってしまったり生地が劣化したりする可能性があります。中身が偏ると、クッションの形が崩れてしまいます。
一方、手洗いは、手間はかかりますが、生地や中身には優しく洗い上げることができます。
洗濯機で洗う方法
洗濯機でビーズクッションを洗う時には、洗濯ネットを使用するのがおすすめです。
洗濯ネットは、洗濯槽内で衣類が動き過ぎることを避けてくれます。ビーズクッションが動きすぎて型崩れを起こしたり、生地が破れて中身が飛び出してしまったりすることも防げます。
ネットを使って洗う場合は、ネットのサイズにも気をつける必要があります。ネットは、大きすぎず小さすぎないものを選んでください。クッションを入れて少しだけ余裕があるくらいの大きさが適当です。
ネットが大きすぎると、結局クッションが動きすぎてダメージが蓄積されてしまいますし、逆に小さすぎると汚れ落ちが悪くなってしまいます。
また、洗濯機で洗う場合は、生地の傷みが少ないおしゃれ着用中性洗剤とドライモードなどの優しいコースで洗うことがおすすめです。
おしゃれ着用洗剤を使うことで、生地の傷みを抑えられますし、ドライモードは優しい水流で洗うので生地に負担がかかりません。
手洗いなら中性洗剤を使って
手洗いで洗うと、生地やビーズに負担をかけずに洗えます。
必要なものは、
- 洗濯桶など手頃なサイズの容器
- おしゃれ着用中性洗剤
- 30度ほどのぬるま湯
- 柔軟剤
です。
洗濯桶などの容器は、クッションが入る程度のものであれば大丈夫です。クッションのサイズが大きい場合は、洗面台に栓をして使うこともおすすめです。
そして、通常の洗濯洗剤ではなくおしゃれ着用の中性洗剤を使うことが重要です。通常の洗濯洗剤は、高い洗浄力で汚れをしっかり落としてくれますが、その反面、衣類に強い刺激を与えてしまいます。
デリケートな素材でできた衣類を洗濯洗剤で洗うと、生地が劣化する場合があります。そこで、デリケートな素材を優しく洗い上げるために作られたのが、おしゃれ着用の中性洗剤です。
中性洗剤は洗浄力はマイルドになりますが、その分刺激が少なく生地にダメージを与えません。洗浄力が弱いと言っても、泥汚れや大量の汗などの頑固な汚れがついていない限りは、中性洗剤でもしっかり汚れを落としてくれます。
また、手洗いをするときには、30度前後のぬるま湯を使うこともおすすめです。温度が高すぎることは、生地の劣化へとつながります。30度前後のぬるま湯が、素材を傷つけず、また汚れもよく落としてくれる最適の温度です。
柔軟剤は、お好みで使用してください。使うことによってふんわりとした肌触りに仕上がります。最近の柔軟剤には、良い香りのものも多いので、柔軟剤を使い、クッションから好みの香りを漂わせる事もできます。
ただし、使用するタイミングを間違えてしまうと、なんの効果もなくなってしまうので注意してください。
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柔軟剤の正しい使い方、多くの人が入れる場所やタイミングを間違えている?
手洗いの手順
ビーズクッションを手洗いする時の手順は、次のとおりです。
- 容器にぬるま湯を入れる
- 規定量の中性洗剤をお湯に溶かす
- ぬるま湯にブランケットを沈め押し洗いをする
- ぬるま湯を入れ替えて再度押し洗い(すすぎ作業)
- 最後のすすぎの時に規定量の柔軟剤を入れる
- 形を整えてから干す
中性洗剤の量は、各メーカーが手洗い用の量を指定しているので、案内に従ってください。
ぬるま湯に中性洗剤を溶かした洗濯液ができたら、クッションを沈めます。ゴシゴシこすったりせず、優しく浮かせたり沈めたりを繰り返す押し洗いを行います。
20回ほど押し洗いをしたら、すすぎの工程に移ります。ぬるま湯を入れ替えて、クッションに残った洗剤を押し出すように押し洗いを繰り返します。
何度か繰り返し、ぬるま湯が濁らなくなったらすすぎは終了です。柔軟剤を使用する場合は、最後のすすぎの時に規定量の柔軟剤を入れてください。より効果を高めたい場合は、10分~30分程つけ置きすることもおすすめです。
すすぎまでの工程が終了したら、ビーズクッションを押さえて軽く絞り、脱水します。
脱水が終了したら形を整えて干します。ビーズの偏りが無いように、ていねいに形を整えてください。
クッションは、長めに乾燥させることがおすすめです。表の生地が乾いているように見えても、中身が全く乾いていない、ということもあります。乾いたと思っていても、内側から水分がしみ出ることもあるので注意が必要です。
できるだけ風通しの良い場所に干しておくと、早く乾きます。
ビーズクッションを乾かす時に、早く乾燥させたいからと、乾燥機やドライヤーを使うことは避けてください。
ビーズクッションは、生地・中身ともに熱に弱い素材で作られていることが多いです。自然乾燥を心がけてください。
脱水だけ洗濯機を使う方法も
脱水に手間がかかる場合は、、脱水だけ洗濯機を使う方法もあります。
洗濯機の脱水は、洗濯槽をぐるぐると回して遠心力で水を切る方法で脱水します。遠心力をかける過程で、クッションに負荷がかかりすぎて伸びてしまう場合があるので、できれば手で脱水した方が良いのですが、手でムリに押すとビーズが偏る場合もあります。
洗濯機で脱水する時は、洗濯ネットがあると摩擦をおさえてくれるので安心です。
クッションを大きめのネットに入れて、10~20秒程度脱水します。
あまり長い時間脱水をしても、生地が傷んでしまうだけなので、控えめにすることがおすすめです。
洗濯機を使って脱水すると、シワシワになってしまうこともあるので、しっかりと形を整えてから干すようにしてください。
洗濯機による脱水が不安な場合は、バスタオルや大きめのタオルで挟んで水分を拭きとる方法もおすすめです。
ビーズクッションのしみ抜きの方法
ビーズクッションにシミがついてしまった場合は、通常の洗濯の他にひと手間加えることが必要です。
ビーズクッションのシミはついてしまった原因別に対処法がことなります。
ここでは飲み物をこぼしてしまった場合と、油汚れを落としてしまった場合について分けて説明します。
読み物の汚れは水洗い
お茶やジュースなどの飲み物をこぼしてしまった場合は、できるだけすぐに水で洗い流せば落ちる可能性が高いです。
飲み物類は、水溶性の汚れです。水に溶け出すので、早い段階で対処すれば、きれいにおとせます。
しかし、時間が経ってしまったものや頑固な汚れは、水だけでは不十分な場合もあります。
その時は、スプレータイプの住居用洗剤を吹きかけ、濡れタオルで上からポンポンと叩くと、汚れがタオルに移ります。汚れが落ちたら、乾いたタオルで洗剤を拭き取ってください。
水洗いをした場合も、洗剤を使用した場合も、洗ったあとは、忘れずにしっかりと乾燥させてください。
油汚れにはクレンジング剤を
ドレッシングやソースなど油分の多いものをこぼしてしまった場合は、水では落としきれません。油は水には溶けないからです。
油を溶かすには、普段お使いのクレンジング剤がおすすめです。化粧品の多くは油分で作られているので、それを落とすクレンジング剤は、しみ抜きに最適です。
化粧品をつけてしまった場合にも、クレンジング剤の使用がおすすめです。
クレンジング剤を汚れがついた部分につけて、汚れを浮かせてから濡れたタオルで拭き取ります。
汚れとクレンジング剤の両方がきれいに拭き取れたら、風通しの良い場所で乾かします。
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